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第二章 赤の瞳と金の瞳
第120話 オリジン
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ブレイドに案内され入った部屋にはお父さん、お母さんが並んで椅子に座ってた。
二人の首に逃走防止用の首輪はなかった。
「お父さん、お母さんっ!!」
「エマっ!!」
「どうやって、でてこれたの?」
「それが、そこにいるフレイル君が部屋にやってきて、首輪を外してここに連れてきてくれたんだ。彼がエマの仲間……だったんだね。子どもだったからびっくりしたけれど」
お父さんの向かい側に少しムッとした顔のフレイルがいた。大きくない子どもサイズのフレイルだ。
「ひどいです。エマ様。僕だけ置いて行くなんて」
置いていくつもりはなかったし、部屋に放り込んでいったのはフレイルだ。だけど、今はそれよりも連れてきてくれた事に感謝しなければだろう。
「ごめんね。ありがとう、フレイル」
感謝を伝えるとフレイルはバツが悪そうにしていた。
「レイが悪いんだろう~!? 勝手にエマを連れて勝手に飛んでいってぇ~」
ルニアがフレイルの後ろに立ち彼の両肩に手を置いた。
フレイルは背筋がピンと伸びてゆっくりと後ろに振り返っていた。
「ル、ルニア姉様」
ルニアの背中から怒りの気配が立ち昇っていた。もしかして、目の前で今から惨状が繰り広げられる?
けれど、すぐにその気配は引っ込んだ。ルニアが鼻で大きく息を吐いた後、フレイルの頭に手をポンとおいた。
「連れてきてくれたのは、ありがとう。エマが喜んでるんだから怒るのは後にしておく」
「えっ、僕怒られるんですか!?」
ほんの一瞬、ルニアの手に力がこもる。ルニアの握力ってどれくらいなんだろう。ふわっとそんな事を考えていた。フレイルは口を歪めたあと涙を浮かべていた。
「時間がかかってしまってすみませんでした。あ、あとエマ様、これ」
変身用の薬、キャンディの形をしたものが瓶に詰められていた。
「この形なら数日分を渡しておけるので」
「ありがとう。フレイル」
ただ、もうコレは必要ないのかもしれないけれど彼から受け取り、机にコトリと置いた。
これを飲む原因だった人たちにバレてしまった。
「おー、その人たちがエマちゃんの両親かー」
スピアーがリアを肩車しながら部屋に入ってきた。
「い、いたっ。ちょっ、何すんねん」
と、同時にリアがスピアーの髪の毛をひっぱったか何かしたようだ。頭を押さえながら痛がっていた。
「無事だったか。オリジン」
お父さんがリアに向かってそう声をかけた。
「お父さん、オリジンって? この子の名前はリアじゃないの?」
「喋ったのか!?」
すごく驚いていた。
「え、うん。リアって言ってたからこの子の名前だと思って……」
「そうか。他には?」
「あ、そういえば喋ってない。スピアーは?」
「聞いとらんで。首で意思表示はしとるけどなぁ。あー、オレの名前は呼んでたか?」
「そう。呼んでた! でも、それ以外はほんと喋ってないよね」
「そうやなぁ。聞かんかったなぁ」
思い返してみればすべて手振り身振りだった。言葉を聞いたのは二つだけ。
「君の名前……、オリジンはどうして……」
考え込んでしまったお父さんをよそにお母さんがリアのところに行き手を伸ばす。
すると、リアはスピアーの頭から器用に飛び移りお母さんの腕の中におさまった。
二人の首に逃走防止用の首輪はなかった。
「お父さん、お母さんっ!!」
「エマっ!!」
「どうやって、でてこれたの?」
「それが、そこにいるフレイル君が部屋にやってきて、首輪を外してここに連れてきてくれたんだ。彼がエマの仲間……だったんだね。子どもだったからびっくりしたけれど」
お父さんの向かい側に少しムッとした顔のフレイルがいた。大きくない子どもサイズのフレイルだ。
「ひどいです。エマ様。僕だけ置いて行くなんて」
置いていくつもりはなかったし、部屋に放り込んでいったのはフレイルだ。だけど、今はそれよりも連れてきてくれた事に感謝しなければだろう。
「ごめんね。ありがとう、フレイル」
感謝を伝えるとフレイルはバツが悪そうにしていた。
「レイが悪いんだろう~!? 勝手にエマを連れて勝手に飛んでいってぇ~」
ルニアがフレイルの後ろに立ち彼の両肩に手を置いた。
フレイルは背筋がピンと伸びてゆっくりと後ろに振り返っていた。
「ル、ルニア姉様」
ルニアの背中から怒りの気配が立ち昇っていた。もしかして、目の前で今から惨状が繰り広げられる?
けれど、すぐにその気配は引っ込んだ。ルニアが鼻で大きく息を吐いた後、フレイルの頭に手をポンとおいた。
「連れてきてくれたのは、ありがとう。エマが喜んでるんだから怒るのは後にしておく」
「えっ、僕怒られるんですか!?」
ほんの一瞬、ルニアの手に力がこもる。ルニアの握力ってどれくらいなんだろう。ふわっとそんな事を考えていた。フレイルは口を歪めたあと涙を浮かべていた。
「時間がかかってしまってすみませんでした。あ、あとエマ様、これ」
変身用の薬、キャンディの形をしたものが瓶に詰められていた。
「この形なら数日分を渡しておけるので」
「ありがとう。フレイル」
ただ、もうコレは必要ないのかもしれないけれど彼から受け取り、机にコトリと置いた。
これを飲む原因だった人たちにバレてしまった。
「おー、その人たちがエマちゃんの両親かー」
スピアーがリアを肩車しながら部屋に入ってきた。
「い、いたっ。ちょっ、何すんねん」
と、同時にリアがスピアーの髪の毛をひっぱったか何かしたようだ。頭を押さえながら痛がっていた。
「無事だったか。オリジン」
お父さんがリアに向かってそう声をかけた。
「お父さん、オリジンって? この子の名前はリアじゃないの?」
「喋ったのか!?」
すごく驚いていた。
「え、うん。リアって言ってたからこの子の名前だと思って……」
「そうか。他には?」
「あ、そういえば喋ってない。スピアーは?」
「聞いとらんで。首で意思表示はしとるけどなぁ。あー、オレの名前は呼んでたか?」
「そう。呼んでた! でも、それ以外はほんと喋ってないよね」
「そうやなぁ。聞かんかったなぁ」
思い返してみればすべて手振り身振りだった。言葉を聞いたのは二つだけ。
「君の名前……、オリジンはどうして……」
考え込んでしまったお父さんをよそにお母さんがリアのところに行き手を伸ばす。
すると、リアはスピアーの頭から器用に飛び移りお母さんの腕の中におさまった。
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