15 / 46
英雄に救済を
しおりを挟む
ゼノンの灰色の瞳が、己の姿を正確に捉えている。
その事実を、リリスは、まるで遠い天体の運行を観測するかのように、冷徹に認識した。
彼の表情が凍りつき、その瞳の奥で激しい動揺が嵐のように渦巻いている様が、シャンデリアの冷たい光の下で、手に取るように分かった。
その瞬間、六年間、彼女の内で死んでいたはずの何かが、微かに、しかし確かに、その脈動を再開した。
*ああ、彼は、覚えていた。私を。六年前の、あのバラ園の少女を。*
その認識は、死んだはずの心の奥底に、小さな、しかし確かな火種を落とした。
それは、希望と呼ぶにはあまりにもか細く、しかし、絶望と呼ぶには、あまりにも暖かい、矛盾した光。
六年前、あの偽りの楽園で、彼は私に同情した。
私の未来を憂い、その無力さに「ごめんなさい」と、騎士の誓いを破ってまで、そう口にした。
ならば。
ならば、今、この地獄の底で、汚泥に塗れて生きる私を見ても、彼は、あの時と同じ憐憫を抱いてくれるのではないか。
*この人は、他の男たちとは違う。この人は、私をただの道具としてではなく、一人の人間として見てくれた、唯一の人。この人ならば、私を、そしてお母様を、この奈落から救い出してくれるかもしれない。*
その幻想は、毒の混じった蜜のように、リリスの思考を甘く痺れさせていく。
彼女は、己が犯そうとしている罪の重さを理解していた。
穢された奴隷の身で、大陸の英雄に救済を乞う。
それは、神への冒涜にも等しい、傲慢で身の程知らずな願い。
しかし、地下牢の暗闇で、日に日に衰弱していく母の姿が、彼女の脳裏をよぎる。
母を救うためならば、私は、どんな罪でも背負おう。
どんな地獄へも堕ちよう。
決意は、一瞬だった。
リリスの身体から、それまで纏っていた死の気配が、霧が晴れるように消え失せる。
代わりに、彼女の全身に、熟練の娼婦だけが持つことのできる、計算され尽くした官能の熱が、静かに灯り始めた。
彼女は、今夜、この男を誘惑する。
他のどの「花」よりも鮮烈に、彼の記憶に、その存在を刻み込む。
そして、彼に、自分を選ばせるのだ。
それが、この地獄から抜け出すための、唯一の蜘蛛の糸なのだから。
リリスの内で、冷たい決意が形を成した。
その青い瞳の奥で、微かな希望の火が、計算高い戦略の炎へと姿を変える。
彼女は、この夜、ゼノンに選ばれなければならない。
他の数十人の「花々」を出し抜き、彼の夜伽の相手として、その腕の中に滑り込まなければならない。
それは、単なる一夜の安全を確保するためではない。
彼の庇護下に入り、彼の騎士としての良心を、そして六年前の贖罪意識を刺激し、利用する。
それこそが、バーンズ子爵という絶対的な支配者から逃れ、母を救い出すための、唯一にして最後の機会であった。
*誘惑するのだ。この身を、この心を、全てを偽りの媚態で塗り固め、彼を魅了する。かつての無垢な少女の幻影を、彼の脳裏に焼き付け、そして、今のこの成熟した肉体で、彼を絡めとる。私は、商品なのだから。ならば、最高の価値を持つ商品として、自らを彼に売り込むまで。*
その思考は、もはや一人の少女のものではなく、長年の屈辱と絶望の中で生き残る術を学んだ、一人の生存者のそれであった。
彼女の視線が、ゼノンの隣に立つリアムとフィオナの姿を捉える。
あの二人も、六年前の記憶の共有者。
彼らの存在は、この計画における不確定要素であり、同時に、利用可能な駒にもなり得る。
リリスの思考は、まるで熟練の棋士のように、幾手先までをも読み解き始めていた。
その瞬間から、リリスという存在は、完全に変質した。
それまでの感情の抜け落ちた人形のような佇まいは、まるで薄皮を一枚剥がすかのように消え去り、代わりに、そこには、か弱く、怯え、そして主人の寵愛を切望する、完璧な奴隷の姿が現れた。
彼女の肩が、僅かに震え始める。
その青い瞳は潤み、長い睫毛が不安げに揺れ、唇は微かに開かれ、救いを求めるかのような、か細い吐息を漏らしている。
それは、バーンズ子爵の元で、幾度となく演じてきた役割。
しかし、今夜のそれは、ただの服従のための演技ではない。
自らの運命を賭けた、畢生の大舞台であった。
周囲の少女たちが、英雄たちの登場に浮き足立ち、互いに牽制し合っている。
そのざわめきの中で、リリスだけが、完全に異なる次元の空気をその身に纏っていた。
彼女の視線は、もはやゼノンを直視しない。
