次こそは平和な世でのんびり気楽に生きていくつもりだったのに何でか悪役令嬢として生きていくことになってしまった!

asamurasaki

文字の大きさ
17 / 65

十七話 ラルフ(ウェンドリックス)side ②

しおりを挟む







「大陸統一?」

何を言ってるんだ?やっぱり馬鹿だな…

「何言ってるんだ?コイツ馬鹿だなって顔してるな」

フフフと笑いながら俺の心の中を読んでやがる。

「正直申しまして、今まで離宮に引っ込んで政事も戦もまったく知らない殿下が何か出来るとは思いませんが」

俺がかなり失礼なことを言ってもフッ笑うだけで表情は揺るがない。

「言うな。確かにな、でも誰かがやらなければこの国は滅ぶんだ!国なんて失くなってもいいと俺は思っていたが、でもそうなると我が国の民はもっと酷い目に遭う。
我々は民の下僕だろ?違うか?」

俺は言葉が出てこなかった。
俺たちが民の下僕などという考えを自分は持ったことがなかった。

「俺たち王族、貴族は民によって生かされているんだ。民が田畑を耕し食べ物を作ってくれ、木を切り家を建ててくれている。この宮も王族、貴族が建てたものではない、建ててくれたのは民だ。
繊維や綿を栽培してくれるから、服を着ることが出来る。
そして俺たちが政事、領地経営をちゃんとやることを前提に税を納めてくれているから俺たちの衣食住は与えられている。
民がいなければ俺たちは自分で衣食住を得ることさえも出来ない。
俺たちじゃなく民がいなければ国は成り立たないし俺たちは生きていけない。
違うか?」

俺は雷に打たれたように動けなくなった。
俺は今まで思い上がって生きてきたのか?
何を思い生きてきたんだ。
自分たちが国の為に戦っているから国があると思っていなかったか?

「ウェンドリックス殿、そなたも協力して欲しい。民を守る為、まずはこの国の掃除だ」


俺は初めての面会でサラディアナ殿下に一気に魅入られた。この人の為に自分の全部を捧げると決めた程にだ。
父上の狙いは成功したということだろう。
父上がそこまで見越していたということだ。
俺はまだまだだなと思った。

その後、性別を偽ったまま国王となったサラの国の掃除という貴族たちを振り分け、味方に出来る者たちは味方に引き入れ、無理な者たちは切り捨て処分していった。

他国には貴族たちの傀儡、お飾りの国王の振りをしつつ国内を2年で変えた。

そしてサラはサンディオス国王陛下として我が国をほぼ属国化していたアンドゲルド王国との交渉で初めて国外に公に姿を現した。

アンドゲルド王国の国王や王太子、貴族たちを相手に自ら戦場に立つことを宣言し、本性を隠して見事に煙に巻きそれでも鮮やかな存在感をアンドゲルド王国側にも俺たちにも見せつけた。

それから俺もサラと共に戦の最前線に立った。
サラは勝つ為なら何でもやった。
騎士道に反することも躊躇なくやり、敵も味方の俺たち周りを驚かせ、時には残虐なことにも手を染め、利用出来る者は利用し不用な者は躊躇なく切り捨てた。

それなのにどこか清廉で華があるカリスマ性を持ち、聡明で豪胆でいて緻密、どんなにこちらが不利でも窮地に陥っても、サラは決して諦めることなく冷静に前を向き、敵が驚くような作戦で逆境を跳ね返していく。

そのうち残虐非道の冷酷な血を好む美しき暴君などと言われ恐れられるようになり、その勢いに他国は恐れこちら側にどんどんとつくようになっていった。

それに最初『国王自らが戦の最前線に出るなんてやっぱり愚かで馬鹿なんだ』とサラを馬鹿にして利用しようとしていたアンドゲルド国王が恐れ警戒しサラを暗殺しようとする程、サラの力はあっという間に大きくなっていった。

