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第8章 マキダム牢獄
7.和平会議
しおりを挟む「へぇ~、で?あんたらは、セカンドアースとの和平を結んでどうするんだい?」
「和平を結ぶことにより、何千年もの亀裂は徐々にではあるが回復し、そして次第にはセカンドアースとアクチノイドが連結した平和な世界を…」
「平和な世界だと!?あんたら下僕と私たちを同じにしないでいただきたいなあ」
緊迫した広間の中央、深く抉られ重量感のあるソファに、深々と腰掛けるニヤケ顔の男が、足を大きく振り上げる。
「ほら、舐めろよ」
辺りにざわざわと動揺の音がたてられ、足を向けられた方の男は、眉間に一度を皺を寄せ、ゆっくりと膝をついた。
「ランタ国王陛下!そんなことをしてはなりません!」
緑髪のノーベが、男を止めようとするが遅く、男の両膝が床についた。蔑むような笑い声が響き、恥辱と憎悪が絡み合う。
アクは、その情景を、まるで一枚の写真のようにただただ見つめるだけであった。左胸のポケットに結晶の形を探り、無表情のままソファに腰掛ける男を眺めていた。
「おい、そこのガキもあれだろ?ランタ国王陛下様様の子供さんだろ?アク王子…と言ったか?」
男の憎い口元が、醜く歪む。
「お前も舐めろよ」
アクは、男を一瞥し、表情一つ変えずに見つめ続ける。
「な、なんだよ」
「……………いいよ。舐めてあげる」
「アク殿下!」
「彼は僕に舐めて欲しいんだ、可哀想だよね、誰かに何かをしてもらいたいっていう欲望がある人間ってのはさ」
「なんだとコラァ!!」
アクは男の前に跪き、男の足に手を添える。
そんなアクに小さく舌打ちし、男は大きく足をあげアクごと蹴り倒す。床に尻餅をつき、倒れこむアクに、それでも満足出来ないのか男は何度も足を振り下ろし、アクの腹や顔を殴りつける。
「ガキのくせにッ調子乗ってんじゃねぇぞ!」
「……クッ……クククッ」
溢れ出したその声に、広間は静寂に包まれる。狂ったようにアクは肩を震わせ、笑い出す。
「な、なんなんだよ、コイツ!」
「僕?僕は………
アク……アルテミスだよ」
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