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俺と明石は
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俺と明石は、瑞穂の勤めている居酒屋へとやってきた。
赤いのれんをくぐると、先ず目に付くのは酒瓶だ。大小様々な酒瓶が立っている。客の入りはまずまずの様だ。
俺と明石はカウンターに座った。
「いらっしゃいませ!ってなんだ。須磨先輩と明石っちじゃないですか」
「なんだとは失礼な言い草だな。俺らは客だぞ」
「先輩。こないだも俺は客だって言ってませんでした?無職のくせに偉そうっす」
などと瑞穂は言う。ああ言えばこういう奴だ。
「ビール二つ。それから焼き鳥の盛り合わせ」
「はいはい。ビール二つっすね。それから盛り合わせっと。先輩。自分のビールがないっすよ?」
「お前は仕事中だろ」
瑞穂はてへっとベロを出す。注文を取った瑞穂はそれを店主へと伝えるのだ
「瑞穂の奴これでまともに働いてるのかね」
「いや。なかなか筋は良いみたいだよ。この間、来た時もまめに働いていたよ」
明石はここに来るのが2回目だった。だから瑞穂の働きっぷりを知っている。
ほどなくしてビールと焼き鳥の盛り合わせがやってきた。
焼き鳥は炭火の匂いがして実に美味そうだった。
「さて。何に乾杯するかな」
「もう乾杯することも無くなったな。まあ取りあえずお疲れさん」
俺と明石はグラスを合わせる。カチンと音が鳴る。俺はぐびぐびと金色の液体を流しいれた。
「うん。美味いな」
「そうだね。夏に飲むのは最高だ」
二人で感嘆の声を上げる。
俺は半分ほどビールを飲み考えた。確かに美味いが無職の身で酒を飲むと言うのもなんかあれだな。背徳感があるな。
「どうしたんだい? 須磨」
「いや。別に。すまんちょっと考え事をしていた」
明石が俺の思案げな行動に敏感に反応した。こいつは鋭い面があるから見抜かれたかも知れない。
「ふむ。所でここの焼き鳥美味しいよ」
「お。どれどれ。」
焼き鳥は程良く焼けており、口に入れるとほろほろと崩れた。
「うん。これは美味い」
「だろう? 瑞穂ちゃんがここで働いてくれて良かったよ」
俺たちは焼き鳥を堪能した。
「どうっすか。ここの焼き鳥は美味しいでしょう?」
瑞穂がやってきて感想を聞いてくる。
「ああ。美味いよ。お前良い所で働いたな」
「えへへ。そうでしょうとも」
瑞穂はえへんと胸を張る。瑞穂は昔から褒められるとこのポーズを取るのだ。
「自分そろそろ仕事終わりっすから終わったら混ざっても良いっすか」
「うん。別に良いよ。僕も須磨と二人だと味気ないと思ったところなんだ」
明石が失礼な事を言う。俺としては、がぜん抗議したいところだったが、タイミングを逸してしまった。
瑞穂が店の奥に引っ込むと明石が話しかけてきた。
「瑞穂ちゃん。高校時代は引っ込み事案だったけどだいぶ変わったよね」
「ん?そうか。あいつは昔からこんなんじゃなかったか」
俺は昔を思い出しながらそういった。うん。あいつは昔からあんな感じだった。
「それは須磨の前だからだよ」
「俺の前だから? 明石だって変わらなく接してたじゃないか」
「うーん。僕と瑞穂ちゃんとの間は少し違ったかな。君たちみたいに打ち解けてはいなかったよ」
「ふーん。そんなもんかねえ」
俺は残ったビールを飲み干していった。俺と瑞穂がまるで特別だったかのような言い方に釈然としないものを感じる。
「終わったっす。先輩。横良いっすか」
瑞穂がとてとてとやってきて俺の横にちょこんと座る。
「おう。早かったな。お前も何か飲むか」
「そうっすね。じゃあビール飲むっす」
こいつは昔からそうだった。黙っていれば可愛い所があるのに、何処かおっさんぽいのだ。
「なんすか? 先輩」
「ん? お前は健康優良児だなと思って」
「む。それって褒め言葉っすか?なんか子供扱いされた気分っす」
瑞穂はとなりでむうっとむくれた。
「瑞穂ちゃんは健康的で可愛らしいってことさ」
明石がすかさずフォローを入れる。こういう所で豆なのが明石の良い所だ。
「そうっすか。そう言う事ならいいっすけど。須磨先輩はいつも意地悪っす」
瑞穂は隣で俺に向っていーっと歯を見せてくる。こういう所が子供っぽいと思うんだが、それは俺だけなのだろうが。
「さて。俺たちもビール飲むか。明石はどうする?」
「この辺りで日本酒にしようかな」
俺は店の店主にビールと日本酒、それから焼き鳥を数本をオーダーした。
「そういえば、お前ら最近は星みてんの?」
俺は二人に星を観ているのかを聴いた。元は天文部だったのだ。星を観るのが共通の趣味な筈だ。
「新月の夜はだいたい望遠鏡を出しているかな」
「自分はあまり観てないっすね。そういう須磨先輩はどうなんすか?」
瑞穂に聴かれ、そう言えばうちに天体望遠鏡が無い事に気付いた。
「うちは望遠鏡ねーからな。今度実家行った時にでも引っ張り出してくるか」
なんてことを話していたらビールと日本酒が到着する。
「さて。乾杯するか。今度は何に乾杯しよう」
「瑞穂ちゃん何かある?」
「そうっすね。じゃあ天文部に!」
それぞれグラスやお猪口を上に上げ乾杯をした。
それにしても奇妙なものだ。高校時代はこんな風に酒を飲むなんて思わなかったな。