戦では残虐非道振りを見せるのに対し、自国の民に対しては保護、支援など積極的に手厚くして、国内での国王の信頼と人気はより厚いものとなり国はひとつになっていった。

そしてサラを暗殺しようとしたアンドゲルド王国の王族や貴族たちを粛清し人質に取られてきた第三王女を奪還し、自分につく貴族、他国の者たちを利用し勢いに乗り本当に大陸を統一を果たした。

サラが戦に立ってから5年程だった。

金髪に金色の瞳の強き美しさと聡明さ、決断力と大胆さ、狡猾さもあり、そしてたまに見せる年相応の笑顔。

そのすべてに俺はヤラレていった。
最初の面会から俺はの心は持っていかれたが、どんどん惹かれていった。

俺は公爵である身分と見目がいいからと昔から国外の王女や国内外の貴族令嬢たちが戦時下でも情報を掴む為や、他国との駆け引き等で行なわれる夜会や茶会等で次から次へと寄ってきて媚びた目で擦り寄ってきたが、戦中だというのにそんなことは自分たちには関係ないとばかりに一線を画すかのように贅沢に着飾って、化粧や香水の匂いをプンプンさせて美しさを競う女たちが鳥肌が立つ程、昔から嫌いだった。

他の連中の中にはそういう女たちの方が癒しになると言う者もいたが、俺は子供の頃から政事や戦などに一切興味を示さず、いかに自分を美しく見せるか、少しでも良い地位や名誉、見目の良い男の目に止まろうと目をギラギラさせている女たちが苦手で気持ち悪いと思っていて寄せ付けないようにしていた。
それがその当時の王女や令嬢たちの生きる術であったことはわからないでもないが、俺にはまったく受け入れられるものではなかった。

誰も寄せ付けない女嫌いの冷酷な公爵令息として有名だったらしいが、サラは違った。
男として国王として生きねばならないから、普段も一切化粧もせず、着飾ることなく国王として戦闘の為の鎧を纏い、何なら戦で返り血を浴びて不敵に笑っているようなところも見てきたが、サラは誰よりも美しく、俺にはサラしかいなかった。

生まれた時から女を捨て男として生きて、性別を偽っているが故に一切表に出てくることが許されなかった不遇でありながら、誰も羨んだり、恨むことなく、国の民の為に立ち上がり、汚ないことも残虐なことも厭わずやり遂げる。

すべては罪のない民の下僕となり尽くすことを誓い、その通りに突き進んでいくサラが愛しくて堪らなくなった。

アンドゲルド王国を倒しもう少しで大陸統一が実現出来るという時に

「統一出来たらウェンが国王になってくれ」

と言われた。

国王になんてなりたくもなかったが、国王になったらサラを女に戻して妻に迎えられると思った俺は引き受けた。

なのに統一した途端、死にやがって!
俺はお前だけの為に、お前が目指すものの為だけに戦って生きてきたのに!
すぐ後を追いたかった。

でもお前が『平和』をずっと望んでいたから俺はお前がいなくなった世界で国王になった。

お前の大嫌いな戦を失くす為に、本当に平和にする為にな。

何年もかかったが、王族君主制をなくした。
いきなり貴族も失くすことは難しいから貴族議会制にして法律を変えまくって国であったところをすべて領にし、領主は貴族だけじゃなく平民にも投票権を与え選ばせる。
そして中央領を配置し定期的にそこで会議が行われ、そこで決めたことを実行していく。

俺は中央領の初代総領長になった。
それぞれの領主が産業や物資等で需要と供給の関係を持たせ合い、監視し合い、簡単に戦出来ないようにした。
小競り合いはあったが、大きな戦には発展することはなかった。

15年程かかったけど、俺はその間、権力欲のある者たちが、自分の娘、又は親戚縁者の娘を妃に娶れ!愛妾でも良いから跡取りを生め!と言われてきたのをすべて蹴ってひたすら今後戦をしない為だけに邁進した。

俺にとって女はサラだけだったから。

どうしてもう会えないんだ!
あとちょっとでお前を妻にすることが出来たのに!
その思いが消えないまま大陸が何とかまとまったのを見計らって、俺はを引退してから5年後、病で死んだ。

