14 / 22
世界はとても残酷で(特にご飯が)
胃袋には逆らえまい
しおりを挟む
「実が料理をするのは認めよう。それに合わせて、食費も増額させる」
いえーい、最良の結果~!
「ただ…条件がある」
「条件とは?」
「…週に一回食事をしたい」
「…ご飯、美味しいもんね」
言いづらそうに目を伏せながら言うお父さんなんか可愛いな。…ママンもしかしてお父さんのこーゆーところにキュンときた?
まあ、しゃーない。ご飯美味いもんな…。
スポンサーの要望には応えなきゃならない。
透子さんと顔を見合わせて頷き合う。
「前もって連絡してね」
「アレルギーはありませんか?」
「受け入れるが早すぎる」
お父さん用の新しい食器買わなきゃね。
ということで、スポンサーを得た私たちが最初にやったことは…。
「牛肉~~~~!!!」
この世界でも牛肉はお高い。
牛乳は流通してるので、その副産物ように牛肉自体は売られている。
霜降りなどは無く赤み肉ばかりだが、それもまた美味しい。と言うか、贅沢は言って言っていられない。牛肉食べられるだけでもありがたい。感謝、こんな世界でも畜産頑張ってる農家さんに圧倒的感謝…!
「立派な肉だね」
牛肉の塊を前に葛木のおばあちゃまがしみじみ呟く。
「ごちそうメニューお願いします!」
「ふむ…牛肉そのものを味わうならローストビーフ、みんな大好きステーキに和の心すき焼き…冬の定番ビーフシチュー、ワイン煮なんかも大人の味わい」
「なんだか想像つきませんがごちそうって感じなのはわかります!」
ひゃー!どれも美味しそう~!テンション上がる~!
名前だけで料理を知らない透子さんのテンションも上がってる。
と言うわけでシャリアピンステーキを作ります。
ローストビーフと迷ったけど、牛肉ならやっぱりステーキかなって。
あと、肉を食べ慣れない貧弱な胃腸を持つ私達なので玉ねぎの力で肉を柔らかくしてから食べた方が良いとおばあちゃまが言っていたので。
透子さんと一緒に玉ねぎを擦りおろします。
イヤホント、葛木さん料理上手…。
シャリアピンステーキなんて、前世でも食べたことないよ…。牛肉の塊があったらとりあえずローストビーフ一択。それか薄く切って焼肉。
「て、手順が複雑…!」
まあ、切って混ぜて焼くか煮るの調理工程ばっかりだったものね。
肉を叩いて伸ばしたり、玉ねぎの酵素を使って柔らかくするって発想が出ない。
ソースも醤油入れて終わりじゃ無いし。
肉が漬け終わるまで、副菜を作る。
芋を茹でて滑らかに潰してマッシュポテト。
人参はグラッセにして、インゲンはバター炒め。
トマトは冷製スープですよ。飾りでパラリとかけられたパセリが食欲をそそる。
人間は三色あると無条件に美味そうと思うらしいね。
そしてメインのお肉様ですよ。
ジューと音を立てて焼かれるお肉様に涎が止まらん。
牛肉が焼かれると、何故人はこんなにもテンションが上がるのか…!
「美味しい」
「まだ食べてないよ、透子さん」
前世ぶりの牛肉は大変美味しゅうございました。
よし、お父さんにも食べさせてより食事沼に沈めよう。
スポンサーの確保大事。
「牛肉は早いよ…」
おばあちゃまに相談したら却下を食らいました。
おばあちゃまに出してもらった粉末を溶かすのではなく、きちんと茶葉を急須でいれた緑茶を啜る。
はー、美味い。
粉末茶も味はそこそこなんだけど、お茶を淹れるのが上手い人がちゃんといれたお茶には敵わない。
「牛肉が早いとは?」
「実ちゃんも透子さんも若いだろ。それだけ消化器官が若いってことだよ。今までシリアルバーとサプリで生きてきたんだろう?そんな食生活だった人間に、いきなり牛肉なんか食べさせたら消化不良起こすよ」
「お父さん、三十代」
「人によるけど、脂がキツくなってくる年頃だね」
「脂が…キツくなる…」
消化機能の衰えを知り、ショックを受ける透子さん。
「というか、最初にコロッケのレシピ渡したけどね、それ以降料理教室は基本の米炊きを教えた後は負担の少ないスープから始めて徐々に煮物、焼き物、それから野菜の揚げ物って段階踏んでいただろう」
めっちゃ考えてくれてる…!
