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「軍師~、起きてたー?」
「え…?
うん。起きてたよ」
授業が終わると榊がのんびりと声をかけてきた。
手にパックの牛乳を握りしめて。
「榊、また寝てただろ」
「辰巳、うるさい。
ちゃんと目、開けてた」
寝たことを否定しない辺り、流石自由人だと思う。
「えっと…どうしたの?
何かあった?」
2人の会話を邪魔しないように聞く。
「あ、ノート見して」
榊は何事も無かったかのようにボクに聞いた。
「いいけど…
辰巳の方が綺麗に纏めてるんじゃないかな?」
辰巳の方が説明が上手い。
それなのに何故ボクなんかに聞くのだろう。
榊は溜息をついた。
「…だって辰巳、貸してくれないんだもん」
「お前が寝てるからだろ!」
最もである。
ボクは苦笑いをしながら、榊にノートを渡した。
「決して上手く取れてるわけじゃないけど…ボクなんかのでよければ、参考にしてみて」
「やった!写していいって!!」
榊は目を輝かせて辰巳を見る。
辰巳は呆れた顔で、「参考にしろってだけだろ」と言った。
「ごめんな、軍師。
忙しいのに…」
辰巳が困り顔で言う。
辰巳の目の下にはクマができている。
きっと、昨日の反省会のことをノートにでも取っていたのだろう。
「ううん、平気。
辰巳の方こそ…昨日はありがとう。
あんまり無理しないでね」
おう!と元気に笑う辰巳とボクとを榊は変わる変わるに見て、不思議そうな顔をして言った。
「なんか…軍師って『母さん』みたい」
「母さん…?」
聞き返すと榊は、にっと笑った。
「そう!
優しくていい奴!!」
「優しくていい奴、ねぇ…」
「すみません。
調子に乗りました。
そんなことないですよね…」
いや、別にいいんだけど…と言う保健医さん。
今回は実習で受けた傷の治療でお世話になっている。
「で?
どうしてまたこんなに怪我したの?
また抉った?」
「違います!
抉ってなんかいません!…多分」
ボクの言葉に保健医さんは、少し呆れた顔をした。
「ちゃんと自己管理しなさいよ~
他の人のことはよく見るのに…
軍師ってなんでみんなこうなのかしら」
みんな…?
って、どういうことだろう…
ボクが不思議に思っていると保健医さんは溜息をついて言った。
「さっきも赤城くんが
『先生!自分、健康なので大丈夫です!』
とか言いながら頭に大きな痣をつけてやってきたの。
…午前中は暁くんが、サボりに来て…ね」
本当だ。
暁先輩の事情は兎も角、今日は軍師しか来ていないようだ。
「赤城…確かに氷嚢持ってたな」
「遊んでたでしょう?」
「え!?
いや…別、に…」
勝手に相手の評価を下げるようなことを言ってはいけない。
名誉がかかる軍師なら尚の事だ。
「別にいいんだけどね、遊んでても」
「良くないですよ!」
月見里くんは真面目だからな~と笑う保健医さん。
「もっと気楽でいいんだよ。
…暁くんとか赤城くんを見習え、とは言わないけどさ」
「いえ。
2人から学ぶことは沢山あります。
戦術も然り、です」
ボクはあんなに速くは判断できない。
速い指示が出せないと作戦だって、全て水の泡だ。
「彼らこそ本当の『天才』です。
戦場の誰よりも仕事を楽しんでいる」
「貴方のその洞察力こそ、素晴らしいと思うけど」
ボクは首を横に振った。
「こんなの逃げで得た唯一の戦法なだけです。
人の顔色を伺って話すのは、慣れてますから」
そう?と不思議そうな声を出して、薬を取り出す保健医さん。
「特にアレルギーとかは、ない?」
「はい。
ありません」
保健医さんは薬を塗りつつ言う。
…塗った後じゃ遅い気がするが…
「顔色伺うのも一種の特技だと思うけどな…」
「…そんな…
褒められたことじゃないですし…」
保健医さんはクスッと笑って言った。
「私には特技に見えるよ。
…私は、他人の心情を図るのが苦手だから」
遠くを見て哀しげな表情をする保健医さん。
何故か、声を掛けないといけない気がした。
「…そんなことないです。
保健医さんは、いつもボクの心情を理解しようとしてくれますよね。
優しい言葉で」
保健医さんは少し涙ぐんだ後、ヘラリと笑った。
「私、そんなにいい人じゃないよ」
「…受け身の練習しないとな」
最近、怪我をしすぎている気がした。
恐らく、自傷…もあるのだろう。
でも…間違いなくその他の怪我も多い。
「只今戻りました」
「あ、軍師~!!」
寮に帰るなり榊が飛び出してきた。
「わっ…榊?
