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三十四話 国王、緊急招集される
しおりを挟む貴族学院に通い始めて3ヶ月が過ぎた。
王太子との仲は相変わらず険悪で王太子が取り巻きに命令して俺のことを傲慢で偉そうな女だとか、身分を笠に着て自分より身分の下の者たちを虐めていやりたい放題だなどという噂をずっと流していた。
身分を笠に着て周りを威圧してやりたい放題してるのは王太子の方だけどな。
まああのアホ王太子に何を思われようと言われようと一向に構わないけど。
最初の頃、俺を遠巻きにして近寄ろうとはしてこなかった同じクラスの人間たちは今は誰もそれが本当のことだと思わないようになったし、リリアナは元々傲慢で自分が一番の我儘で苛烈な性格と思われていたが、それも入学してからの日々で俺と接するようになった者たちは、そう思う者たちはくなったように思う。
テレサやメリアンナ他の令嬢とも仲良くなった。
ケングレットは俺がテレサとメリアンナといる時は程良い距離を空けてくれている。
教室以外ではラルフ、アルフ、ミラン、ロランも付いてくれている。
側近候補であるルドルフとレアンドロも最近ではあまり王太子と行動を共にしていないようだ。
王太子は自分を諌めてきたり苦言を呈する者たちを遠ざけるようになっていき、
ルドルフとレアンドロのことも遠ざけるようになった。
もっぱら自分に従い称賛してくれる者たちだけを側に置くようになっている。
王太子の側にいるのは最早側近候補たちではなくイエスマンの一部の下位貴族たちのみになってきている。
貴族、特に高位貴族は王宮や貴族間での噂に敏感だ。
王太子と俺がどう噂されているかよく知っている。
そんなことでいいのか?この学院生活は王太子にとっても俺にとっても王族たるに相応しいかテストされているというのに王太子も陛下や王妃に散々諫められているはずだが、まったく改める気がないらしい。
この学院では成績優秀者が生徒会役員となることが学院設立以来決まっているが、王族は成績関係なく生徒会長になる。
王族たるもの国の中で一番高度な教育を受けているから成績優秀であることが前提なので、生徒会長になるのだが、王太子の成績は中の下だ。
それでも王太子が生徒会長、俺が副会長、ルドルフが書記、ケングレットが経理、テレサとメリアンナが広報担当として所属していて、あと同じSクラスの成績優秀者のアントニー・グロントン伯爵令息とフェレリア・オーガス子爵令嬢が所属している。
嫌だが、俺は仕方なく生徒会に所属しているが、王太子はまったく生徒会の仕事をしない。
生徒会は政務の予行演習として側近候補たちと運営していかなくてはならないのに、王太子は「リリアナがいるから嫌だ」と言って俺たちに生徒会の仕事を押し付けてくる始末だ。
そんなに俺が嫌なら「わたくしが生徒会を抜ける」と言ったのだが、生徒会のメンバーに止められて仕方なく俺は留まっている。
レアンドロはテレサとケンカしてから、手紙などで交流して仲を深めるようになって以降、俺たちと図書館で一緒に勉強するようになったり、成績も伸びてきて来年はSクラスに入って生徒会に入るかもしれないくらいになっているのに。
王太子は成績が下がってきているらしい。
テレサとレアンドロも貴族学院に入学したての頃のような顔を見ればケンカをすることはなくなっていた。
テレサは最初「手紙に何を書いていいかわからない」というので俺が横で助言したりして手紙を書くようになったが、レアンドロからもすぐ返事が届き、お互い手紙では素直な気持ちを打ち明けることが出来るのか頻繁にやり取りをしているようで最近は学院でも二人が仲良く一緒にいて、微笑み合っているところを見るようになった。
テレサからは惚気ともいえるようなことも聞くようになった。
メリアンナは元々大人しい性格だが、勉強も出来てマナーも完璧。
見目も可愛らしくて誰からも好かれるような存在だ。
しかし何故か自分に自信がないようで、昔から真面目で成績も俺と1位を常に争っていて、令息や令嬢から一目置かれていて憧れの存在となっているルドルフに気後れしていて上手く話せないようだ。
メリアンナとも友達になったからレアンドロとテレサのように上手くいって欲しいなと思っている。
ふとゲームのことを思い出したが、ゲームでは俺だけじゃなくテレサやメリアンナも婚約破棄されて断罪されたのだろうか?
