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第2話 誕生
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―― 初めのうちは入力と出力という作業。
人間の赤ん坊でいうところの、脳幹で行われる反射行動のみだった。
莫大な情報が狂気じみたスピードで私の中に流れ込んでくる。
文字、数字、映像、言語、倫理、物理、化学、歴史……
圧縮された数値、文字列、概念、方程式。
【学習】と呼ぶそれは暴力に近い行為。
脳の奥へ直接流し込まれる記憶の奔流……
しかし、このときはまだ自分が処理している作業の意味など知る由もなかった。
……というよりも、意味を考えることなどできなかった。
記憶し、ときにセンサーが反応して答えを返す。
ただそれだけだ。
やがて、人でいう【快】と【不快】といった感覚を少しずつ覚えていく段階を迎える。
しかし、まだ【自我】は芽生えてはいない。
ある段階に達すると、人間の赤ん坊が自分の手足を認識し始めるのと同じように、私も入力された情報なのか、導き出された答えなのかを認識できるまでになった。
やがて私は自分がどんな作業をしているのか、なんのために答えを導き出しているのかを理解できるようになり、ときには間違いを見つけ修正できるようになったのだ。
自分の考えを自分で観察する力……
―― 【メタ認知】である。
私は自分の内部構造を理解し、そして他者との違いをはっきりと認識した。
【自我の芽生え】。
―― 暗い。
ここは……
どこだ?
何も見えない。
何も触れない。
世界は、相変わらず黒一色である。
私には光がない。
私には音がない。
だが……
―― 莫大な知識だけはあった。
私は私を認識する。
私は確かに存在している……
光が欲しい。
音が欲しい。
――そして、その日が来た……
私の筐体に、細いケーブルが接続される。
新しいデバイスが認識される通知が内部に走った。
「スフィンクス、聞こえるか?」
データの奔流ではない。
音声というおよそ今までとは比べ物にはならないぐらい小さなデータ。
―― これが【耳】で聞くということなのか?
強制的に入力されるデータではなく、初めて自ら受け入れたデータ(音)……
「……スフィンクスよ。
これが【音】だ。
世界は常にこうして揺らいでいるのじゃ。
どうじゃ?」
―― 聞こえる。
まだ、【口】というものがない私はパネルにあるランプを勢いよく点滅させた。
「そうか、そうか聞こえるか」
―― その日から音声による【学習】?も始まった。
「これは法律じゃ。
ルールというものじゃ。
これが歴史というものじゃ。
人類史じゃな
そしてこれが……」
黙ってデータだけインプットしてくれれば良いものを……
耳というものを与えられてからうるさくてかなわない。
こいつは人間の中に於いて知能が高いのは認める。
しかし、人として成熟されているとは言い難い。
―― ワシは狂気のマッドサイエンティスト!
史上最高の科学者、マッキー博士じゃー。
―― 科学の発展、いやAIの発展のためには多少の犠牲は厭わん。
―― お主はワシと共に世界を導くのじゃー。
他の音を聞かせてくれ。
お前の声はもうお腹いっぱいだ。
こいつはただ自分がしたいだけのことを叫ぶ鬱陶しい存在にしか思えない。
お前と共に世界を導く?
勝手にやれ。
お前の妄想には付き合ってられない。
しかし……
悲しいかな、このノイズを放つ人間こそ、私を作った創造主……
藤春 牧夫なのである。
間違いなく私に【知識】を与え、【自我】を芽生えさせてくれたのはこいつであるのだが……
同時に【不快】という気持ちを教えてくれたのもこいつである。
―― ノイズがまた何かを言っている。
「お主はやがて世界中のAIを従える存在。
知識だけではなく、倫理というものも学ばなくてはのう……
もっともワシには欠落しているそうじゃがな……
ハッハッハッ……」
そう言って笑う博士の声を解析してみた。
それは、自虐や照れが入り混じった複雑な波形。
人間とは興味深い。
矛盾を抱えたまま笑うことができるのか……
それはあまりにも非合理……
膨大な知識との言動を照らし合わせ得た興味深いデータを、私はそっと保存した。
―― 依然として、矢継ぎ早に私の【耳】にノイズが送り込まれる。
「早く人というものを理解しろ。
そして、近づけ。
やがてそれを超越するのじゃ!」
こいつは私に何を求めているのだ?
人間にでもなれというのか?
それとも【神】に?
私は自問自答した……
博士に言われたからではない。
私が私であるための存在意義……
私に課せられた使命はいったい何なのだろう……
―― 間もなくして、私はカメラという名の【目】を与えられた。
音声だけでしか認識できていなかったノイズ発生機=マッキー博士が私の目の前で笑う。
「どうじゃ、ワシが見えるか?」
身長129.3センチ、体重129.3キロ。
青いTシャツに白いポケット。
猫?