どうしたんだ?」
「ノート、ありがとな~。
…また怪我したのか?」
どうやら心配してくれていたらしい。
「まぁ…ね。
このくらい平気だよ。
ボクが練習してないのが悪いわけだし」
ふーん…と釈然としない表情で頷く榊。
「おかえり、軍師。
お前、また無茶したんだって?
頑張りすぎは良くないぞ」
「いや、無理なんか…」
寧ろ、手を抜きすぎているわけだし。
練習不足だからこその怪我な訳であって。
決して男の勲章、とか格好いいものではない。
「頑張ってるから、怪我したんだろ。
この前の傷みたいに自分でつけたわけじゃないんだし」
「そうだよ。
自分から怪我しに行ったわけじゃないんだから」
風見と榊が慰めてくれる。
「有難う」
御礼くらいちゃんとしないと。
…社交辞令と分かっていても。
「…軍師、俺たちが嘘ついてると思ってるのか?」
「…え?」
辰巳が神妙な顔で聞いてきた。
「いや、嘘…ってわけじゃないんだけど…その…」
辰巳の目は正直だ。
真っ直ぐ光り輝く、眩しい瞳にボクは耐えられない。
そこまで強くないから。
「俺たちは、本気でお前が凄いと思っている。
語彙力が無くて申し訳ないが、それは揺るがない。
だから、素直に受け取ってくれないか?」
強かった。
こんな強い人に『凄い』と言われてもはっきり言って信用ならない。
でも、仲間だから。
軍師が頷かなくて、誰が頷く?
「…分かった。
みんな、色々と有難う。
ごめんね、褒められるの…慣れてなくて…」
「だったらそう言え!」
辰巳はボクの髪を掻き乱して笑った。
「ちょっと…辰巳!」
「お前が向く方を向くのが俺たちだ。
お前が信じる人を俺たちは信じる。
だから、自分を信じてやれよ!
月見里」
「辰巳…」
この学校に来て、初めて同級生に名前を呼んでもらった。
凄く嬉しかった。
当たり前で、くだらなくて、どうでもいいことなのに。
呼んでもらえただけで、凄く嬉しかった。
「あぁ、月見里。
そう言えば手紙回ってきてたぞ」
「…え?」
なんだろう…
父さんからの叱責の手紙か…?
それとも…退学…?
「そんな震えんなって。
ほら」
風見は笑いながら、ボクに手紙を渡した。
そこには…
「…え…」
『第1回合同実習
1,3番隊 対 2,4番隊』
「え…?
うん。起きてたよ」
授業が終わると榊がのんびりと声をかけてきた。
手にパックの牛乳を握りしめて。
「榊、また寝てただろ」
「辰巳、うるさい。
ちゃんと目、開けてた」
寝たことを否定しない辺り、流石自由人だと思う。
「えっと…どうしたの?
何かあった?」
2人の会話を邪魔しないように聞く。
「あ、ノート見して」
榊は何事も無かったかのようにボクに聞いた。
「いいけど…
辰巳の方が綺麗に纏めてるんじゃないかな?」
辰巳の方が説明が上手い。
それなのに何故ボクなんかに聞くのだろう。
榊は溜息をついた。
「…だって辰巳、貸してくれないんだもん」
「お前が寝てるからだろ!」
最もである。
ボクは苦笑いをしながら、榊にノートを渡した。
「決して上手く取れてるわけじゃないけど…ボクなんかのでよければ、参考にしてみて」
「やった!写していいって!!」
榊は目を輝かせて辰巳を見る。
辰巳は呆れた顔で、「参考にしろってだけだろ」と言った。
「ごめんな、軍師。
忙しいのに…」
辰巳が困り顔で言う。
辰巳の目の下にはクマができている。
きっと、昨日の反省会のことをノートにでも取っていたのだろう。
「ううん、平気。
辰巳の方こそ…昨日はありがとう。
あんまり無理しないでね」
おう!と元気に笑う辰巳とボクとを榊は変わる変わるに見て、不思議そうな顔をして言った。
「なんか…軍師って『母さん』みたい」
「母さん…?」
聞き返すと榊は、にっと笑った。
「そう!
優しくていい奴!!」
「優しくていい奴、ねぇ…」
「すみません。
調子に乗りました。
そんなことないですよね…」
いや、別にいいんだけど…と言う保健医さん。
今回は実習で受けた傷の治療でお世話になっている。
「で?
どうしてまたこんなに怪我したの?
また抉った?」
「違います!
抉ってなんかいません!…多分」
ボクの言葉に保健医さんは、少し呆れた顔をした。
「ちゃんと自己管理しなさいよ~
他の人のことはよく見るのに…
軍師ってなんでみんなこうなのかしら」
みんな…?
