Winter perdu(ウインターペルデュ)

しまかぜ

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第2章 欠けていたモノ

2-2 クリスマス作戦

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ここに来てから、一週間が経った。
結構溶け込んでこれたのかもしれない。
何故だろう。
都会にいた頃はこんなことは無かった。
友達という名の顔見知り。
嘘で塗りたくられた友情。
彼らが見せる笑顔は、笑顔じゃない。


そこまで来て、俺は目を覚ます。
嫌な夢を見てしまった。
「よし、行くか。」
ここに来て随分変わったとおじいさんに言われた。
確かにそうかもしれない。
ちょっとずつではあるが、俺は彼らに、冬達に、心を開いているのかもしれない。
でも、それじゃあダメだ。
あの時の記憶が、フラッシュバックしてしまう。
……。
考えたくないことだ。
でも乗りかかった船だ。いや、乗らされた か。
今日も俺は秘密基地へと向かう。

「てかさ、冬。」
「なあに?真琴くん」
「クリスマスってないのか?この島には」
忘れていたことだが、都会ならクリスマスの時期だ。というかもう終わっている。
「なぁに?それ?」
「え?知らないのか?」
嘘だろ…。クリスマスを知らない奴なんて初めて見た。
他のやつも知らなかった。
この島、大丈夫なのか?
とりあえず、俺はクリスマスについて説明した。
ついでに年越し、節分、バレンタインなど、冬の行事も説明してあげた。
「変なのー。なんで髭のおっさんが家に来るんだよ。」
蒼太が幼い少年のように聞いてきた。
まあごもっともなんだが、行事としてあるので深く考えたことは無かった。
「まあ、とりあえず、そういうことをしてみればいいんじゃないか?」
と、提案してみる。
「でも、都会と同じじゃダメね」
奏が言う。
確かにその通りだ。それでは観光客は増えない。
「じゃあさ、俺たちだけのとっておきをやろうぜ」
賢人が提案する。
「なるほどな、おもしろそうだ」
「さんせーい!」
蒼太と冬も乗った。
あとは、
「どうする?真琴くん」
「……。どうせならやってみるか。」
不思議と悪い気がしなかった。
「あと、俺の事、よければ真琴って呼んでくれないか?その、仲間なんだろ?」
皮肉を込めて言ってみたが
「うん、よろしくね、真琴」
……。どこかでこう言われることを願っていたのかもしれない。こう言われるのを分かっていたのかもしれない。
それでも俺は嬉しかった。
「ねえ、真琴、一緒に行きたいところがあるの」
帰り道に冬は言った。
しかも、2人でのことだ。
何かされるのだろうか。
不安はある。
でも、
「うん、行こうか。」
俺はこう答えていた。
自分でも分からない。でもなぜだろうか、


懐かしい……。



何を思っているのだろうか。
よく分からない気持ちだ。

こうして向かったのは、夜の灯台だった。
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