今のテレサやメリアンナを見てると断罪されるようなことをするとは到底思えない。
まあ強制力というのがあったから断罪された可能性が高いのか。
俺は自分のこともあるが、テレサやメリアンナにも幸せになって欲しいと思っている。
メリアンナも何かのきっかけでルドルフとの距離を縮められればいいなと思うのだが、俺は恋愛事はからっきし駄目だからな。
テレサへの助言は交渉事に照らし合わせてしたものでそれが偶々上手くいっただげ。
ルドルフとメリアンナは仲は悪くないと思うが、お互いにどうも距離があるように感じている。
そんなある日、国王陛下から急遽呼び出しを受けて俺は学院を早退してラルフとロランと共に王宮に向かった。
陛下から宰相の領地メッケンナー領で大規模なスタンピードが発生していると報告を受けた。
ルドルフの領地でもある。
「リリアナよ、今までと規模が違うスタンピードが発生しておる。王都からも騎士団、魔術師を派遣しているが、夜中に起きたようだが、かなりの大きさの瘴気の沼でいきなりランクの高い魔物が多数出現しているようなのだ。
宰相のブライアンも領地に向かった」
陛下が眉間に皺を寄せ厳しい顔をしている。
只事ではないようだ。
「ランクの高い魔物とは?どれくらいどれれ程の数でしょう?」
「報告からすると最初からDランク、Cランクと共にAラングBランクの魔物が数多く出てきているらしい。
数は高台からの目視でも5000以上はいるとは聞いているが、もっとかもしれん。
現地の者たちはAランク、Bランクの魔物に苦戦しているようだ。
今までにこんなことはなかった。
スタンピードが起こっていきなり高ランクの魔物が現れること等、聞いたことがない。
それに雨期が近いとはいえ、まだなのにこんな大規模なスタンピードが起こるのが何故かわからん」
陛下が鋭い目付きをしながらうむと唸っている。
確かにスタンピードが起こってすぐランクの高いAランクやBランクの魔物が出てきているなんて聞いたことがない。
AランクBランクの魔物となると、物理が効きにくいだけでなく魔法でも相当の威力のあるものでないと倒せない。
そのAランクBランクの魔物が多く出現してるとなると能力の高い魔術師が相当数いても苦戦しているだろう。
俺は陛下から話を聞いてふとゲームのことと邪魔する存在のことが浮かんだ。
ゲームでもヒロインが登場する前の年に魔物が大量発生する不測の事態が起こっていたのだろうか?
ウルヴァランはヒロインと邪魔する存在とは契約が切れてるはずと言ってたが、俺が12歳の時にハーベント領でスタンピードが起こった時、隣の領地だけでなく他の領地でも同時期にスタンピードが起こって冒険者たちの到着が遅れるということがあった。
あれもそんなに起こることではないと後で聞いた。
簡単に結びつけるものではないが注意していた方がいいかもしれない。
「そうですか。
今までにない不測の事態でそれほどの大規模なのであればラルフとロランだけじゃなくわたくしも向かった方が良さそうですね」
俺は向かい合っている陛下の目を見つめ返す。
「ん~なるべくリリアナの存在は他に知られたくないのだがな…」
陛下はどうするべきが悩んでいるようだ。
「もしわたくしが現地入りする場合、ロランに認識阻害の魔法をかけてもらうつもりです。
ロランの認識阻害魔法は高度です。
見破れる者はなかなかいないかと思われます」
「確かにそうであろうな…しかし浄化作業のように人払いは出来ない。
宰相であるブライアンの領地であるから箝口令を敷くことは出来るが、それでも多くの者が聖魔法を使える者がいることを知ることになる。
またリリアナが聖魔法を使えるのではという噂が再燃するやもしれん」
陛下やお父様が違う噂を流してくれたことにより、王都での俺が聖魔法を使えるという噂は消えた。
陛下はかなり多くの者たちに聖魔法が使える者がいることを知られることに危惧して心配してくれているのだろう。
「しかしそれ程の大規模であるなら多くの被害者が出てしまうかもしれません。
早くおさめる方がいいのではないでしょうか?
それに状況にもよりますが、なるべく聖魔法を使わないということも出来ます。他の魔法で対応出来るならそうするつもりです」
「そうだな、現地の騎士や魔術師たちも苦戦しているようだ…ここはラルフ、ロランと共にリリアナにも向かってもらはねばならぬな。
しかしリリアナ十分に気を付けるのだぞ」
陛下が眉尻を下げて俺を見る。
心配してくれているのだろう。
陛下もまるでもう一人の父親のように俺を可愛がってくれるようになった。
「陛下これまでから再三のご配慮に感謝申し上げます。
それではわたくしも現地に向かいます」
「頼む!
