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第二章 赤の瞳と金の瞳
第107話 聖女達のいる国へ
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フレイルは瓶の中に手を入れてきらきらと光る丸いものを手渡してきた。
「キャンディです。よかったらどうぞ」
同じものをフレイルが口の中に放り込んだ。
「あ、ありがとう」
赤い色に光るキャンディをぽいっと口に入れると甘い味がゆっくり溶け広がる。
「美味しい」
「そうですか、良かった。っと、お父様の話なんですが今から飛んで行きませんか?」
「今から?」
「はい。僕は以前あそこに出入りしたことがあって、勝手が分かります。もしかすればお父様とお母様をここに連れて帰れるかもしれませんよ」
「でも、お父さんはくるなって言っていたし」
「それなんですが、あそこだけ音が切れてたじゃないですか。だから、実は別の事言ってる可能性だってありますよね」
「そう……かもしれないけど」
「直接会って話してみる方がいいかもしれませんよ」
「そう……かな……」
出来ることなら会いたいし、話したい。けど……。
「ささっと行って、ささっと済ませてしまいましょう!」
「え?」
フレイルに持ち上げられた。けれど、どういう事? あきらかに彼の身長より高く持ち上げられている。なのに、彼の顔は私より高い位置に……、あれ? 面影はあるけれど顔が違う。
「フレイル……?」
「はい」
返事をしたということはこの年上そうに見える男性はフレイルだというのだろうか。
「どうして、大きい」
「あぁ、さっきのキャンディは変身薬の携帯用です。ほら、エマ様も」
「え?」
自分の肩にかかる髪の色が違う。青味のある銀色だ。顔はわからないけれど、体はいつもより細い気がする。
「瞳の色は違うけどアメリアみたいですね」
「え……」
「さぁ、行きましょう」
抱きかかえられながら大きな窓から外へと連れ出される。
「待って……まだ、皆に何も言ってない――」
バサリと翼が広がり空へと飛び上がられた。
急いで下りようとしてもすでに地面が遠かった。
それに、指輪のペンダントもない事に気がつく。服を捲くっていた時、外したままだった。
「僕に任せてください。留守番失敗の汚名返上しなきゃ」
「フレイル、戻ってくれない……?」
「大丈夫です。僕強いし他のヤツより頭いいですから」
彼はどうしても行くつもりみたいだ。飛べない自分ではどうしようもない状態に諦めるしかなかった。
「出来るだけはやく戻ってね。無理そうだったら無茶はしないで」
「了解、いきます」
外はほんの少しの光だけ。黒竜みたいな色の世界が広がっていた。
お父さんとお母さんがいる国……。赤い瞳の聖女達の国。
いったいどんな場所なんだろう。
冷たい空気が顔を撫でていく。私はコートのフードを引っ張り上げ被った。
「キャンディです。よかったらどうぞ」
同じものをフレイルが口の中に放り込んだ。
「あ、ありがとう」
赤い色に光るキャンディをぽいっと口に入れると甘い味がゆっくり溶け広がる。
「美味しい」
「そうですか、良かった。っと、お父様の話なんですが今から飛んで行きませんか?」
「今から?」
「はい。僕は以前あそこに出入りしたことがあって、勝手が分かります。もしかすればお父様とお母様をここに連れて帰れるかもしれませんよ」
「でも、お父さんはくるなって言っていたし」
「それなんですが、あそこだけ音が切れてたじゃないですか。だから、実は別の事言ってる可能性だってありますよね」
「そう……かもしれないけど」
「直接会って話してみる方がいいかもしれませんよ」
「そう……かな……」
出来ることなら会いたいし、話したい。けど……。
「ささっと行って、ささっと済ませてしまいましょう!」
「え?」
フレイルに持ち上げられた。けれど、どういう事? あきらかに彼の身長より高く持ち上げられている。なのに、彼の顔は私より高い位置に……、あれ? 面影はあるけれど顔が違う。
「フレイル……?」
「はい」
返事をしたということはこの年上そうに見える男性はフレイルだというのだろうか。
「どうして、大きい」
「あぁ、さっきのキャンディは変身薬の携帯用です。ほら、エマ様も」
「え?」
自分の肩にかかる髪の色が違う。青味のある銀色だ。顔はわからないけれど、体はいつもより細い気がする。
「瞳の色は違うけどアメリアみたいですね」
「え……」
「さぁ、行きましょう」
抱きかかえられながら大きな窓から外へと連れ出される。
「待って……まだ、皆に何も言ってない――」
バサリと翼が広がり空へと飛び上がられた。
急いで下りようとしてもすでに地面が遠かった。
それに、指輪のペンダントもない事に気がつく。服を捲くっていた時、外したままだった。
「僕に任せてください。留守番失敗の汚名返上しなきゃ」
「フレイル、戻ってくれない……?」
「大丈夫です。僕強いし他のヤツより頭いいですから」
彼はどうしても行くつもりみたいだ。飛べない自分ではどうしようもない状態に諦めるしかなかった。
「出来るだけはやく戻ってね。無理そうだったら無茶はしないで」
「了解、いきます」
外はほんの少しの光だけ。黒竜みたいな色の世界が広がっていた。
お父さんとお母さんがいる国……。赤い瞳の聖女達の国。
いったいどんな場所なんだろう。
冷たい空気が顔を撫でていく。私はコートのフードを引っ張り上げ被った。
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