ただ、うつむき、その足元の一点を見つめることで、自らの無力さと、彼の絶対的な権威を、無言のうちに表現していた。
その計算され尽くした静寂は、かえって、喧騒の中で異様なほどの存在感を放っていた。
「さあ、英雄方!長旅でお疲れのことでしょう。共和国からのささやかな贈り物、どうぞ、ご遠慮なく、お好きな花をお選びください!」
オルレアン侯爵の、油で揚げたような声が、祝宴のクライマックスを告げた。
その言葉を合図に、壁際に並んでいた少女たちの間に、緊張の電流が走る。
ある者は、大胆に胸を張り、英雄たちに熱い視線を送る。
ある者は、恥じらいを装い、上目遣いで様子を窺う。
その欲望と計算が渦巻く中で、ただ一人、リリスだけが動かなかった。
しかし、それは、躊躇ではなかった。
彼女は、ただ、完璧な瞬間を待っていたのだ。
リアムが、面白がるように、隣に立つゼノンに囁きかける。
「おい、ゼノン。どうだ、どの子にする?俺はあそこの獣人の娘がいいな。元気そうだ」
ゼノンは、その言葉に答えなかった。
彼の視線は、いまだに、あの青い瞳の少女の幻影に囚われ、現実との境界を彷徨っていた。
その、一瞬の空白。
リリスは、その瞬間を見逃さなかった。
他の少女たちが、リアムの言葉に気を取られ、一瞬、その意識が逸れた、まさにその刹那。
リリスは、動いた。
それは、まるで水が低い場所に流れるかのような、自然で、抗いがたい動きだった。
誰に命じられたわけでもなく、誰に促されたわけでもない。
ただ、運命の糸に手繰り寄せられるかのように、彼女の足が、静かに、しかし確かな一歩を、前へと踏み出したのだ。
彼女は、他の少女たちの間を、まるで影のようにすり抜け、ざわめき立つ群衆の前を、一人、横切っていく。
その全ての視線が、彼女一人に突き刺さるのを感じながら。
ゼノンの目の前に、リリスは立った。
シャンデリアの光が、彼女の薄い絹のドレスを透かし、その華奢な肢体の輪郭を、官能的に浮かび上がらせる。
しかし、彼女の仕草に、下品な誘惑の色は微塵もなかった。
彼女は、ゆっくりと、そして優雅に、その場に跪いた。
その動きは、宮廷の作法を完璧に習得した貴婦人のように、洗練され、一点の淀みもない。
そして、彼女は、深く、深く、頭を垂れた。
その額が、床に敷かれた深紅の絨毯に触れるほどに。
それは、絶対的な服従の証。
奴隷が主人に示す、最大限の敬意の形。
会場の全ての音が、遠のいていく。
誰もが、息を呑んで、この異様な光景を見守っていた。
やがて、リリスは、ゆっくりと顔を上げた。
その青い瞳は、涙の膜で覆われ、シャンデリアの光を反射して、まるで砕け散った宝石のように、きらきらと輝いていた。
その瞳が、真っ直ぐに、ゼノンの灰色の瞳を射抜く。
そして、彼女は、おもむろに、その両手を伸ばした。
その震える指先が、ゼノンの纏う、白銀の儀礼鎧の、膝当ての部分に、そっと、触れた。
金属の冷たさと、彼女の指先の僅かな熱。
その対比が、ゼノンの全身に、稲妻のような衝撃を走らせる。
リリスは、その潤んだ瞳で、懇願するようにゼノンを見上げたまま、その唇を、ゆっくりと、鎧の冷たい金属へと寄せた。
それは、口づけではなかった。
それは、聖遺物に触れる巡礼者のような、壊れそうなほどに敬虔で、そして絶望的なまでに切ない、一つの祈りであった。
かつて、バラの花を差し出した、あの無垢な仕草とは、あまりにもかけ離れた、しかし、その根底に流れる魂の叫びは、確かに同じものであった。
助けて。
その声にならない声が、金属を介して、ゼノンの魂に、直接、流れ込んできた。
その事実を、リリスは、まるで遠い天体の運行を観測するかのように、冷徹に認識した。
彼の表情が凍りつき、その瞳の奥で激しい動揺が嵐のように渦巻いている様が、シャンデリアの冷たい光の下で、手に取るように分かった。
その瞬間、六年間、彼女の内で死んでいたはずの何かが、微かに、しかし確かに、その脈動を再開した。
*ああ、彼は、覚えていた。私を。六年前の、あのバラ園の少女を。*
その認識は、死んだはずの心の奥底に、小さな、しかし確かな火種を落とした。
それは、希望と呼ぶにはあまりにもか細く、しかし、絶望と呼ぶには、あまりにも暖かい、矛盾した光。
六年前、あの偽りの楽園で、彼は私に同情した。
私の未来を憂い、その無力さに「ごめんなさい」と、騎士の誓いを破ってまで、そう口にした。
ならば。
ならば、今、この地獄の底で、汚泥に塗れて生きる私を見ても、彼は、あの時と同じ憐憫を抱いてくれるのではないか。
