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番外編 セカンドアース日常
6.新入団員
しおりを挟む一面真っ黒な会議室に、長テーブルを挟んでいつものメンバーが顔を揃えた。
「珍しいな、アクが会議に出席するなんて」
「当たり前だ、お前らのボスだからな」
アクは座り心地のいい、何かの毛皮で出来た特注の椅子に深く腰を沈める。それを横目にプロトは書類を素早くめくり、今回の議題の説明を始めた。
「先日行われたレブルブルー入団試験で、生き残った8名が合格。皆、頭もキレ、身体能力、判断能力共に長けた人材と見込んだ上で、レブルブルーの入団を許可した」
確か、去年の試験で生き残ったのはたったの3人だったはず。それも皆、重症を負っており、すぐには使えない連中ばかりだった。結局、そいつらは清掃員に回され、今でも本部の床を磨いている。
にしても、生き残ったのが568人中8人、そんな無謀な試験になんで自分の力では無理だと分かっていながら、挑戦してくるのか。フェルにはそれが不思議でならなかった。試験内容からして死にに来るみたいなものなのだ。
「ま、今回は無傷の奴もいるからな」
無傷?
フェルであっても、10ぐらいの頃に受けたあの試験で、肋骨を6本も折ったのだ。無傷でいられる人間が、モルモット以外に存在するとは思えない。
「そいつも、お前の実験体か?プロト」
プロトは、静かにこちらを振り返り、汚いものを見るかのような顔をつくり、書類を再びめくる。
「残念ながら、正真正銘一般人だ。ま、他の奴とは違って、金のために入団したってわけではなく、別に何か目的があるように思われるがな」
「そいつがセカンドアース人っていう場合は考えられないのか?」
プロトはその質問に軽く鼻で笑う。ただそれだけだった。
「へ~面白そうだねぇ~その子の名前、なんていうの?」
「アイン、17歳、特徴は赤い目に黒髪の男です」
「ふ~ん、なら、その子の色は赤だね。赤髪のアイン…良いんじゃない?」
「つまり……」
「あぁ!もちろんその子は僕ら、レブルブルートップメンバーに入れるよ!銀の称号が欲しいなら、その髪を赤く染めるようにって言っといてね~」
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