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番外編 セカンドアース日常
3.レパートの暴走
しおりを挟む朝の日差しが眩しい今朝方。上機嫌の長官さんが部屋を訪れた。
「や~い!アダムく~ん!今から僕の部屋に来てくれないかな~?え?お土産?ストロベリーアイスクリーム煮マカロニパイなんて要らないよ~」
と言って消えた。
実に謎の現象であったが、もちろん手ぶらで長官室の扉をノックする。
中から物音が聞こえ、返事も待たずに扉を開け放つ。
「……長官…?」
レパートは何度か瞬きを繰り返し、その手に握られた拳銃を遅からず隠す。
「残念ながら、ここへ行くことはミアナ達にも報告してるんで、暗殺とか考えてるんだったらまた今度にしてください」
「いやいや違うんだよアダムくん!僕はただ、今日も美しい朝に誓いのキスを…」
「…で?なんですか?」
レパートは一つ咳払いを入れると、真剣な顔をつくり、頬杖をついた。
「……しかしながらアダムくん…僕は気づいてしまったんだよ……君が…」
「俺が…?」
「君が…………ゲイであることを!」
「………」
あぁ、そういえば、この頃こういう展開にしたがる奴多かったな…なんだっけ、ブームが父親になったとかほざいてたあたりから、俺のそういう噂が絶えない。つか、なんで俺?俺絶対いろいろ関係ない。
「この城の女性使用人達が噂してるんだよ」
「……う、噂?」
「あぁ、なんだって君が……夜な夜なヤドク君のお部屋にお邪魔になってるとか…」
ふとこれまでの夜を振り返る。
確か、一度か二度、廊下の明かりの眩しさに目を覚まして、外に出たことはあった。その時に、ブームが『み、水!水だから!』と謎のワードを残して去っていくことがあった…
「……それ……俺じゃ…」
「で、考えたんだかな!今、なぜか男同士のそういうのが好きな人種が存在しているらしい!」
「……うわ、腐ってる…」
「そうだ!その名も腐女子!これから君たちには…」
それからレパート長官によるR18授業は丑三つ時を回っても続き、遂にはアダム君17歳はゲイであったと自白させられ、幕を閉じるのであったー
「……もうお婿にいけない…」
「大丈夫だよアダムくん!君は美形だから、君を欲しがる男たちは山といる!」
「黙れよ!」
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