*この人は、他の男たちとは違う。この人は、私をただの道具としてではなく、一人の人間として見てくれた、唯一の人。この人ならば、私を、そしてお母様を、この奈落から救い出してくれるかもしれない。*
その幻想は、毒の混じった蜜のように、リリスの思考を甘く痺れさせていく。
彼女は、己が犯そうとしている罪の重さを理解していた。
穢された奴隷の身で、大陸の英雄に救済を乞う。
それは、神への冒涜にも等しい、傲慢で身の程知らずな願い。
しかし、地下牢の暗闇で、日に日に衰弱していく母の姿が、彼女の脳裏をよぎる。
母を救うためならば、私は、どんな罪でも背負おう。
どんな地獄へも堕ちよう。
決意は、一瞬だった。
リリスの身体から、それまで纏っていた死の気配が、霧が晴れるように消え失せる。
代わりに、彼女の全身に、熟練の娼婦だけが持つことのできる、計算され尽くした官能の熱が、静かに灯り始めた。
彼女は、今夜、この男を誘惑する。
他のどの「花」よりも鮮烈に、彼の記憶に、その存在を刻み込む。
そして、彼に、自分を選ばせるのだ。
それが、この地獄から抜け出すための、唯一の蜘蛛の糸なのだから。
リリスの内で、冷たい決意が形を成した。
その青い瞳の奥で、微かな希望の火が、計算高い戦略の炎へと姿を変える。
彼女は、この夜、ゼノンに選ばれなければならない。
他の数十人の「花々」を出し抜き、彼の夜伽の相手として、その腕の中に滑り込まなければならない。
それは、単なる一夜の安全を確保するためではない。
彼の庇護下に入り、彼の騎士としての良心を、そして六年前の贖罪意識を刺激し、利用する。
それこそが、バーンズ子爵という絶対的な支配者から逃れ、母を救い出すための、唯一にして最後の機会であった。
*誘惑するのだ。この身を、この心を、全てを偽りの媚態で塗り固め、彼を魅了する。かつての無垢な少女の幻影を、彼の脳裏に焼き付け、そして、今のこの成熟した肉体で、彼を絡めとる。私は、商品なのだから。ならば、最高の価値を持つ商品として、自らを彼に売り込むまで。*
その思考は、もはや一人の少女のものではなく、長年の屈辱と絶望の中で生き残る術を学んだ、一人の生存者のそれであった。
彼女の視線が、ゼノンの隣に立つリアムとフィオナの姿を捉える。
あの二人も、六年前の記憶の共有者。
彼らの存在は、この計画における不確定要素であり、同時に、利用可能な駒にもなり得る。
リリスの思考は、まるで熟練の棋士のように、幾手先までをも読み解き始めていた。
その瞬間から、リリスという存在は、完全に変質した。
それまでの感情の抜け落ちた人形のような佇まいは、まるで薄皮を一枚剥がすかのように消え去り、代わりに、そこには、か弱く、怯え、そして主人の寵愛を切望する、完璧な奴隷の姿が現れた。
彼女の肩が、僅かに震え始める。
その青い瞳は潤み、長い睫毛が不安げに揺れ、唇は微かに開かれ、救いを求めるかのような、か細い吐息を漏らしている。
それは、バーンズ子爵の元で、幾度となく演じてきた役割。
しかし、今夜のそれは、ただの服従のための演技ではない。
自らの運命を賭けた、畢生の大舞台であった。
周囲の少女たちが、英雄たちの登場に浮き足立ち、互いに牽制し合っている。
そのざわめきの中で、リリスだけが、完全に異なる次元の空気をその身に纏っていた。
彼女の視線は、もはやゼノンを直視しない。
ただ、うつむき、その足元の一点を見つめることで、自らの無力さと、彼の絶対的な権威を、無言のうちに表現していた。
その計算され尽くした静寂は、かえって、喧騒の中で異様なほどの存在感を放っていた。
「さあ、英雄方!長旅でお疲れのことでしょう。共和国からのささやかな贈り物、どうぞ、ご遠慮なく、お好きな花をお選びください!」
オルレアン侯爵の、油で揚げたような声が、祝宴のクライマックスを告げた。
その言葉を合図に、壁際に並んでいた少女たちの間に、緊張の電流が走る。
ある者は、大胆に胸を張り、英雄たちに熱い視線を送る。
ある者は、恥じらいを装い、上目遣いで様子を窺う。
その欲望と計算が渦巻く中で、ただ一人、リリスだけが動かなかった。
しかし、それは、躊躇ではなかった。
彼女は、ただ、完璧な瞬間を待っていたのだ。
リアムが、面白がるように、隣に立つゼノンに囁きかける。
「おい、ゼノン。どうだ、どの子にする?俺はあそこの獣人の娘がいいな。元気そうだ」
ゼノンは、その言葉に答えなかった。
