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第5話 解決編2 (謎4、謎1)
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マッキーです。
昼食も終わり、再び御三方が定位置に着いたようです。
「ええっと、次はトロントでしたっけ? マッサン、誘われてんのにブーイングを食らったってやつ。先生、あれはカナダ流ジョークですか?」
「賴光先生、おちょくられたんでしょうか、私?」
「ははは、ジョークでもおちょくられたんでもないよ。いたって、まともな会話さ」
「賴光先生、説明お願いします」
「その女性は『グッナイ!』と言って、ソファーから立ち上がり、二階の自室に戻るため階段を上ろうとした」
「そうです。その時、彼女は私の方に笑顔で『手招き』したんです」
「そのとき、どう感じました? 『おやすみ』と言った後、『自室に誘われた』と思ったんですよね?」
「ええ、まあ」
「何か期待しませんでした?」
「しませんよ。しません。ただ釣られて、立ち上がっただけです」
「はは、これは失礼。これはね、日本とカナダのボディー・ランゲージの相違です」
「ボディー・ランゲージ。ジェスチャーですか?」
「そうです。日本の、掌を下に向けた『こちらに、おいで』の身振り・手振りは外国では『あっちに、行って』を意味します。日本では、手招いた指を元に戻す動きだと『あっちに、行って』になるが、外国では掌が下向きの場合はどちらも『あっちに、行って』になります」
「ええっ、そうなんですか?」
「そうなんですよ」
「じゃあ、『こちらに来て』は?」
「『掌を上』ですね。掌を上にして手招きすれば、日本も外国も『こちらに来て』になります。ややこしいね」
「わあ~。知らなかったなあ。ヒデさん!」
「まあでも、白い眼で見られただけで済んで良かったじゃあないですか。下手をすりゃ、張り倒されたかも…」
「いやあ、くわばら、くわばら」
「マッサン、いよいよ残り1問だねえ。賴光先生、これが一番難問なんですか?」
マッキーです。
これが難問なのかな? 最初に宿泊したバンクーバーのホテルで、日本人同士の会話でマッサンが話を聞いていただけなのに下品に思われた件。わたしも興味深いな。
「いや、そんなに難問と言うわけではないよ。ただ他のケースと違って第三者を介しているからね。改めてマッサンにお聞きしますよ。キートン氏でしたっけ?」
「そうです」
「キートン氏からアメリカでの旅の話を聞かせてもらっているのを、外人宿泊客に聞かれた。外人客はマッサンの相槌に対して下品と感じた。マッサンはそのことを他の英語に堪能な日本人男性から聞かされた。これで合ってる?」
「はい、その通りです」
「どんな話に対してどのように相槌を打ったの? 例えば?」
「例えば、………。ロスでは、ディズニーランドに行ったとき…」
「あ、ちょっと待って! 私がキートン氏の代役をやってみよう。その時の気分になって受け答えをしてくれる? その方がマッサンも納得できるはず」
「あ、そうですね」
賴光先生、ニヤリ。
「ディズニーではね、子供が圧倒的に多いかと思ったらね、以外と大人たちも多かったよ。予想以上に日本の若い女性が多かったなあ」
「あ、そうですか? 家族連れと友達グループとならどちらが…」
「ンーン、どっちとも言えないね。ミッキーは断然子供に人気があったけどね」
「あ、そうですか? 先生、日本人が特に注意することはありますか?」
「あ~、そうだねえ、閉演時刻に気をつけることかな。レンタカー借りてると良いけど。遅くなって歩いて帰ることになると夜は若い女性は勿論、男でもかなりやばいよ」
「あ、そうですか」
賴光先生、堪えきれず思わず、くっくっ、…と笑いを漏らす。
「……?」
「賴光先生、何かおかしいですか?」
マッキーです。
賴光先生、何がおかしいんでしょう?
意味深ですね。
昼食も終わり、再び御三方が定位置に着いたようです。
「ええっと、次はトロントでしたっけ? マッサン、誘われてんのにブーイングを食らったってやつ。先生、あれはカナダ流ジョークですか?」
「賴光先生、おちょくられたんでしょうか、私?」
「ははは、ジョークでもおちょくられたんでもないよ。いたって、まともな会話さ」
「賴光先生、説明お願いします」
「その女性は『グッナイ!』と言って、ソファーから立ち上がり、二階の自室に戻るため階段を上ろうとした」
「そうです。その時、彼女は私の方に笑顔で『手招き』したんです」
「そのとき、どう感じました? 『おやすみ』と言った後、『自室に誘われた』と思ったんですよね?」
「ええ、まあ」
「何か期待しませんでした?」
「しませんよ。しません。ただ釣られて、立ち上がっただけです」
「はは、これは失礼。これはね、日本とカナダのボディー・ランゲージの相違です」
「ボディー・ランゲージ。ジェスチャーですか?」
「そうです。日本の、掌を下に向けた『こちらに、おいで』の身振り・手振りは外国では『あっちに、行って』を意味します。日本では、手招いた指を元に戻す動きだと『あっちに、行って』になるが、外国では掌が下向きの場合はどちらも『あっちに、行って』になります」
「ええっ、そうなんですか?」
「そうなんですよ」
「じゃあ、『こちらに来て』は?」
「『掌を上』ですね。掌を上にして手招きすれば、日本も外国も『こちらに来て』になります。ややこしいね」
「わあ~。知らなかったなあ。ヒデさん!」
「まあでも、白い眼で見られただけで済んで良かったじゃあないですか。下手をすりゃ、張り倒されたかも…」
「いやあ、くわばら、くわばら」
「マッサン、いよいよ残り1問だねえ。賴光先生、これが一番難問なんですか?」
マッキーです。
これが難問なのかな? 最初に宿泊したバンクーバーのホテルで、日本人同士の会話でマッサンが話を聞いていただけなのに下品に思われた件。わたしも興味深いな。
「いや、そんなに難問と言うわけではないよ。ただ他のケースと違って第三者を介しているからね。改めてマッサンにお聞きしますよ。キートン氏でしたっけ?」
「そうです」
「キートン氏からアメリカでの旅の話を聞かせてもらっているのを、外人宿泊客に聞かれた。外人客はマッサンの相槌に対して下品と感じた。マッサンはそのことを他の英語に堪能な日本人男性から聞かされた。これで合ってる?」
「はい、その通りです」
「どんな話に対してどのように相槌を打ったの? 例えば?」
「例えば、………。ロスでは、ディズニーランドに行ったとき…」
「あ、ちょっと待って! 私がキートン氏の代役をやってみよう。その時の気分になって受け答えをしてくれる? その方がマッサンも納得できるはず」
「あ、そうですね」
賴光先生、ニヤリ。
「ディズニーではね、子供が圧倒的に多いかと思ったらね、以外と大人たちも多かったよ。予想以上に日本の若い女性が多かったなあ」
「あ、そうですか? 家族連れと友達グループとならどちらが…」
「ンーン、どっちとも言えないね。ミッキーは断然子供に人気があったけどね」
「あ、そうですか? 先生、日本人が特に注意することはありますか?」
「あ~、そうだねえ、閉演時刻に気をつけることかな。レンタカー借りてると良いけど。遅くなって歩いて帰ることになると夜は若い女性は勿論、男でもかなりやばいよ」
「あ、そうですか」
賴光先生、堪えきれず思わず、くっくっ、…と笑いを漏らす。
「……?」
「賴光先生、何かおかしいですか?」
マッキーです。
賴光先生、何がおかしいんでしょう?
意味深ですね。
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