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第三話 復讐の形
神田上水の翡翠
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淡い桃色の雲がたなびく空に、ヒヨドリが軽快な鳴き声を響かせながら飛び立った。
夏の夜は短い。
闇から抜けたばかりの冷やりとした空気の中、桶の水で体を簡単に清めると、昨日着ていた着流しをそのまま尻端折りに着た。脚絆を巻き、草履の紐を締め、腰に差した助広を握りしめる。行先はもう決まっていた。
翡翠が現れそうな水場なら近隣の小川にでもいくつかあるが、飼い鳥として傷つけずに捕らえるとなると巣を狙った方が確実だった。しかも、半平太は「番がいる」と言っていた。つまり、雄と雌の二羽を同時に捕らえるつもりなのだ。
そうなると確実に見つけやすく、獲りやすい水場……しかも近場で……。
(多分、あそこや)
雑司ヶ谷の畑地を流れる小川沿いや鬼子母神の杜の近くにもカワセミは飛んでいる。澄んだ渓流に似合う美しい鳥だが、水路の発達した江戸の街では、町中で飛んでいる姿を見ることも珍しくはない。
しかし、宗次郎に咎められた手前、鷹部屋の近くで狩りをすることはないだろう。更に江戸中の手頃な水場はおおかた御鷹場に絡んで鳥類の禁猟区である。かといって、新たな巣を探す余裕もないに違いない。
おまけにカワセミを見かけるのは町や畑地であっても、彼らが巣をつくるのは垂直に近い土手なのだ。
そのことを、つい最近まで小普請であった半平太が知っているはずもないが、半平太に仕事をさせたい餌差頭ならば、野の鳥の習性など熟知している。おおよそ、自分の手を汚さず、儲けのほとんどを懐に入れ、わずかな報酬だけで半平太を意のままに操っているに違いなかった。
いずれ、「頭」が誰なのかを突き止め、その責任を負ってもらおう。
父親が目の前で刺された時も、自身が犯された時でさえも感じえなかった憎悪に、呼吸さえも荒くなる。足取りは無自覚のうち、ほとんど駆け足になっていた。
宗次郎が目指したのは、江戸川上流の神田上水だった。
この美しい川は飲料水用として造られ、江戸市街を潤し、江戸城へと繋がっている。外堀のどんどんから上、小石川の上水に江戸川、さらに関口から上流の神田上水は、御留川――つまり水の保全のため一切の猟を禁じている。それは魚も鳥も……である。
だからこの辺りは生き物の姿がどの水辺よりも豊かであった。俤橋の近くにある砂利場の上流には翡翠の巣作りに適した土手もある。
カワセミは春から夏にかけ、湿った土手に穴を空け、巣作りをする。番となった雄と雌は、交互に土を掘り出して横穴を作る習性がある。
だから巣作りに適した土手を見張っていれば、獲るのは容易だ。
昨日、水場が禁猟区であることを咎めたら、半平太に「そんなことを言っていたら」と言い返された。つまり、明らかに禁猟区だとわかっている場所に立ち入っていると言っているのも同然。
(だから、夜のうちから潜む必要があった。わなを仕掛けるために)
半平太の仕事部屋には、三尺足らずに切った枝が二本落ちていた。多分、それにトリモチを薄く巻いた簡素なわなを拵えていたのだと想像する。今頃、狙った巣穴の近くにそのわなを仕掛け、こっそりカワセミの夫婦が巣作りを始める所を待ち構えているはず。
宗次郎は鬼子母神堂の南に位置する御下屋敷の間を抜け、上総屋の用心棒らを斬った畑地を過ぎると氷川神社の杜に出た。道を横切るように流れる小川を渡れば、氷川田圃と呼ばれる水田が広がっている。そこから道を逸れ、水田のあぜ道から川沿いの砂利場に下り、さらに道なき草原を川上に向かって歩いた。
まだ夜が明けきっていないこの時間。ここにたどり着くまで、人の姿はなかった。
それでも丈の高い草に身を隠すように、川べりを少しずつ進んだ。
――ちゃぷ
せせらぎに混ざって聞こえた水音に、宗次郎はさらに体を低くした。
そっと草陰から観察すると、土手に小枝を十字に結わえて作ったわなが三組見えた。わなにはトリモチだけでなく、かすみ網も仕組まれている。
――ちゃぷん、ちゃぷ、ちゃぷ
静寂の中、水音が少しずつ近寄って来る。
「何を探しているのですか」
「そう……じろう」
土手の下を覗くようにしていたのは、やはり半平太だった。
「この川に立ち入るは、禁じられていますよね。なぜ」