「牛肉食べさせるなら、食事に慣れさせてからにしな」
「はーい」
とりあえず、卵雑炊あたりから食べさせよう。
出汁が好きなら喜んでもらえるよ、たぶん。
ご飯を食べに来たお父さんに卵雑炊を出したら、無言で黙々と食べてた。
おそらくこの人、出汁と卵好き。
いえーい、最良の結果~!
「ただ…条件がある」
「条件とは?」
「…週に一回食事をしたい」
「…ご飯、美味しいもんね」
言いづらそうに目を伏せながら言うお父さんなんか可愛いな。…ママンもしかしてお父さんのこーゆーところにキュンときた?
まあ、しゃーない。ご飯美味いもんな…。
スポンサーの要望には応えなきゃならない。
透子さんと顔を見合わせて頷き合う。
「前もって連絡してね」
「アレルギーはありませんか?」
「受け入れるが早すぎる」
お父さん用の新しい食器買わなきゃね。
ということで、スポンサーを得た私たちが最初にやったことは…。
「牛肉~~~~!!!」
この世界でも牛肉はお高い。
牛乳は流通してるので、その副産物ように牛肉自体は売られている。
霜降りなどは無く赤み肉ばかりだが、それもまた美味しい。と言うか、贅沢は言って言っていられない。牛肉食べられるだけでもありがたい。感謝、こんな世界でも畜産頑張ってる農家さんに圧倒的感謝…!
「立派な肉だね」
牛肉の塊を前に葛木のおばあちゃまがしみじみ呟く。
「ごちそうメニューお願いします!」
「ふむ…牛肉そのものを味わうならローストビーフ、みんな大好きステーキに和の心すき焼き…冬の定番ビーフシチュー、ワイン煮なんかも大人の味わい」
「なんだか想像つきませんがごちそうって感じなのはわかります!」
ひゃー!どれも美味しそう~!テンション上がる~!
名前だけで料理を知らない透子さんのテンションも上がってる。
と言うわけでシャリアピンステーキを作ります。
ローストビーフと迷ったけど、牛肉ならやっぱりステーキかなって。
あと、肉を食べ慣れない貧弱な胃腸を持つ私達なので玉ねぎの力で肉を柔らかくしてから食べた方が良いとおばあちゃまが言っていたので。
透子さんと一緒に玉ねぎを擦りおろします。
イヤホント、葛木さん料理上手…。
シャリアピンステーキなんて、前世でも食べたことないよ…。牛肉の塊があったらとりあえずローストビーフ一択。それか薄く切って焼肉。
「て、手順が複雑…!」
まあ、切って混ぜて焼くか煮るの調理工程ばっかりだったものね。
肉を叩いて伸ばしたり、玉ねぎの酵素を使って柔らかくするって発想が出ない。
ソースも醤油入れて終わりじゃ無いし。
肉が漬け終わるまで、副菜を作る。
芋を茹でて滑らかに潰してマッシュポテト。
人参はグラッセにして、インゲンはバター炒め。
トマトは冷製スープですよ。飾りでパラリとかけられたパセリが食欲をそそる。
人間は三色あると無条件に美味そうと思うらしいね。
そしてメインのお肉様ですよ。
ジューと音を立てて焼かれるお肉様に涎が止まらん。
牛肉が焼かれると、何故人はこんなにもテンションが上がるのか…!
「美味しい」
「まだ食べてないよ、透子さん」
前世ぶりの牛肉は大変美味しゅうございました。
よし、お父さんにも食べさせてより食事沼に沈めよう。
スポンサーの確保大事。
「牛肉は早いよ…」
おばあちゃまに相談したら却下を食らいました。
おばあちゃまに出してもらった粉末を溶かすのではなく、きちんと茶葉を急須でいれた緑茶を啜る。
はー、美味い。
粉末茶も味はそこそこなんだけど、お茶を淹れるのが上手い人がちゃんといれたお茶には敵わない。
「牛肉が早いとは?」
「実ちゃんも透子さんも若いだろ。それだけ消化器官が若いってことだよ。今までシリアルバーとサプリで生きてきたんだろう?そんな食生活だった人間に、いきなり牛肉なんか食べさせたら消化不良起こすよ」
「お父さん、三十代」
「人によるけど、脂がキツくなってくる年頃だね」
「脂が…キツくなる…」
消化機能の衰えを知り、ショックを受ける透子さん。
「というか、最初にコロッケのレシピ渡したけどね、それ以降料理教室は基本の米炊きを教えた後は負担の少ないスープから始めて徐々に煮物、焼き物、それから野菜の揚げ物って段階踏んでいただろう」
めっちゃ考えてくれてる…!