俺がビールをグイッと飲むと、負けじと瑞穂もグイッとビールを飲んでいる。明石は日本酒にちびちびと口をつけている。
その光景がどこかおかしくって俺は小さく笑っていた。
赤いのれんをくぐると、先ず目に付くのは酒瓶だ。大小様々な酒瓶が立っている。客の入りはまずまずの様だ。
俺と明石はカウンターに座った。
「いらっしゃいませ!ってなんだ。須磨先輩と明石っちじゃないですか」
「なんだとは失礼な言い草だな。俺らは客だぞ」
「先輩。こないだも俺は客だって言ってませんでした?無職のくせに偉そうっす」
などと瑞穂は言う。ああ言えばこういう奴だ。
「ビール二つ。それから焼き鳥の盛り合わせ」
「はいはい。ビール二つっすね。それから盛り合わせっと。先輩。自分のビールがないっすよ?」
「お前は仕事中だろ」
瑞穂はてへっとベロを出す。注文を取った瑞穂はそれを店主へと伝えるのだ
「瑞穂の奴これでまともに働いてるのかね」
「いや。なかなか筋は良いみたいだよ。この間、来た時もまめに働いていたよ」
明石はここに来るのが2回目だった。だから瑞穂の働きっぷりを知っている。
ほどなくしてビールと焼き鳥の盛り合わせがやってきた。
焼き鳥は炭火の匂いがして実に美味そうだった。
「さて。何に乾杯するかな」
「もう乾杯することも無くなったな。まあ取りあえずお疲れさん」
俺と明石はグラスを合わせる。カチンと音が鳴る。俺はぐびぐびと金色の液体を流しいれた。
「うん。美味いな」
「そうだね。夏に飲むのは最高だ」
二人で感嘆の声を上げる。
俺は半分ほどビールを飲み考えた。確かに美味いが無職の身で酒を飲むと言うのもなんかあれだな。背徳感があるな。
「どうしたんだい? 須磨」
「いや。別に。すまんちょっと考え事をしていた」
明石が俺の思案げな行動に敏感に反応した。こいつは鋭い面があるから見抜かれたかも知れない。
「ふむ。所でここの焼き鳥美味しいよ」
「お。どれどれ。」
焼き鳥は程良く焼けており、口に入れるとほろほろと崩れた。
「うん。これは美味い」
「だろう? 瑞穂ちゃんがここで働いてくれて良かったよ」
俺たちは焼き鳥を堪能した。
「どうっすか。ここの焼き鳥は美味しいでしょう?」
瑞穂がやってきて感想を聞いてくる。
「ああ。美味いよ。お前良い所で働いたな」
「えへへ。そうでしょうとも」
瑞穂はえへんと胸を張る。瑞穂は昔から褒められるとこのポーズを取るのだ。
「自分そろそろ仕事終わりっすから終わったら混ざっても良いっすか」
「うん。別に良いよ。僕も須磨と二人だと味気ないと思ったところなんだ」
明石が失礼な事を言う。俺としては、がぜん抗議したいところだったが、タイミングを逸してしまった。
瑞穂が店の奥に引っ込むと明石が話しかけてきた。
「瑞穂ちゃん。高校時代は引っ込み事案だったけどだいぶ変わったよね」
「ん?そうか。あいつは昔からこんなんじゃなかったか」
俺は昔を思い出しながらそういった。うん。あいつは昔からあんな感じだった。
「それは須磨の前だからだよ」
「俺の前だから? 明石だって変わらなく接してたじゃないか」
「うーん。僕と瑞穂ちゃんとの間は少し違ったかな。君たちみたいに打ち解けてはいなかったよ」
「ふーん。そんなもんかねえ」
俺は残ったビールを飲み干していった。俺と瑞穂がまるで特別だったかのような言い方に釈然としないものを感じる。
「終わったっす。先輩。横良いっすか」
瑞穂がとてとてとやってきて俺の横にちょこんと座る。
「おう。早かったな。お前も何か飲むか」
「そうっすね。じゃあビール飲むっす」
こいつは昔からそうだった。黙っていれば可愛い所があるのに、何処かおっさんぽいのだ。
「なんすか? 先輩」
「ん? お前は健康優良児だなと思って」
「む。それって褒め言葉っすか?なんか子供扱いされた気分っす」
瑞穂はとなりでむうっとむくれた。
「瑞穂ちゃんは健康的で可愛らしいってことさ」
明石がすかさずフォローを入れる。こういう所で豆なのが明石の良い所だ。
「そうっすか。そう言う事ならいいっすけど。須磨先輩はいつも意地悪っす」
瑞穂は隣で俺に向っていーっと歯を見せてくる。こういう所が子供っぽいと思うんだが、それは俺だけなのだろうが。
「さて。俺たちもビール飲むか。明石はどうする?」
「この辺りで日本酒にしようかな」
俺は店の店主にビールと日本酒、それから焼き鳥を数本をオーダーした。
「そういえば、お前ら最近は星みてんの?」
俺は二人に星を観ているのかを聴いた。元は天文部だったのだ。星を観るのが共通の趣味な筈だ。
「新月の夜はだいたい望遠鏡を出しているかな」
「自分はあまり観てないっすね。そういう須磨先輩はどうなんすか?」
瑞穂に聴かれ、そう言えばうちに天体望遠鏡が無い事に気付いた。
「うちは望遠鏡ねーからな。今度実家行った時にでも引っ張り出してくるか」
なんてことを話していたらビールと日本酒が到着する。
「さて。乾杯するか。今度は何に乾杯しよう」
「瑞穂ちゃん何かある?」
「そうっすね。じゃあ天文部に!」
それぞれグラスやお猪口を上に上げ乾杯をした。
それにしても奇妙なものだ。高校時代はこんな風に酒を飲むなんて思わなかったな。
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