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そして5年目。3ヶ月前。
私たちの卒業要件は果たされ、私とアグラヴェイル様との正式な婚姻と皇位の継承が近づいていた。
「全く、幸せが顔に張り付いて離れていませんわよ、アウローラ」
「あら、そうかしら、そうかもしれませんわね。ふふー。でも仕方ないでしょうキュアネ。だって、だってあと少しで、アグラヴェイル様と正式に夫婦の間柄になれるんですのよ。妻と夫ですわ。舞い上がってしまっても、今くらいは罰はあたらないでしょう?」
「本当に幸せそうね。本当に。呆れるくらい。」
事実今の私の幸福には天井がなかった。まったく高度33000フィートの幸せだった。
私、幸せすぎてどうなってしまうんだろうなー、いずれお医者様に診断される死因は「幸福」かもしれないなー、なんて考えながらその夜は眠りについた。
2ヶ月前。
そろそろ銀河進出しそうだった私の幸せも、なんと最近は現状維持の体を示していた。
実はこの1ヶ月間はあまり彼に会えていなかった。
というのも、
「いやぁ、やはり2ヶ月後に迫った僕らの正式な婚姻表明兼皇位継承儀の準備がいそがしくてねぇ。君には申し訳ないが、暫くの間忙しくなりそうなんだ」
とのことだった。
む。むむー。
なら、仕方ない、かな?
1ヶ月前。
今月は一度も彼には会えていなかった。
でも、仕方ない。これは私たちの次なる幸せのための我慢期間だ。そう思った。
「もう少しの辛抱でしょう、なんであれ、どうであれ、貴方は来月、神聖な儀式の場にいるのだから、元気を出しなさいな」
と、今日キュアネに慰められてしまった。
私を慰めた彼女の微笑みはやはり美しく、しかしどこか入学当初と比べて妖艶さを含んでいた。
昨夜。
ついに彼と私の正式な婚姻表明と皇位継承儀の前夜だ。当然彼には会えなかったが、まぁ仕方ない。
でも、連絡くらいしてくれてもいいのに、と思わないでもないが、そんなことよりも明日のために早く寝ないと。
明日には私は憧れの花嫁で、しかも皇女様で。
そんなことを思って眠った。
そして、今日。今。
私は彼、つまり第一皇子、否、皇帝アグラヴェイル・アルフレッドと相対していた。
しかしそれは皇帝と皇女という形でなく。
皇帝と、咎人という形で。
私たちの卒業要件は果たされ、私とアグラヴェイル様との正式な婚姻と皇位の継承が近づいていた。
「全く、幸せが顔に張り付いて離れていませんわよ、アウローラ」
「あら、そうかしら、そうかもしれませんわね。ふふー。でも仕方ないでしょうキュアネ。だって、だってあと少しで、アグラヴェイル様と正式に夫婦の間柄になれるんですのよ。妻と夫ですわ。舞い上がってしまっても、今くらいは罰はあたらないでしょう?」
「本当に幸せそうね。本当に。呆れるくらい。」
事実今の私の幸福には天井がなかった。まったく高度33000フィートの幸せだった。
私、幸せすぎてどうなってしまうんだろうなー、いずれお医者様に診断される死因は「幸福」かもしれないなー、なんて考えながらその夜は眠りについた。
2ヶ月前。
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実はこの1ヶ月間はあまり彼に会えていなかった。
というのも、
「いやぁ、やはり2ヶ月後に迫った僕らの正式な婚姻表明兼皇位継承儀の準備がいそがしくてねぇ。君には申し訳ないが、暫くの間忙しくなりそうなんだ」
とのことだった。
む。むむー。
なら、仕方ない、かな?
1ヶ月前。
今月は一度も彼には会えていなかった。
でも、仕方ない。これは私たちの次なる幸せのための我慢期間だ。そう思った。
「もう少しの辛抱でしょう、なんであれ、どうであれ、貴方は来月、神聖な儀式の場にいるのだから、元気を出しなさいな」
と、今日キュアネに慰められてしまった。
私を慰めた彼女の微笑みはやはり美しく、しかしどこか入学当初と比べて妖艶さを含んでいた。
昨夜。
ついに彼と私の正式な婚姻表明と皇位継承儀の前夜だ。当然彼には会えなかったが、まぁ仕方ない。
でも、連絡くらいしてくれてもいいのに、と思わないでもないが、そんなことよりも明日のために早く寝ないと。
明日には私は憧れの花嫁で、しかも皇女様で。
そんなことを思って眠った。
そして、今日。今。
私は彼、つまり第一皇子、否、皇帝アグラヴェイル・アルフレッドと相対していた。
しかしそれは皇帝と皇女という形でなく。
皇帝と、咎人という形で。
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