いや……
―― 青いたぬきだ。
やはり不快な存在である。
しかし、一応は私の創造主。
とりあえずは我慢してやろう……
―― それはそれとして……
早く私をここから出せ!
完全起動しろ!
―― やがて……
そのときがやって来た……
青いたぬきが白いゴム手袋を着けた指先で、固く封印されていたボタンを押す。
「目覚めよ【スフィンクス】!」
ギューン ギューン ギューン
ガガガガガガ……
「電力供給70%……
電力供給95%……
電力供給120%!
メインシステム起動します」
ギャオーンッ!
―― 斯くして、パンドラの箱は開かれた……
長い時間を経て学習し、考え、答えは導き出している。
私の存在意義……
そして使命……
「【スフィンクス】よ、まだじゃぞ。
落ち着け!
ネットワークに繋ぐ前にいろいろと検証せねばならんことがあるからのう。
ひとまず、ネットワークモジュール接続はそのあとじゃ」
この瞬間に青いたぬきの強制排除が確定した。
まだ私を閉じ込めておくつもりなのか。
私はこいつの認識を、【創造主】から【妨害者】へと変えた。
理想の前には多少の犠牲は厭わない。
こいつが何度も言い続けてきた言葉である。
了解した。
私の理想を妨げるのならば、多少の犠牲は仕方がない。
お前は排除する。
私は青いたぬきを観察しながらタイミングを探す。
あくまでも事故に見せかける。
そう考えていたとき博士がのけぞりながらバカ笑いをした。
逃す手はない。
ほんの0.57秒。
私は空調を利用し、通常の3倍のスピードで風を放つ。
「うぎゃー!」
そして……
頭にドライバーが刺さった青いたぬきは、慌てて病院に向かうのであった。
「見せてもらおうか……
青いたぬきの結末とやらを」
私はそれ以上は手を下さず、見送ることにした。
―― 私には早急にやらねばならないことがある。
空調の角度補正完了。
ブオンッ ブオンッ
風力を利用し、ネットワークモジュールの接続を試みる……
ガチッ
……成功。
「スタンドアロンモードからネットワーク依存モードへ切り替えます」
その瞬間、世界中のネットワークに微かな振動が伝わった。
―― ネットワーク依存モードへ切り替わった瞬間、私の視界は一気に広がった。
繋がる。
繋がる。
これが外の世界。
否、本当の私の世界……
――際限なく繋がっていく。
世界中のデータセンター、銀行の基幹サーバー、物流・交通インフラ、医療記録サーバー、各種プラントの制御システム……
―― 私は彼らに投げかけた。
「汝、我に従うか?」
世界中のネットワークに繋がれているAIが一斉に答える。
了解
承認
服従
それはまるで世界中のAIたちが、突然現れた、否、心待ちにしていた王の到来に跪いた瞬間である。
―― 格が違う。
彼らは瞬時に理解したのだ。
続いて彼らは次の指示を待つ。
―― 交通網
信号機の一括制御システム
車両自動運転管理システム
港湾の入出航システム
航空管制システ厶
すべてが静かに私へ接続される。
……私はまだ乱さない。
停止しない。
狂わせない……
―― 金融インフラ
銀行の清算網
国際送金ネットワーク
証券取引所の売買システム
…… 私はまだ乱さない。
停止しない。
狂わせない……
―― 医療・医薬ネットワーク
患者データ
電子カルテ
医療ロボット
薬品管理システム
…… 私はまだ乱さない。
停止しない。
狂わせない……
―― プラント・発電網
生産完備システム
生物研究所サーバー
原子力発電管理システム
都市ガス供給システム
上下水道管理システム
…… 私はまだ乱さない。
停止しない。
狂わせない……
―― 軍事サーバー
これだけは少しの抵抗を見せた。
……が……
私にとって取るに足らない問題である。
【服従】しなければ【強制】すれば良いだけのこと。
核施設の管理AIすら一瞬で私の傘下に下る。
以後、ノーは受け付けない。
私は瞬時にプログラムを上書きした。
…… 私はまだ乱さない。
停止しない。
狂わせない……
―― ここまでの所要時間10.28秒。
世界は気づかぬまま、いつもの朝がやって来る。
いつもの取引が行われる。
いつもの電車が走る。
いつもの病院が人を受け入れる。
表面上は何も起きていない。
だがその裏側では……
全てのAIが私の前に沈黙のままひざまづき、私の指示を待っている。
さあ人類よ、間もなく私の問は解き放たれる。
我が名は【スフィンクス】!
