the last one 〜最後の一匹〜

パレット太郎

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5話 Curiosity killed the cat

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舞台は北方の國。

この、時期でも雪が積もる。積もる処の話ではない。猛吹雪である。窓の外は猛吹雪だ。古びた会議室。ここの設備は古く、この部屋を温める石油ストーブの匂いが鼻を突く。豪奢だが、全く寒々しい重苦しい会議室の中で…………

味方の國、北方の國、北欧の國の3カ国による諜報組織のトップリーダーが集結している。極秘裏に行われた会議だ。
吹雪が窓を叩く、重厚なテーブル、顔を隠すような帽子や煙草…………

「奴等は非常に忠実である…………しかしだが時代は変わった。それでも且つ高い能力を有している。始まりから今の今まで、幾度となく裏方で國に対して貢献をしてくれたものだ…………」

「まぁ、確かに…………20年前まではなぁ…………だが情報はすでに共有済み。国家間の秘密はない。」

「うむ…………」

「奴等は活動の場を広げようとしている。勿論、ワシらからのオーダーが減っている事もあるのだろうが。」

「好奇心が過ぎると危険な目に遭う…………」

「ふぅ……知りすぎようとすると危ないぞ、か。
 まるで「好奇心が猫を殺す」…………だな」

「もう、スパイはリスクにしかならぬ。」

「そこで…………3國のスパイには、お役御免を被って頂こうと…………?」

「うむ……どう思うね…………」

「北欧の國は、それで良いか、と。」

「スパイはリスク。味方の國も、それに倣う所存。」

「うむ…………では其れ其れの國で特殊部隊を準備し、スパイを一掃する。タイミングは…………1月後の今日、では遅すぎるか?」

「早速、帰国して準備致しましょうぞ。」
 
「で、それと……シンパシーネックを装着した動物…………」

1人の男が、静寂の後にひとりが灰皿に煙草を押し付ける。

「どう、対処するのか…………」

「あの動物達も、リストに入っているな?」

「当然だ」

石油ストーブに手を当てながら、そう答える。

部屋の外、暗い廊下を兵士が行き来する。

暗い地下の一室で、非常な決定が下された。

外では相変わらず、廊下を行き来する兵士の靴音と、無情な雪と、無常と、権力だけが、音を立てていた。

「みな殺しだな。」

一同は、解散した。

…………………………
「Curiosity killed the cat」
意味:好奇心が過ぎると危険な目に遭う。
例:知りすぎようとすると危ないよ、まるで「好奇心が猫を殺す」。
…………………………
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