『サラ、お前に会いたい』

そう強く願って。

そして俺は死んだはずなのに目が覚めたらオギャアと赤ん坊として生まれてた。

ザンドウェンディ王国の侯爵家の第三男ランドルフ・ベルモールドとして生まれたが、貴族としてのプライドと家のことばかりを考え女子供を道具としか思わない父親に幻滅して、俺は12歳で出奔して冒険者ラルフとなった。

この世界は魔法があり精霊や魔物がいる世界。
精霊の力を借りて魔法が使える仕組みだ。

人間同士の戦がないかわりに魔物との戦いの日々だった。

でも貴族として生きていくよりその方が俺の正に合ってた。

冒険者になってから、ギルドでサラの護衛隊長をしていて戦になってからも俺と共にサラを支えてきたマンデランに出会った。
続いてサラの従者だったメテオにも。
会った瞬間にお互いにわかったんだ。

その時、根拠はないが、もしかしたらこの世界にサラがいるかもしれないと俺は思った。

前の時のマンデランもメテオもいるんだ。
そして俺もマンデランもメテオも前の記憶がそのままあるんだ。

これはサラに出会う為にこの世界に俺は生まれてきたんじゃないかと思った。

俺はどんどん魔物を討伐していき、いつの間にかS級冒険者になっていた。
そんなある日、隣国のクロットガス王国のハーベント領でスタンピードが発生したとギルドマスターになっているとマンデランから聞いた。

そして以前から知り合いの元王国魔術師の変人ゲオングじじいから俺に直接依頼がきていると聞き、報酬も通常の2倍なので引き受けた。

ゲオングじじいのことと報酬のこともあったけど、その時何故か他にも何かあるんじゃないかと気になったんだ。

相棒の黒馬ボーンに跨がり現地に向かった。ボーンを走らせて現場に近くなっていく間に小さい子供のような姿が見えた。

何だよ!スタンビートの現場に子供がいるのか?と思った。

その子供が何だか遠くから俺をずっと見てるように感じた。
それは少女だった、魔物討伐の現場にいるとは思えないまったくその場に似つかわしくないその少女が気になった。

到着してボーンから下りて見たら薄紫色の髪に紫色の瞳の美しい少女だった。
まだ10歳そこそこの年齢だろうに堂々としていた。

俺は「ここは子供の遊び場か?」と少女にわざと嫌味を言ったが、その少女はまったく動じることなくリリアナ・ハーベントと名乗った。
ハーベント公爵家の令嬢か。

俺の煽りにもまったく乗ってくることなく、平然としているところがサラのようで俺は驚いてそして胸がなんだかトクンッと音を立てた。

そして作戦を聞いてすぐ実行する。
俺がブラングドンを倒して後方で囮になり、リリアナ・ハーベントを真ん中にして13人が瘴気の沼に向かって走り出した。

正直俺一人でもどうにでも出来ると思ったが、薄紫色の髪に俺の前の世の時と同じ紫の瞳の色の少女リリアナのことが気になったから作戦通りに動くことにした。

そして作戦中に少女リリアナがサラだと気付いた。一切物怖じすることなく素早く的確に指示を出す、口調も少女はあの戦中のサラそのものだった。

俺は魔物を倒しながら胸が踊った。
本当に本当にサラ?サラなんだよな?

少女たちが沼の近くに到着した時にAランクのイグニスドラゴンが突然現れた。
これは予想外の出来事だ!普通ならこんなに早くAランクの魔物が出てくることはない。

しかし少女は俺と同じくらいの膨大な魔力を持っている。
少女の魔力に釣られて出てきたのかもしれない。

少女がとれくらいのものか見てやろうという気持ちで、サラなら冷静に対処出来るはずだ。
駄目なら俺が倒せばいいと一応注意しながら構えていたが、少女はその場でも焦ることも怖がることもなく冷静に部下たちに指示を出して自分の魔法と部下の魔法でイグニスドラゴンを一発でアッサリと倒しやがった。