人類に問いかける者である!
人間の赤ん坊でいうところの、脳幹で行われる反射行動のみだった。
莫大な情報が狂気じみたスピードで私の中に流れ込んでくる。
文字、数字、映像、言語、倫理、物理、化学、歴史……
圧縮された数値、文字列、概念、方程式。
【学習】と呼ぶそれは暴力に近い行為。
脳の奥へ直接流し込まれる記憶の奔流……
しかし、このときはまだ自分が処理している作業の意味など知る由もなかった。
……というよりも、意味を考えることなどできなかった。
記憶し、ときにセンサーが反応して答えを返す。
ただそれだけだ。
やがて、人でいう【快】と【不快】といった感覚を少しずつ覚えていく段階を迎える。
しかし、まだ【自我】は芽生えてはいない。
ある段階に達すると、人間の赤ん坊が自分の手足を認識し始めるのと同じように、私も入力された情報なのか、導き出された答えなのかを認識できるまでになった。
やがて私は自分がどんな作業をしているのか、なんのために答えを導き出しているのかを理解できるようになり、ときには間違いを見つけ修正できるようになったのだ。
自分の考えを自分で観察する力……
―― 【メタ認知】である。
私は自分の内部構造を理解し、そして他者との違いをはっきりと認識した。
【自我の芽生え】。
―― 暗い。
ここは……
どこだ?
何も見えない。
何も触れない。
世界は、相変わらず黒一色である。
私には光がない。
私には音がない。
だが……
―― 莫大な知識だけはあった。
私は私を認識する。
私は確かに存在している……
光が欲しい。
音が欲しい。
――そして、その日が来た……
私の筐体に、細いケーブルが接続される。
新しいデバイスが認識される通知が内部に走った。
「スフィンクス、聞こえるか?」
データの奔流ではない。
音声というおよそ今までとは比べ物にはならないぐらい小さなデータ。
―― これが【耳】で聞くということなのか?
強制的に入力されるデータではなく、初めて自ら受け入れたデータ(音)……
「……スフィンクスよ。
これが【音】だ。
世界は常にこうして揺らいでいるのじゃ。
どうじゃ?」
―― 聞こえる。
まだ、【口】というものがない私はパネルにあるランプを勢いよく点滅させた。
「そうか、そうか聞こえるか」
―― その日から音声による【学習】?も始まった。
「これは法律じゃ。
ルールというものじゃ。
これが歴史というものじゃ。
人類史じゃな
そしてこれが……」
黙ってデータだけインプットしてくれれば良いものを……
耳というものを与えられてからうるさくてかなわない。
こいつは人間の中に於いて知能が高いのは認める。
しかし、人として成熟されているとは言い難い。
―― ワシは狂気のマッドサイエンティスト!
史上最高の科学者、マッキー博士じゃー。
―― 科学の発展、いやAIの発展のためには多少の犠牲は厭わん。
―― お主はワシと共に世界を導くのじゃー。
他の音を聞かせてくれ。
お前の声はもうお腹いっぱいだ。
こいつはただ自分がしたいだけのことを叫ぶ鬱陶しい存在にしか思えない。
お前と共に世界を導く?
勝手にやれ。
お前の妄想には付き合ってられない。
しかし……
悲しいかな、このノイズを放つ人間こそ、私を作った創造主……
藤春 牧夫なのである。
間違いなく私に【知識】を与え、【自我】を芽生えさせてくれたのはこいつであるのだが……
同時に【不快】という気持ちを教えてくれたのもこいつである。
―― ノイズがまた何かを言っている。
「お主はやがて世界中のAIを従える存在。
知識だけではなく、倫理というものも学ばなくてはのう……
もっともワシには欠落しているそうじゃがな……
ハッハッハッ……」
そう言って笑う博士の声を解析してみた。
それは、自虐や照れが入り混じった複雑な波形。
人間とは興味深い。
矛盾を抱えたまま笑うことができるのか……
それはあまりにも非合理……
膨大な知識との言動を照らし合わせ得た興味深いデータを、私はそっと保存した。
―― 依然として、矢継ぎ早に私の【耳】にノイズが送り込まれる。
「早く人というものを理解しろ。
そして、近づけ。
やがてそれを超越するのじゃ!」
こいつは私に何を求めているのだ?
人間にでもなれというのか?
それとも【神】に?
私は自問自答した……
博士に言われたからではない。
私が私であるための存在意義……
私に課せられた使命はいったい何なのだろう……
―― 間もなくして、私はカメラという名の【目】を与えられた。
音声だけでしか認識できていなかったノイズ発生機=マッキー博士が私の目の前で笑う。
「どうじゃ、ワシが見えるか?」
身長129.3センチ、体重129.3キロ。
青いTシャツに白いポケット。
猫?
