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織賀光希

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きどあいらくのあい

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『すんごいすんごいすんごい、嬉しい』

『マ一くんと居られるだけで、すんごい嬉しい』

『大好きすぎて、毎日幸せだよ』

そんな言葉を、彼女は普段からよく口にする。

彼女は普段から、ものすごい喜ぶ。



僕の携帯が鳴った。

『その電話、誰からよ!』

『マコトって表示されてるけど、男じゃないわよね? 女よね?』

『バカなんじゃないの? 私は、マ一しか愛してないのに!』

気に障ることがあると、彼女はすぐ怒る。



『マ一くんが裏切るなんて、私は哀しいよ』

『私なんて、誰も見てくれないんだね』

『涙が止まらないよ』

少し心に負担がかかると、彼女はすぐに泣き始めてしまう。

そしてすぐに、気分が落ち込んでしまう。



僕は、相手の好きなところを褒めるしりとり遊びを、彼女に提案した。

そして、彼女と一緒にしりとり遊びを楽しんだ。

『すんごいすんごいすんごい、楽しいよ』

『マ一くんと居るだけで、すんごい楽しいよ』

『大好きすぎて、毎日幸せだよ』

結局、最後はいつも幸せな顔をする。



ハッキリしすぎているが、僕は愛ちゃんが大好きだ。
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