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第2章 欠けていたモノ
2-1 歯車
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島での暮らしが始まり、数日が経った。
あの仲間との出会いから、全てが始まった。
止まっていたものが、動き始めた気がした。
「迎えに来たぜ、相棒」
「誰が相棒だ。馴れ馴れしい。」
迎えに来てくれた蒼太と共に、秘密基地へと向かう。
そして始まる、作戦会議。
「どうすればよくなると思う?意見を聞かせてくれ!真琴。」
奏が尋ねる。
「どうすればと言われてもだな。この島のこと全く知らないんだが?」
「なら今から案内したげる。」
冬が言った。
「よし、そうと決まれば出発だ!」
こうして、島の案内をされた。
「へぇ、コンビニがあるのか。」
「あんまりやってないけどな」
と賢人。
この島は小さいが、生活必需品には困らなさそうだ。
住宅街も案外ちゃんとしている。いつか漫画で読んだ、田舎と似ている。
「まあ、いくら島といえども、暮らしには困らないぜ」
「でも、あんたいっつも海で体洗ってるじゃない。」
「てめえ、見てたのか?エッチだなぁ。」
「きもっ」
「ガーン」
奏と蒼太のやり取りを見て少し和んだ気がした。
「楽しいでしょ?」
冬が聞いてくる。
「いつもこんな風なのか。」
「時々喧嘩もするよ?でもね、分かってるの、私たちは仲間だからさ!」
…。
その仲間に、俺が混ざっていいのだろうか?
その心を読んだように賢人は言う。
「真琴ももう俺たちの仲間だからな。遠慮せず語り合おうぜ!」
みんな笑っている。
モヤモヤする。
こいつらは、お互いを信頼している。
都会とは、まるで違う、別世界にいるような感じがした。
(これが、仲間ってやつなのかな)
俺の心に、少し色がついた気がした。
夕方になると、ひととおり案内は終わっていた。
「さて、明日から本格的に始めますかぁ。」
奏が大きく言う。
「俺が来る前までは、計画は進んでなかったのか?」
「ううん、進んではいたけど、具体的にどうしていいかわからなかったの。なんせ、こんなど田舎の島の人間だけだからさ…。だからね、真琴が来てくれて嬉しかったんだよ。」
冬が本当に嬉しそうに言う。
それにつられてみんなも笑顔でこちらをむく。
今まで、こんな純粋な笑顔を見た事があったろうか。
俺は笑うことは出来なかったが、精一杯笑おうとはした。出来ていたかは知らないが、気持ちは伝わっているといいかな。
いつか、こいつらになら話せるかもしれないと思った。
俺がなぜ感情を失ったか。
こんな気分になったのはいつぶりだろうか、なんで俺は今、こんなに、ワクワクしているのだろうか。
感情は捨てた。
はずだった。
でも、
もしかしたら、
捨てたはずのものは、ほんの少しだけかもしれないが、心に残っていたのかもしれない。
あの仲間との出会いから、全てが始まった。
止まっていたものが、動き始めた気がした。
「迎えに来たぜ、相棒」
「誰が相棒だ。馴れ馴れしい。」
迎えに来てくれた蒼太と共に、秘密基地へと向かう。
そして始まる、作戦会議。
「どうすればよくなると思う?意見を聞かせてくれ!真琴。」
奏が尋ねる。
「どうすればと言われてもだな。この島のこと全く知らないんだが?」
「なら今から案内したげる。」
冬が言った。
「よし、そうと決まれば出発だ!」
こうして、島の案内をされた。
「へぇ、コンビニがあるのか。」
「あんまりやってないけどな」
と賢人。
この島は小さいが、生活必需品には困らなさそうだ。
住宅街も案外ちゃんとしている。いつか漫画で読んだ、田舎と似ている。
「まあ、いくら島といえども、暮らしには困らないぜ」
「でも、あんたいっつも海で体洗ってるじゃない。」
「てめえ、見てたのか?エッチだなぁ。」
「きもっ」
「ガーン」
奏と蒼太のやり取りを見て少し和んだ気がした。
「楽しいでしょ?」
冬が聞いてくる。
「いつもこんな風なのか。」
「時々喧嘩もするよ?でもね、分かってるの、私たちは仲間だからさ!」
…。
その仲間に、俺が混ざっていいのだろうか?
その心を読んだように賢人は言う。
「真琴ももう俺たちの仲間だからな。遠慮せず語り合おうぜ!」
みんな笑っている。
モヤモヤする。
こいつらは、お互いを信頼している。
都会とは、まるで違う、別世界にいるような感じがした。
(これが、仲間ってやつなのかな)
俺の心に、少し色がついた気がした。
夕方になると、ひととおり案内は終わっていた。
「さて、明日から本格的に始めますかぁ。」
奏が大きく言う。
「俺が来る前までは、計画は進んでなかったのか?」
「ううん、進んではいたけど、具体的にどうしていいかわからなかったの。なんせ、こんなど田舎の島の人間だけだからさ…。だからね、真琴が来てくれて嬉しかったんだよ。」
冬が本当に嬉しそうに言う。
それにつられてみんなも笑顔でこちらをむく。
今まで、こんな純粋な笑顔を見た事があったろうか。
俺は笑うことは出来なかったが、精一杯笑おうとはした。出来ていたかは知らないが、気持ちは伝わっているといいかな。
いつか、こいつらになら話せるかもしれないと思った。
俺がなぜ感情を失ったか。
こんな気分になったのはいつぶりだろうか、なんで俺は今、こんなに、ワクワクしているのだろうか。
感情は捨てた。
はずだった。
でも、
もしかしたら、
捨てたはずのものは、ほんの少しだけかもしれないが、心に残っていたのかもしれない。
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