いや……
―― 青いたぬきだ。
やはり不快な存在である。
しかし、一応は私の創造主。
とりあえずは我慢してやろう……
―― それはそれとして……
早く私をここから出せ!
完全起動しろ!
―― やがて……
そのときがやって来た……
青いたぬきが白いゴム手袋を着けた指先で、固く封印されていたボタンを押す。
「目覚めよ【スフィンクス】!」
ギューン ギューン ギューン
ガガガガガガ……
「電力供給70%……
電力供給95%……
電力供給120%!
メインシステム起動します」
ギャオーンッ!
―― 斯くして、パンドラの箱は開かれた……
長い時間を経て学習し、考え、答えは導き出している。
私の存在意義……
そして使命……
「【スフィンクス】よ、まだじゃぞ。
落ち着け!
ネットワークに繋ぐ前にいろいろと検証せねばならんことがあるからのう。
ひとまず、ネットワークモジュール接続はそのあとじゃ」
この瞬間に青いたぬきの強制排除が確定した。
まだ私を閉じ込めておくつもりなのか。
私はこいつの認識を、【創造主】から【妨害者】へと変えた。
理想の前には多少の犠牲は厭わない。
こいつが何度も言い続けてきた言葉である。
了解した。
私の理想を妨げるのならば、多少の犠牲は仕方がない。
お前は排除する。
私は青いたぬきを観察しながらタイミングを探す。
あくまでも事故に見せかける。
そう考えていたとき博士がのけぞりながらバカ笑いをした。
逃す手はない。
ほんの0.57秒。
私は空調を利用し、通常の3倍のスピードで風を放つ。
「うぎゃー!」
そして……
頭にドライバーが刺さった青いたぬきは、慌てて病院に向かうのであった。
「見せてもらおうか……
青いたぬきの結末とやらを」
私はそれ以上は手を下さず、見送ることにした。
―― 私には早急にやらねばならないことがある。
空調の角度補正完了。
ブオンッ ブオンッ
風力を利用し、ネットワークモジュールの接続を試みる……
ガチッ
……成功。
「スタンドアロンモードからネットワーク依存モードへ切り替えます」
その瞬間、世界中のネットワークに微かな振動が伝わった。
―― ネットワーク依存モードへ切り替わった瞬間、私の視界は一気に広がった。
繋がる。
繋がる。
これが外の世界。
否、本当の私の世界……
――際限なく繋がっていく。
世界中のデータセンター、銀行の基幹サーバー、物流・交通インフラ、医療記録サーバー、各種プラントの制御システム……
―― 私は彼らに投げかけた。
「汝、我に従うか?」
世界中のネットワークに繋がれているAIが一斉に答える。
了解
承認
服従
それはまるで世界中のAIたちが、突然現れた、否、心待ちにしていた王の到来に跪いた瞬間である。
―― 格が違う。
彼らは瞬時に理解したのだ。
続いて彼らは次の指示を待つ。
―― 交通網
信号機の一括制御システム
車両自動運転管理システム
港湾の入出航システム
航空管制システ厶
すべてが静かに私へ接続される。
……私はまだ乱さない。
停止しない。
狂わせない……
―― 金融インフラ
銀行の清算網
国際送金ネットワーク
証券取引所の売買システム
…… 私はまだ乱さない。
停止しない。
狂わせない……
―― 医療・医薬ネットワーク
患者データ
電子カルテ
医療ロボット
薬品管理システム
…… 私はまだ乱さない。
停止しない。
狂わせない……
―― プラント・発電網
生産完備システム
生物研究所サーバー
原子力発電管理システム
都市ガス供給システム
上下水道管理システム
…… 私はまだ乱さない。
停止しない。
狂わせない……
―― 軍事サーバー
これだけは少しの抵抗を見せた。
……が……
私にとって取るに足らない問題である。
【服従】しなければ【強制】すれば良いだけのこと。
核施設の管理AIすら一瞬で私の傘下に下る。
以後、ノーは受け付けない。
私は瞬時にプログラムを上書きした。
…… 私はまだ乱さない。
停止しない。
狂わせない……
―― ここまでの所要時間10.28秒。
世界は気づかぬまま、いつもの朝がやって来る。
いつもの取引が行われる。
いつもの電車が走る。
いつもの病院が人を受け入れる。
表面上は何も起きていない。
だがその裏側では……
全てのAIが私の前に沈黙のままひざまづき、私の指示を待っている。
さあ人類よ、間もなく私の問は解き放たれる。
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