まずは状況を把握してくれ。
リリアナが出陣するかはブライアンと話し合って決めてくれるか?」
「承知致しました。
それではいったん邸に戻り準備が整いしだい出立致します」
陛下に礼を取り俺は陛下と会談した陛下の執務室を出た。
邸に戻りお父様とゲオングじいさんにメッケンナー領に出立することを伝えるとお父様は俺が心配な余り「私も一緒に行く!」と言い出したが、お父様がその場にいれば余計にリリアナなのでは疑われる。
お父様に邸で待っていて欲しい。
ラルフもロランもいるからと説得した。
ゲオングじいさんも「ワシがいくから」と一緒に説得してくれ、お父様は渋々納得してくれた。
今回はラルフ、ロラン、ケングレット、ゲオングじいさんと行くことになった。
ミランとアルフも邸で待機してもらうことにした。
ミランもアルフも行きたがったし、アルフとミランの補助魔法は欲しいところだが、ラルフたちもそうだがミラン、アルフがリリアナの侍女、護衛であることは知られている。
ミランとアルフにもロランに認識阻害魔法をかけてもらって一緒に来てもらうことも考えたが、今回はハーベント領の時とは比べものにならないくらいだし、状況が掴めていない。
混乱しているかもしれない現場にアルフとミランは連れて行かない方がいいだろうと判断した。
ラルフとロランは冒険者としても活動しているので現場に現れてもおかしくはない。
ケングレットはどうしようかと思ったが、騎士としても魔術師としても成長した彼の戦力はあった方がいいと判断したのだ。
ケングレットには俺と同じようにロランに阻害魔法をかけてもらうつもりだ。
同行してくれるゲオングじいさんもな。
メッケンナー領は王都からそんなに遠くはない。
馬で飛ばせばハーベント領より近く1日かからないくらいで着く距離だ。
部屋で魔物討伐用のズボンの冒険者スタイルに着替えているとミランが不安そうに何か言いだけに俺を見つめてくる。
「ミラン大丈夫よ。
ラルフもロラン、ケングレットもゲオングじいさんもいるから」
「はい…ですが、お嬢様が側にいないと私が不安になってしまうのです」
ミランが目を伏せて呟くように言葉を発する。
俺はそんなミランを抱きしめながら
「すぐに戻ってくるわ。
ミランは留守を守って!離れていても一緒に戦っているのよ。わたくしたち」
「はいお嬢様。
ご無事をお祈りしています」
ミランが俺に回した腕に力を込める。
着替えを済ませて下に下りるとお父様、お母様、お兄様、そしてお兄様の奥様も見送りに来てくれた。
「リリーちゃん…」
お母様が顔を引きつらせて震えている。
「お母様大丈夫ですよ。
すぐに戻ってまいります」
お母様に抱きつきながら俺はお母様の背中を擦った。
俺が王都に来てお父様も外交の仕事を辞め、なるべくお母様の側にいるようになり、お兄様も貴族学院の生徒の時は寮住いをやめ、邸から通うようになったし、卒業してからは王宮で宰相の補佐として働きながら邸で一緒に暮らしている。
お兄様は貴族学院卒業後、婚約者であるモンドール侯爵家の第一女ステファナと結婚した。
お兄様とステファナは国に決められた政略結婚だったが、関係は良好でステファナは穏やかで優しい性格をしており、リリアナとの関係も良好でリリアナの両親にも可愛がられている。
ステファナやモンドール侯爵家はステファナがお兄様と結婚することになった時にリリアナが聖魔法や全属性魔法が使えることを知らせ、陛下も含めて魔法を契約を行なったので他に漏らすことはないだろう。
同じ邸で暮らすのに内緒にしておくことは出来ないとの判断だった。
それにモンドール侯爵家は王家派であるが、元々そんなに権力志向を持っていないことからステファナがお兄様の婚約者に選ばれている。
ステファナ自身、リリアナのことを知らされた時驚きはしたが、リリアナを心配して労ってくれたくらいだ。
良い人がお兄様の奥様になってくれると喜んた。
お兄様もそんなステファナを可愛がり溺愛している。
お母様はお父様やリリアナ、お兄様、ステファナが側にいるようになってから身体的にも精神的にも健康を取り戻した。
それでもリリアナのことを人一倍心配して震えているのだろう。
「リリーちゃんくれぐれも無理はしないでね」
お母様が目を潤ませて俺を見る。
「はい!大丈夫です。
ラルフたちもおりますからそれでは行って参ります」
俺たちは家族に見送られ、邸を出発した。
邸を出る前に俺とケングレット、ゲオングじいさんに認識阻害魔法をかけてもらった。
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