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第1章 姉ちゃんとの思い出
赤い御守り
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姉ちゃんが野球を始めてからは、家族皆で旅行や出掛けることがなくなった。あまり旅行などをしない家族だったこともあるが、そもそも父がコーチをしてたからということもあってより一層無くなってしまった。
そんな中で、5歳の時に一度だけ家族皆で旅行に訪れた場所がある。奈良県野路市にある西大寺という場所である。歴史を感じる大きい寺も印象的だったが、それよりも目を向けたのは入り口に有った大きな像だ。そびえ立つ大きな像の迫力と怖さで泣いた記憶がある。ここでも姉ちゃんから泣き虫王介と言われた。
そのお寺の横に御守りが売ってる売店があった。色々な御守りがある中で姉ちゃんはすぐに2つの御守りを手に取った。
「ねぇお父さん、私と王介の分の御守り買ってほしいんだけど ダメ?」
「おう いいぞ。何の御守りなんだ?」
「なんかね 必勝 って書いてる御守り。水色が私で王介は赤色!」
なんで姉ちゃんは俺に赤色の御守りを選んだのかは未だに分からない。でも俺は嬉しかった。次の日から俺はその御守りをお気に入りのリュックに付けて幼稚園に通っていた。その御守りは今でも肌身離さず持っている。普段はカバンの中にしまい、野球の時はポケットに欠かさず入れている。姉ちゃんも御守りを常に持っていたので、グローブで遮られた手の代わりとして厳しさや優しさを御守り伝いに感じていたんだと思う。
俺が小学校に入学してからは、家族で姉ちゃんの野球の試合を観に行ったりチームメイトの送迎等を行なっていた。姉ちゃんのチームメイトは優しくて面白い人達ばかりで、野球の試合がある土日が楽しくて仕方なかった。
「毎日土日だったらいいのにな」そう思うことが何度もあった。心からそう思っていた。
姉ちゃんが死んだあの日までは
そんな中で、5歳の時に一度だけ家族皆で旅行に訪れた場所がある。奈良県野路市にある西大寺という場所である。歴史を感じる大きい寺も印象的だったが、それよりも目を向けたのは入り口に有った大きな像だ。そびえ立つ大きな像の迫力と怖さで泣いた記憶がある。ここでも姉ちゃんから泣き虫王介と言われた。
そのお寺の横に御守りが売ってる売店があった。色々な御守りがある中で姉ちゃんはすぐに2つの御守りを手に取った。
「ねぇお父さん、私と王介の分の御守り買ってほしいんだけど ダメ?」
「おう いいぞ。何の御守りなんだ?」
「なんかね 必勝 って書いてる御守り。水色が私で王介は赤色!」
なんで姉ちゃんは俺に赤色の御守りを選んだのかは未だに分からない。でも俺は嬉しかった。次の日から俺はその御守りをお気に入りのリュックに付けて幼稚園に通っていた。その御守りは今でも肌身離さず持っている。普段はカバンの中にしまい、野球の時はポケットに欠かさず入れている。姉ちゃんも御守りを常に持っていたので、グローブで遮られた手の代わりとして厳しさや優しさを御守り伝いに感じていたんだと思う。
俺が小学校に入学してからは、家族で姉ちゃんの野球の試合を観に行ったりチームメイトの送迎等を行なっていた。姉ちゃんのチームメイトは優しくて面白い人達ばかりで、野球の試合がある土日が楽しくて仕方なかった。
「毎日土日だったらいいのにな」そう思うことが何度もあった。心からそう思っていた。
姉ちゃんが死んだあの日までは
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