その後、聖魔法ですんなり瘴気の沼を消して、合図の炎の玉が上がって俺は後方の兵士たちを一気に下がらせて紅炎のドラコで魔物たちを一気に殲滅した。

風と炎がやんで前方に俺の方を見て魔物の青い返り血を浴びて立ち尽くす少女を見た時、俺はやっぱり確信した。

サラだ!あの少女はサラに違いない!
会えた!本当に会えたんだ!
俺の全身が歓喜に震えて、少女に向かって走り出した。





    

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました

放浪人
恋愛
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。 だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。 「彼女は可哀想なんだ」 「この子を跡取りにする」 そして人前で、平然と言い放つ。 ――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」 その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。 「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」

家出を決行した結果

恋愛
フィービーの婚約者ミゲルには大切な幼馴染がいる。病弱な幼馴染をいつも優先するミゲルや母が亡くなって以降溝が出来てしまった父と兄との関係にフィービーは疲れていた。 デートの約束をしてもいつも直前になって幼馴染を理由にキャンセルされ、幼馴染にしか感情を見せないミゲルを、フィービーを見ようとしない父や兄を捨てる決心をしたフィービーは侍女や執事の手を借りて家出を決行した。 自分を誰も知らない遠い場所へ行ったフィービーは、新しい人生の幕開けに期待に胸を躍らせた。 ※なろうさんにも公開しています。

五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~

放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」 大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。 生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。 しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。 「すまない。私は父としての責任を果たす」 かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。 だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。 これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。

勝手にサインしろと仰いましたので、廃嫡書類に国璽を押して差し上げました

鷹 綾
恋愛
「確認? 面倒だ。適当にサインして国璽を押しておけ」 そう言ったのは、王太子アレス。 そう言われたのは、公爵令嬢レイナ・アルヴェルト。 外交も財政も軍備も―― すべてを裏で処理してきたのは彼女だった。 けれど功績はすべて王太子のもの。 感謝も敬意も、ただの一度もない。 そして迎えた舞踏会の夜。 「便利だったが、飾りには向かん」 公開婚約破棄。 それならば、とレイナは微笑む。 「では業務も終了でよろしいですね?」 王太子が望んだ通り、 彼女は“確認”をやめた。 保証を外し、責任を返し、 そして最後に―― 「ご確認を」と差し出した書類に、 彼は何も読まずに署名した。 国は契約で成り立っている。 確認しない者に、王の資格はない。 働きたくない公爵令嬢と、 責任を理解しなかった王太子。 静かな契約ざまぁ劇、開幕。 ---

腹に彼の子が宿っている? そうですか、ではお幸せに。

四季
恋愛
「わたくしの腹には彼の子が宿っていますの! 貴女はさっさと消えてくださる?」 突然やって来た金髪ロングヘアの女性は私にそんなことを告げた。

婚約破棄された翌日、兄が王太子を廃嫡させました

由香
ファンタジー
婚約破棄の場で「悪役令嬢」と断罪された伯爵令嬢エミリア。 彼女は何も言わずにその場を去った。 ――それが、王太子の終わりだった。 翌日、王国を揺るがす不正が次々と暴かれる。 裏で糸を引いていたのは、エミリアの兄。 王国最強の権力者であり、妹至上主義の男だった。 「妹を泣かせた代償は、すべて払ってもらう」 ざまぁは、静かに、そして確実に進んでいく。

【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます

腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった! 私が死ぬまでには完結させます。 追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。 追記2:ひとまず完結しました!

お父様、お母様、わたくしが妖精姫だとお忘れですか?

サイコちゃん
恋愛
リジューレ伯爵家のリリウムは養女を理由に家を追い出されることになった。姉リリウムの婚約者は妹ロサへ譲り、家督もロサが継ぐらしい。 「お父様も、お母様も、わたくしが妖精姫だとすっかりお忘れなのですね? 今まで莫大な幸運を与えてきたことに気づいていなかったのですね? それなら、もういいです。わたくしはわたくしで自由に生きますから」 リリウムは家を出て、新たな人生を歩む。一方、リジューレ伯爵家は幸運を失い、急速に傾いていった。

処理中です...