焦燥感に駆られた半平太の目は窪み、黒々とした隈に縁取られている。
「時間がないからだよ! 言ったろ、既に金を受け取ったと。てめえが鳥を逃がすから、こんなことになったんだろうが!」
その声に、すぐ近くを鳥が数羽、飛び立った。
「ちっ、あっちだったのか!」
舌打ちをした後で、縋りつくように衿元を掴まれた。
宗次郎は無性に腹が立った。
たかが鳥だ。それも川や池を普通に飛び交う翡翠を手に入れたいという大名家の贅沢な遊び。そんなもののために、なぜ半平太が命を賭けなければならないのだと。腹が立ちすぎて、むしろ顔には半平太に対する憐憫が浮かんだ。
その表情の変化を、情けだと勘違いした半平太が宗次郎に懇願した。
「なあ、宗次郎、頼む。見逃してくれよ」
しかし宗次郎の目は、半平太の背中の向こうを見据えていた。
「誰の指示ですか。どこの誰にカワセミを献上するのか分かってやっているのですか。ここにカワセミの巣があると教えてくれたのは誰なんです」
土手の向こう、浅瀬に佇む九鬼丸が鯉口を切っていた。
何も気付いていない半平太が、宗次郎の問いに答える。
「詳しくは知らねえ。俺は頭から頼まれたんだ。どこぞの下屋敷の池に放つのだと。獲ったら上総屋に持ち込めと。ここを教えてくれたのも頭だよ。こういう仕事も、餌差の仕事のうちだと聞いたんだよ。これっきりにするからよ」
宗次郎の顔色をうかがうように、上目遣いで言い訳をする。
「それで十分や。あとは俺が始末する。だから、半平太さんは今すぐ手を引け。わなかて全部回収しろ」
宗次郎の口調が変わったことに勘付いた半平太が、体を起こして振り返った。
すでに抜刀した九鬼丸を視野にとらえた半平太もまた、腰の刀に手をかけた。
すぐに半平太を突き飛ばすと、宗次郎も助広を抜いて怒鳴った。
「求さんはこんなことを望んじゃいねえだろ!」
「求馬も通温様も関係ねえ。これは俺の独断だ」
九鬼丸の声は静かだった。この間と変わらぬ無表情。
「ならなんで! なんで、御鷹部屋まで巻き込んだ」
勝手に己の知らぬところでやってくれていたら、こんなことにならなかったのに!
憤りを吐き出すと、九鬼丸がふっと鼻で嗤った。
「鷹部屋を巻き込んだのは、通温様を悦ばせるためだ。紀州殿は御鷹に執心しておるからな。そこから不正が出れば、さぞ面白いものが見れよう。しかし」
九鬼丸が顎で半平太を指す。
「こいつを巻き込んだのは、俺の意志だ」
夏の夜は短い。
闇から抜けたばかりの冷やりとした空気の中、桶の水で体を簡単に清めると、昨日着ていた着流しをそのまま尻端折りに着た。脚絆を巻き、草履の紐を締め、腰に差した助広を握りしめる。行先はもう決まっていた。
翡翠が現れそうな水場なら近隣の小川にでもいくつかあるが、飼い鳥として傷つけずに捕らえるとなると巣を狙った方が確実だった。しかも、半平太は「番がいる」と言っていた。つまり、雄と雌の二羽を同時に捕らえるつもりなのだ。
そうなると確実に見つけやすく、獲りやすい水場……しかも近場で……。
(多分、あそこや)
雑司ヶ谷の畑地を流れる小川沿いや鬼子母神の杜の近くにもカワセミは飛んでいる。澄んだ渓流に似合う美しい鳥だが、水路の発達した江戸の街では、町中で飛んでいる姿を見ることも珍しくはない。
しかし、宗次郎に咎められた手前、鷹部屋の近くで狩りをすることはないだろう。更に江戸中の手頃な水場はおおかた御鷹場に絡んで鳥類の禁猟区である。かといって、新たな巣を探す余裕もないに違いない。
おまけにカワセミを見かけるのは町や畑地であっても、彼らが巣をつくるのは垂直に近い土手なのだ。
そのことを、つい最近まで小普請であった半平太が知っているはずもないが、半平太に仕事をさせたい餌差頭ならば、野の鳥の習性など熟知している。おおよそ、自分の手を汚さず、儲けのほとんどを懐に入れ、わずかな報酬だけで半平太を意のままに操っているに違いなかった。
いずれ、「頭」が誰なのかを突き止め、その責任を負ってもらおう。
父親が目の前で刺された時も、自身が犯された時でさえも感じえなかった憎悪に、呼吸さえも荒くなる。足取りは無自覚のうち、ほとんど駆け足になっていた。
宗次郎が目指したのは、江戸川上流の神田上水だった。
この美しい川は飲料水用として造られ、江戸市街を潤し、江戸城へと繋がっている。外堀のどんどんから上、小石川の上水に江戸川、さらに関口から上流の神田上水は、御留川――つまり水の保全のため一切の猟を禁じている。それは魚も鳥も……である。
だからこの辺りは生き物の姿がどの水辺よりも豊かであった。俤橋の近くにある砂利場の上流には翡翠の巣作りに適した土手もある。
カワセミは春から夏にかけ、湿った土手に穴を空け、巣作りをする。番となった雄と雌は、交互に土を掘り出して横穴を作る習性がある。
だから巣作りに適した土手を見張っていれば、獲るのは容易だ。
昨日、水場が禁猟区であることを咎めたら、半平太に「そんなことを言っていたら」と言い返された。つまり、明らかに禁猟区だとわかっている場所に立ち入っていると言っているのも同然。
(だから、夜のうちから潜む必要があった。わなを仕掛けるために)
半平太の仕事部屋には、三尺足らずに切った枝が二本落ちていた。多分、それにトリモチを薄く巻いた簡素なわなを拵えていたのだと想像する。今頃、狙った巣穴の近くにそのわなを仕掛け、こっそりカワセミの夫婦が巣作りを始める所を待ち構えているはず。
宗次郎は鬼子母神堂の南に位置する御下屋敷の間を抜け、上総屋の用心棒らを斬った畑地を過ぎると氷川神社の杜に出た。道を横切るように流れる小川を渡れば、氷川田圃と呼ばれる水田が広がっている。そこから道を逸れ、水田のあぜ道から川沿いの砂利場に下り、さらに道なき草原を川上に向かって歩いた。
まだ夜が明けきっていないこの時間。ここにたどり着くまで、人の姿はなかった。
それでも丈の高い草に身を隠すように、川べりを少しずつ進んだ。
――ちゃぷ
せせらぎに混ざって聞こえた水音に、宗次郎はさらに体を低くした。
そっと草陰から観察すると、土手に小枝を十字に結わえて作ったわなが三組見えた。わなにはトリモチだけでなく、かすみ網も仕組まれている。
――ちゃぷん、ちゃぷ、ちゃぷ
静寂の中、水音が少しずつ近寄って来る。
「何を探しているのですか」
「そう……じろう」
土手の下を覗くようにしていたのは、やはり半平太だった。
「この川に立ち入るは、禁じられていますよね。なぜ」
焦燥感に駆られた半平太の目は窪み、黒々とした隈に縁取られている。
「時間がないからだよ! 言ったろ、既に金を受け取ったと。てめえが鳥を逃がすから、こんなことになったんだろうが!」
その声に、すぐ近くを鳥が数羽、飛び立った。
「ちっ、あっちだったのか!」
舌打ちをした後で、縋りつくように衿元を掴まれた。
宗次郎は無性に腹が立った。
たかが鳥だ。それも川や池を普通に飛び交う翡翠を手に入れたいという大名家の贅沢な遊び。そんなもののために、なぜ半平太が命を賭けなければならないのだと。腹が立ちすぎて、むしろ顔には半平太に対する憐憫が浮かんだ。
その表情の変化を、情けだと勘違いした半平太が宗次郎に懇願した。
「なあ、宗次郎、頼む。見逃してくれよ」
しかし宗次郎の目は、半平太の背中の向こうを見据えていた。
「誰の指示ですか。どこの誰にカワセミを献上するのか分かってやっているのですか。ここにカワセミの巣があると教えてくれたのは誰なんです」
土手の向こう、浅瀬に佇む九鬼丸が鯉口を切っていた。
何も気付いていない半平太が、宗次郎の問いに答える。
「詳しくは知らねえ。俺は頭から頼まれたんだ。どこぞの下屋敷の池に放つのだと。獲ったら上総屋に持ち込めと。ここを教えてくれたのも頭だよ。こういう仕事も、餌差の仕事のうちだと聞いたんだよ。これっきりにするからよ」
宗次郎の顔色をうかがうように、上目遣いで言い訳をする。
「それで十分や。あとは俺が始末する。だから、半平太さんは今すぐ手を引け。わなかて全部回収しろ」
宗次郎の口調が変わったことに勘付いた半平太が、体を起こして振り返った。
すでに抜刀した九鬼丸を視野にとらえた半平太もまた、腰の刀に手をかけた。
すぐに半平太を突き飛ばすと、宗次郎も助広を抜いて怒鳴った。
「求さんはこんなことを望んじゃいねえだろ!」
「求馬も通温様も関係ねえ。これは俺の独断だ」
九鬼丸の声は静かだった。この間と変わらぬ無表情。
「ならなんで! なんで、御鷹部屋まで巻き込んだ」
勝手に己の知らぬところでやってくれていたら、こんなことにならなかったのに!
憤りを吐き出すと、九鬼丸がふっと鼻で嗤った。
「鷹部屋を巻き込んだのは、通温様を悦ばせるためだ。紀州殿は御鷹に執心しておるからな。そこから不正が出れば、さぞ面白いものが見れよう。しかし」
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