って、どういうことだろう…
ボクが不思議に思っていると保健医さんは溜息をついて言った。
「さっきも赤城くんが
『先生!自分、健康なので大丈夫です!』
とか言いながら頭に大きな痣をつけてやってきたの。
…午前中は暁くんが、サボりに来て…ね」
本当だ。
暁先輩の事情は兎も角、今日は軍師しか来ていないようだ。
「赤城…確かに氷嚢持ってたな」
「遊んでたでしょう?」
「え!?
いや…別、に…」
勝手に相手の評価を下げるようなことを言ってはいけない。
名誉がかかる軍師なら尚の事だ。
「別にいいんだけどね、遊んでても」
「良くないですよ!」
月見里くんは真面目だからな~と笑う保健医さん。
「もっと気楽でいいんだよ。
…暁くんとか赤城くんを見習え、とは言わないけどさ」
「いえ。
2人から学ぶことは沢山あります。
戦術も然り、です」
ボクはあんなに速くは判断できない。
速い指示が出せないと作戦だって、全て水の泡だ。
「彼らこそ本当の『天才』です。
戦場の誰よりも仕事を楽しんでいる」
「貴方のその洞察力こそ、素晴らしいと思うけど」
ボクは首を横に振った。
「こんなの逃げで得た唯一の戦法なだけです。
人の顔色を伺って話すのは、慣れてますから」
そう?と不思議そうな声を出して、薬を取り出す保健医さん。
「特にアレルギーとかは、ない?」
「はい。
ありません」
保健医さんは薬を塗りつつ言う。
…塗った後じゃ遅い気がするが…
「顔色伺うのも一種の特技だと思うけどな…」
「…そんな…
褒められたことじゃないですし…」
保健医さんはクスッと笑って言った。
「私には特技に見えるよ。
…私は、他人の心情を図るのが苦手だから」
遠くを見て哀しげな表情をする保健医さん。
何故か、声を掛けないといけない気がした。
「…そんなことないです。
保健医さんは、いつもボクの心情を理解しようとしてくれますよね。
優しい言葉で」
保健医さんは少し涙ぐんだ後、ヘラリと笑った。
「私、そんなにいい人じゃないよ」
「…受け身の練習しないとな」
最近、怪我をしすぎている気がした。
恐らく、自傷…もあるのだろう。
でも…間違いなくその他の怪我も多い。
「只今戻りました」
「あ、軍師~!!」
寮に帰るなり榊が飛び出してきた。
「わっ…榊?
どうしたんだ?」
「ノート、ありがとな~。
…また怪我したのか?」
どうやら心配してくれていたらしい。
「まぁ…ね。
このくらい平気だよ。
ボクが練習してないのが悪いわけだし」
ふーん…と釈然としない表情で頷く榊。
「おかえり、軍師。
お前、また無茶したんだって?
頑張りすぎは良くないぞ」
「いや、無理なんか…」
寧ろ、手を抜きすぎているわけだし。
練習不足だからこその怪我な訳であって。
決して男の勲章、とか格好いいものではない。
「頑張ってるから、怪我したんだろ。
この前の傷みたいに自分でつけたわけじゃないんだし」
「そうだよ。
自分から怪我しに行ったわけじゃないんだから」
風見と榊が慰めてくれる。
「有難う」
御礼くらいちゃんとしないと。
…社交辞令と分かっていても。
「…軍師、俺たちが嘘ついてると思ってるのか?」
「…え?」
辰巳が神妙な顔で聞いてきた。
「いや、嘘…ってわけじゃないんだけど…その…」
辰巳の目は正直だ。
真っ直ぐ光り輝く、眩しい瞳にボクは耐えられない。
そこまで強くないから。
「俺たちは、本気でお前が凄いと思っている。
語彙力が無くて申し訳ないが、それは揺るがない。
だから、素直に受け取ってくれないか?」
強かった。
こんな強い人に『凄い』と言われてもはっきり言って信用ならない。
でも、仲間だから。
軍師が頷かなくて、誰が頷く?
「…分かった。
みんな、色々と有難う。
ごめんね、褒められるの…慣れてなくて…」
「だったらそう言え!」
辰巳はボクの髪を掻き乱して笑った。
「ちょっと…辰巳!」
「お前が向く方を向くのが俺たちだ。
お前が信じる人を俺たちは信じる。
だから、自分を信じてやれよ!
月見里」
「辰巳…」
この学校に来て、初めて同級生に名前を呼んでもらった。
凄く嬉しかった。
当たり前で、くだらなくて、どうでもいいことなのに。
呼んでもらえただけで、凄く嬉しかった。
「あぁ、月見里。
そう言えば手紙回ってきてたぞ」
「…え?」
なんだろう…
父さんからの叱責の手紙か…?
それとも…退学…?
「そんな震えんなって。
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