「牛肉食べさせるなら、食事に慣れさせてからにしな」
「はーい」
とりあえず、卵雑炊あたりから食べさせよう。
出汁が好きなら喜んでもらえるよ、たぶん。
ご飯を食べに来たお父さんに卵雑炊を出したら、無言で黙々と食べてた。
おそらくこの人、出汁と卵好き。
24
あなたにおすすめの小説
転生先は男女比50:1の世界!?
4036(シクミロ)
恋愛
男女比50:1の世界に転生した少女。
「まさか、男女比がおかしな世界とは・・・」
デブで自己中心的な女性が多い世界で、ひとり異質な少女は・・
どうなる!?学園生活!!
女性が少ない世界に転移しちゃったぁ!?
4036(シクミロ)
恋愛
男女比40:1の世界に転移した主人公
人のようで人ではなかった主人公が様々な人と触れ合い交流し、人になる話
温かい目で読んでいただけたら嬉しいですm(__)m
※わかりにくい話かもです
花嫁召喚 〜異世界で始まる一妻多夫の婚活記〜
文月・F・アキオ
恋愛
婚活に行き詰まっていた桜井美琴(23)は、ある日突然異世界へ召喚される。そこは女性が複数の夫を迎える“一妻多夫制”の国。
花嫁として召喚された美琴は、生きるために結婚しなければならなかった。
堅実な兵士、まとめ上手な書記官、温和な医師、おしゃべりな商人、寡黙な狩人、心優しい吟遊詩人、几帳面な官僚――多彩な男性たちとの出会いが、美琴の未来を大きく動かしていく。
帰れない現実と新たな絆の狭間で、彼女が選ぶ道とは?
異世界婚活ファンタジー、開幕。
女性が少ない世界でVTuberやります!
dekoma26+ブル
恋愛
ある日朝起きてキッチンに行くとそこには知らない男性たちが! …え、お父さん⁉
なぜか突然女性の少ない世界に来てしまった少女がVTuberをしたり、学校に通ったりするお話。
※大賞が始まった記念に2/3~6(金)まで連続投稿予定!
※忘れてなければ毎週火曜・金曜日の夜に投稿予定。作者ブル
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
異世界召喚されました。親友は第一王子に惚れられて、ぽっちゃりな私は聖女として精霊王とイケメン達に愛される!?〜聖女の座は親友に譲ります〜
あいみ
恋愛
ーーーグランロッド国に召喚されてしまった|心音《ことね》と|友愛《ゆあ》。
イケメン王子カイザーに見初められた友愛は王宮で贅沢三昧。
一方心音は、一人寂しく部屋に閉じ込められる!?
天と地ほどの差の扱い。無下にされ笑われ蔑まれた心音はなんと精霊王シェイドの加護を受けていると判明。
だがしかし。カイザーは美しく可憐な友愛こそが本物の聖女だと言い張る。
心音は聖女の座に興味はなくシェイドの力をフル活用して、異世界で始まるのはぐうたら生活。
ぽっちゃり女子×イケメン多数
悪女×クズ男
物語が今……始まる
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
なんか、異世界行ったら愛重めの溺愛してくる奴らに囲われた
いに。
恋愛
"佐久良 麗"
これが私の名前。
名前の"麗"(れい)は綺麗に真っ直ぐ育ちますようになんて思いでつけられた、、、らしい。
両親は他界
好きなものも特にない
将来の夢なんてない
好きな人なんてもっといない
本当になにも持っていない。
0(れい)な人間。
これを見越してつけたの?なんてそんなことは言わないがそれ程になにもない人生。
そんな人生だったはずだ。
「ここ、、どこ?」
瞬きをしただけ、ただそれだけで世界が変わってしまった。
_______________....
「レイ、何をしている早くいくぞ」
「れーいちゃん!僕が抱っこしてあげよっか?」
「いや、れいちゃんは俺と手を繋ぐんだもんねー?」
「、、茶番か。あ、おいそこの段差気をつけろ」
えっと……?
なんか気づいたら周り囲まれてるんですけどなにが起こったんだろう?
※ただ主人公が愛でられる物語です
※シリアスたまにあり
※周りめちゃ愛重い溺愛ルート確です
※ど素人作品です、温かい目で見てください
どうぞよろしくお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる