【本編完結、番外編は随時更新】愛のない政略結婚のはずがいつからか旦那様がグイグイきてどうしていいのかわからないのですが

asamurasaki

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番外編

ヴァネッサの里帰り ⑦

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二階ではレオが魔道具に興味を示したので、魔道具を見て回る。

子供が見て楽しめるものがないからレオは退屈かなと思ったけど、レオが一番最初に商品に興味を持ったようだ。

レオは外にお買い物とかまだ行ったことがないから、すべてのものが目新しくてあちこちと歩いて行っては目を輝かせていたのだけど、レオが私が通信魔道具をよく使っているのを見ていて、「ぼくもほちぃ~」と言い出した。

私はまだ早いかなと思っていたのだけど、お父様、お母様、クリスが「私がレオに買ってあげる」と誰がレオに通信魔道具を買ってあげるか、争いに発展しそうになった。

結局話し合いの結果、お父様がレオに通信魔道具を買ってあげることになった。

通信魔道具は以前は高位貴族の邸1つ分くらいの凄く高価なもので、いくら裕福は平民でも滅多に買えないものだったらしいが、今は裕福な平民なら手が出るくらいになったそう。

だから領地の商会でも並んでいるのだろう。

2歳のレオの持ち物としては凄く高価なものだけど、何か強請ってきたことがないしレオがとても嬉しそうなのでいいか。

今回はレオも初めてのお買い物だし特別ということで。


そして一階の方へ行くと、店頭には目玉商品としてモンファオイルの美容オイルやハンドクリームが並んでいて、そこに化粧品なども置いてある。

いつか化粧品もモンファオイルを使ったものを作りたいなぁなんて思いながら陳列される商品を眺めた。

他には薬草などの薬品類とか、調味料、野菜や小麦などの食料品も置いてあった。

奥には宝石売り場があった。

そこでクリスが記念に私に何か買いたいと言うので、お店の人が進めてくれた黒い宝石を買ってもらった。

とても貴重なものなしく目が飛び出るくらいの金額だったけど、「領地にお金を落とすことも大事なことだよ」とクリスに説得されたの。

いつもは私とレオのものを何でもすぐホイホイと買うクリスを止めるのが大変なのだけど、今日は有り難く買ってもらった。

宝石と言えば、ほとんどクリスの瞳の色の紫ばかりだからこの黒い宝石は正直嬉しかった。 

ダベンサードルの色であるしね。


ベルレントさんがお店を出る時に「またぜひお越し下さい。
お待ちしております」と笑顔で言ってくれた。

私たちも笑顔で「また来ます」と言って、ベルレント商会を後にした。

それにしても凄い規模になっている。
前世のスーパー並みになっていて驚いた。

お母様が言ってたけど、ベルレント商会は他にも店舗があって食堂も経営するようになったと聞いた。

凄いな、ベルレントさん。

お店の店頭に目玉商品として並んでいたモンファオイルの商品は、王都では結構高級品として扱われているけど、モンファオイルがダベンサードルで取れるものだから王都のお店より比較的安価で、美容オイルはちょっと頑張ったら平民でも買えて、ハンドクリームは平民でもすぐ購入出来る金額だった。

美容オイルとハンドクリームは貴族用と平民用を用意していて、比較的安価で買えるものも用意していたからそれが良かったのかも。

でもそれだけダベンサードルの領民が裕福になっているんだと思うと私は凄く嬉しかった。


ベルレント商会を出た後、お昼の食事にしようということでお父様に連れられて、食堂に入ったのだけど子供を連れた家族連れが多いことにビックリした。

昔はというか、今でも幼い子供が食べれるようなものを置いている食堂ってほとんどないのよ。

だけどここはレオでも食べれるようなものがメニューにあって、だからお父様がここを選んだんだなと思った。

それにしても子供を連れた家族連れが食堂で食事するようになっているダベンサードル領に感慨深いものがある。

昔は食堂の数も少なかったけど、ほとんど騎士と魔術師ばっかりで外食出来る領民は少なかったと思うの。

でも今は領民も外食出来るくらいに裕福になったんだね。
本当に良かったよ。

ところでその食堂でみんなで食事したんだけど、明らかに昔よりメニューが多くて食材も豊富でとても美味しかった。

こんなところでも発展していることがわかって、誇らしくもあった。


食事後、少し他の商店を見て歩いてから邸に戻った。

どこに行っても大袈裟なくらい歓迎されて恥ずかしかったわ。

レオはまた馬車に乗った途端眠って夕食の時まで起きなかったので、邸に到着してから乳母にレオを見ていてもらって、邸の周辺を案内しながらクリスとゆったりと散歩した。

ゆったりとした時間は私の心にも身体にも癒しをくれたようで、何だか身体が軽くなったような気がした。


翌日はその次の日には王都に戻ることになっていて、また長旅になるので、レオに無理をさせない為に邸内でゆっくりすることにした。

クリスは朝から仕事に行った。
また子供のように嫌嫌病を発症していたけど。


あっという間にダベンサードルでの日々が終わって、私たちは王都のブレンダーザス邸に戻った。

戻る道中ダベンサードル領の隣のウォンタートル伯爵領に入った時に、邸に寄らせてもらいミーナの家族に挨拶させてもらった。

その時にみなさんとレオは初めてのご対面で、ミーナのお父様もお母様、お兄様、お兄様の奥様もとても喜んで歓迎してくれた。

そしてミーナのお兄様の上のお子様がレオより少し上で下のお子様がレオと同じくらいだったのだけど、今まで同年代の子供と遊んだことがないレオが、すぐ仲良くなってキャッキャッ言いながら楽しそう遊んでいた。

子供はすぐ仲良しになるんだね。

レオたちがとても眩しかった。


ミーナの両親がぜひ泊まって行って欲しいと言ってくれたので、お言葉に甘えて私とレオはひと晩泊まらせてもらった。

そして翌日、ジョルジュが迎えに来てくれて王都に向かい出発したのだった。

帰りは行きよりもゆっくりして14日かけて帰ってきた。

お父様とジョルジュが交代で転移でやってきて、送ってくれたのだけど、クリスは行きに通った場所には転移出来るから、私と通信魔道具で連絡を取り合って今私たちがいる場所を聞いて転移でやってきたりした。

だから帰りもクリスともほとんど毎日会う旅だったのよ。

実はお義父上様も帰りは転移で私たちのところへ毎日のように来た。

お義父様もダベンサードル領までを馬車で旅をしたことがあるから、一度来たことがある所だと転移出来るからなのよね。

行きの時は我慢してただけだったらしいと聞いて、お義父様には悪いけど、笑ってしまった。


ブレンダーザス邸に帰ってきてからもレオは元気で、体調を崩すこともなく少し心配していたけど、本当に良かったと安心した。

「またいきたい~」

とレオが言ってるし、私もまた帰りたいからレオまた一緒に行こうね。

レオが大きくなって魔力が安定したらお父様かジョルジュの転移で一緒に行けるようになるから、そうなったら行きたい時にレオと行けるようになるね。

楽しみにしているね、レオ。



☆★☆


番外編『ヴァネッサの里帰り』はこれにて完結です。

ありがとうございます。

次は里帰りから帰ってきたクリスとヴァネッサの夜を更新したいと思います。


R18ですので、タイトルに表記しますが苦手な方はご注意下さいませ。

よろしくお願い致します。


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