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第4章 サロキダ戦
1.REBELBLUE
しおりを挟む「REBELBLUE(レブルブルー)は、アクチノイド最高組織のことだ。四年前、アリダン国を撃襲し、壊滅状態へ陥れた極悪組織。我々の敵軍にあたる!我々はそれぞれが所持するルーラーシステムを駆使し、共鳴させることで、ルーラーを武器として操り、奴らに対抗する!」
アクチノイド人。その正体は不明。
「残念なことにカミスナ国王は、奴らの手によって亡くなれた。このままでは我がセカンドアース人は、アクチノイド人によって征服されてしまう!」
セカンドアースに存在する8つの国。そして、王。
「我々は、王の安全確保と、レブルブルーの殲滅を主とし、ここに自らの心臓を捧げよ!」
次々と殺されていく国王たち。壊滅していく国々。
「ねぇねぇ鬼教官!」
「お、なんだねブーム?」
「レブルブルーって強いの?」
突飛な質問か。それとも、あまりにも当たり前すぎる質問か。鬼教官は呆れたように笑い、ブームの頭をぐしゃぐしゃと掻き撫でる。
「味わってみろよ、雑魚も多いが…ヤバい奴らがいる」
「ヤバい奴ら?」
「あぁ、レブルブルーん中でも、トップ中のトップ。見たことはないが、死んだ戦友が最後に残した言葉は、あいつらを見たら逃げろ。だったよ」
「……やべぇなそりゃ」
*
「邪魔だ」
アダムは行くてを塞ぐ奴の姿を見下ろした。
赤毛を短くカットした、キリッとした表情の少女。小さく華奢そうな体格の中にも、風格というのだろうか、謎の貫禄を感じさせた。
「お前はアダム・アイーダだな?ワタシは、お前の監視役に任命されたパラ・ポネラだ」
「…は?監視役?」
「そうだ。あくまで、お前のルーラーはクロウ。どんな優秀な適合者であろうとも、その力に犯され自身を失った、危険なルーラーだ。暴走せぬようにな、監視は必要だろう。というレパート長官の意図だ」
「あーあいつのね」
あいつの考えていることは、なんとなく分かっていた。
*
「今回のサロキダ戦は、お前たち、初めての実戦だろ?」
パラは、シーレッド専用軍戦車の荷台に乗ったヤドク、ブーム、ミアナを振り返った。
「あぁ!ルーラーの特訓もしたし!楽しみだなぁ~」
「戦争だよ?全然楽しくなんかないよ」
戦闘前の空気とは思えないほどの、彼らの余裕は、やはり過去の犯罪歴からくるものだろうか。とパラは感じ、助手席の黒髪少年を横目に睨みつける。後ろの奴ら。女を除いては、それぞれに頭脳犯、行動犯とかなりの実力を持っている。だが、あそこまで強力な力を持つルーラーの適合者。この男はいったい、何者なのだろうか。まぁ、この男も、ルーラーの力に耐えられるかどうかも危ういのだが。
しばらく車を進めると、今はもう閉鎖区内となったサロキダ国東市街区が見えてきた。黄色い建物が立ち並び、他の国同様に、独特の特徴を持つ。観光スポットとして有名なカミスナ国とは異なり、ここ、サロキダ国は名産物が多く、国特有文化の食が人気の国だ。普段は、家族連れや、若い少女たちの遊び場だが、今では険しい顔つきの男たちが、統一された黒の団服に身を包み、無骨な武器を片手に歩き回っている。
「……戦争なんだ…」
今頃か。とも思える台詞を放ち、ブームは地上に降り立った。続けてヤドク、ミアナが降りる。アダムも続いて降りようとした。
その瞬間ー
轟音と地鳴りが轟き、目の前にそびえていたサロキダ国城の門が開かれた。今にも飛び降りようとするアダムをパラが再び引きずり込み、扉を閉める。
「何すんだよ!」
「危険よ!」
「当たり前だろ!?逃げんのかよ!」
「違う……アレは…………」
アダムとパラを乗せた車が、自分たちから遠ざかっていくのを振り返り、ヤドクは今の事態を一通り把握する。
『あいつらを見たら逃げろ』鬼教官の声が耳の奥で響く。
「……さっそく、お出ましってことか」
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