彼の視線は、いまだに、あの青い瞳の少女の幻影に囚われ、現実との境界を彷徨っていた。
その、一瞬の空白。
リリスは、その瞬間を見逃さなかった。
他の少女たちが、リアムの言葉に気を取られ、一瞬、その意識が逸れた、まさにその刹那。
リリスは、動いた。
それは、まるで水が低い場所に流れるかのような、自然で、抗いがたい動きだった。
誰に命じられたわけでもなく、誰に促されたわけでもない。
ただ、運命の糸に手繰り寄せられるかのように、彼女の足が、静かに、しかし確かな一歩を、前へと踏み出したのだ。
彼女は、他の少女たちの間を、まるで影のようにすり抜け、ざわめき立つ群衆の前を、一人、横切っていく。
その全ての視線が、彼女一人に突き刺さるのを感じながら。
ゼノンの目の前に、リリスは立った。
シャンデリアの光が、彼女の薄い絹のドレスを透かし、その華奢な肢体の輪郭を、官能的に浮かび上がらせる。
しかし、彼女の仕草に、下品な誘惑の色は微塵もなかった。
彼女は、ゆっくりと、そして優雅に、その場に跪いた。
その動きは、宮廷の作法を完璧に習得した貴婦人のように、洗練され、一点の淀みもない。
そして、彼女は、深く、深く、頭を垂れた。
その額が、床に敷かれた深紅の絨毯に触れるほどに。
それは、絶対的な服従の証。
奴隷が主人に示す、最大限の敬意の形。
会場の全ての音が、遠のいていく。
誰もが、息を呑んで、この異様な光景を見守っていた。
やがて、リリスは、ゆっくりと顔を上げた。
その青い瞳は、涙の膜で覆われ、シャンデリアの光を反射して、まるで砕け散った宝石のように、きらきらと輝いていた。
その瞳が、真っ直ぐに、ゼノンの灰色の瞳を射抜く。
そして、彼女は、おもむろに、その両手を伸ばした。
その震える指先が、ゼノンの纏う、白銀の儀礼鎧の、膝当ての部分に、そっと、触れた。
金属の冷たさと、彼女の指先の僅かな熱。
その対比が、ゼノンの全身に、稲妻のような衝撃を走らせる。
リリスは、その潤んだ瞳で、懇願するようにゼノンを見上げたまま、その唇を、ゆっくりと、鎧の冷たい金属へと寄せた。
それは、口づけではなかった。
それは、聖遺物に触れる巡礼者のような、壊れそうなほどに敬虔で、そして絶望的なまでに切ない、一つの祈りであった。
かつて、バラの花を差し出した、あの無垢な仕草とは、あまりにもかけ離れた、しかし、その根底に流れる魂の叫びは、確かに同じものであった。
助けて。
その声にならない声が、金属を介して、ゼノンの魂に、直接、流れ込んできた。
0
あなたにおすすめの小説
『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
よかった、わたくしは貴女みたいに美人じゃなくて
碧井 汐桜香
ファンタジー
美しくないが優秀な第一王子妃に嫌味ばかり言う国王。
美しい王妃と王子たちが守るものの、国の最高権力者だから咎めることはできない。
第二王子が美しい妃を嫁に迎えると、国王は第二王子妃を娘のように甘やかし、第二王子妃は第一王子妃を蔑むのだった。
【商業企画進行中・取り下げ予定】さようなら、私の初恋。
ごろごろみかん。
ファンタジー
結婚式の夜、私はあなたに殺された。
彼に嫌悪されているのは知っていたけど、でも、殺されるほどだとは思っていなかった。
「誰も、お前なんか必要としていない」
最期の時に言われた言葉。彼に嫌われていても、彼にほかに愛するひとがいても、私は彼の婚約者であることをやめなかった。やめられなかった。私には責務があるから。
だけどそれも、意味のないことだったのだ。
彼に殺されて、気がつけば彼と結婚する半年前に戻っていた。
なぜ時が戻ったのかは分からない。
それでも、ひとつだけ確かなことがある。
あなたは私をいらないと言ったけど──私も、私の人生にあなたはいらない。
私は、私の生きたいように生きます。
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
婚約破棄から50年後
あんど もあ
ファンタジー
王立学園の卒業パーティーで、王子が婚約者に婚約破棄を宣言した。王子は真に愛する女性と結ばれ、めでたしめでたし。
そして50年後、王子の孫の王子は、婚約破棄された女性の孫と婚約する事に。そこで明かされた婚約破棄の真実とは。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる