【完結】転生したらヒロインでも悪役令嬢でもなく世界征服してる龍神の後継者だったのでこの世界の常識をぶっ壊してみようと思います!

Ask

文字の大きさ
103 / 270
第5章 聖女、聖の精霊と次期龍神

聖の精霊の聖域・"祈りの間"

しおりを挟む
 
 私は太陽神・ドゥルグレから聞いたことを元に、聖女の部屋に来た。暴れても良かったけど、暴れられない"理由"があり、最低限の人間_見回り兵と聖女の部屋を守る護衛_を"気絶"させて、だ。




 その"暴れられない理由"というのが………………………




 「……………………あのさ、いつまでついてくるの?」




 私は後ろを振り返った。
 後ろには____クリスティド、エリアス、リーブ、ダーインスレイヴ、ドゥルグレと小さな妖精神と精霊_マリン、アクア、リーファ_陣がRPGゲームよろしく列を作って後ろに控えていて。それぞれが順番に口を開く。




 「もちろん、ラフェエルを救いに行くためです」



 「わ、わたくしは、聖の精霊様と、アルティア様の戦いを…………」



 「私はラフェエル様の側近、助けに行くのは至極当然です」



 「俺は魔剣だからな、アルティアのいるところにはどこでもついていくさ」


『折角呼ばれたんだ、結末は見てえよなあ?』


『僕、久しぶりにカーバンクルに挨拶しにいくー!』


『契約者は屈服の儀の後見人でもあるの、けれどその契約者はおねんね………アタシが仕方なく見届けてあげるのだから感謝しなさい!』



『わたくしは…………グランドの言うアルティア様の"素晴らしいお力"を拝見したく存じます』




 「………………………………」






 これ、実は10回くらい聞いている。
 いくら来るなと言っても勝手についてくるのだ。やりずらい、とてもやりずらい。



 正直、今物凄く余裕が無いから暴れる気満々である。つまり……………………この人数を守りながら戦うというハンデを抱えて戦うのはちと骨が折れるな、なんて言えるわけもなく。





 自殺志願者なのかな?というか神々は帰りなさいよ。ついでに国の重要人物も熨斗つけて返すわ。……………まあ、いいか。




 反論するのも面倒になった私はある壁の前に来る。____壁も家具も全部真っ白な部屋に唯一色のある十字架の絵。ここだね。



 「下がって、壊す」


『まあまてよ、クソ女』


 前に出した手をいつの間にか隣に来ていたドゥルグレが制止する。邪魔するな。私は一刻も早くラフェエルを____





『開け』




 私の言葉を遮るように、ドゥルグレは短く言葉を発した。それだけでぱあ、と壁が光った。



『…………………いくら精霊でも上位魔法の聖を使役する者の聖域だぞ?俺の時も思ったが不躾に壊すんじゃねえよ。


 ほら、礼を言え』




 そう言って胸を張って待つドゥルグレ。………なんかいつもと態度違わない?


 まあ、いいか。



 「はいはい、ありがとう」



『てめえもう少し心を込めやがれ!大体……………』



 私は話を聞かずに光る壁に身を乗り出した。絵の中に入れるなんて、凄い感覚。そして。





 「………………!ラフェエル!」





 月明かりの入る色とりどりのステンドグラス、教会のような神聖さがある大きな広間の先_____________祭壇のようなベッドの上で、人間が横になっている。遠目からでもわかる、紅銀の髪。



 ラフェエル。


 ラフェエルだ。



 近くで見てないのに確信する。


 私は何も考えずに駆け寄ろうとした______が。





 「…………………………!」



 広間の中央辺りの地面を踏むと、白い大きな魔法陣が現れた。聖魔法の力を感じて後ろに飛んだ。すると、その直後にレーザーのような、雷のような光がズドドドドと落下した。


 「_______これを躱すなんて、中々賢いじゃない」



 広間に響く女の声。私はステンドグラスの天井を見た。そこには……………………ふわふわと浮いてる、白と黒のごまプリン頭のツインテール、黒瞳、ウェディングドレスのような白いドレスを着た女、"聖女"・フラン・ダリ・ジュエルズ・セイレーンの姿があった。















しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

異世界に落ちて、溺愛されました。

恋愛
満月の月明かりの中、自宅への帰り道に、穴に落ちた私。 落ちた先は異世界。そこで、私を番と話す人に溺愛されました。

ワンチャンあるかな、って転生先で推しにアタックしてるのがこちらの令嬢です

山口三
恋愛
恋愛ゲームの世界に転生した主人公。中世異世界のアカデミーを中心に繰り広げられるゲームだが、大好きな推しを目の前にして、ついつい欲が出てしまう。「私が転生したキャラは主人公じゃなくて、たたのモブ悪役。どうせ攻略対象の相手にはフラれて婚約破棄されるんだから・・・」 ひょんな事からクラスメイトのアロイスと協力して、主人公は推し様と、アロイスはゲームの主人公である聖女様との相思相愛を目指すが・・・。

【本編完結】伯爵令嬢に転生して命拾いしたけどお嬢様に興味ありません!

ななのん
恋愛
早川梅乃、享年25才。お祭りの日に通り魔に刺されて死亡…したはずだった。死後の世界と思いしや目が覚めたらシルキア伯爵の一人娘、クリスティナに転生!きらきら~もふわふわ~もまったく興味がなく本ばかり読んでいるクリスティナだが幼い頃のお茶会での暴走で王子に気に入られ婚約者候補にされてしまう。つまらない生活ということ以外は伯爵令嬢として不自由ない毎日を送っていたが、シルキア家に養女が来た時からクリスティナの知らぬところで運命が動き出す。気がついた時には退学処分、伯爵家追放、婚約者候補からの除外…―― それでもクリスティナはやっと人生が楽しくなってきた!と前を向いて生きていく。 ※本編完結してます。たまに番外編などを更新してます。

【完結】転生白豚令嬢☆前世を思い出したので、ブラコンではいられません!

白雨 音
恋愛
エリザ=デュランド伯爵令嬢は、学院入学時に転倒し、頭を打った事で前世を思い出し、 《ここ》が嘗て好きだった小説の世界と似ている事に気付いた。 しかも自分は、義兄への恋を拗らせ、ヒロインを貶める為に悪役令嬢に加担した挙句、 義兄と無理心中バッドエンドを迎えるモブ令嬢だった! バッドエンドを回避する為、義兄への恋心は捨て去る事にし、 前世の推しである悪役令嬢の弟エミリアンに狙いを定めるも、義兄は気に入らない様で…??  異世界転生:恋愛 ※魔法無し  《完結しました》 お読み下さり、お気に入り、エール、ありがとうございます☆

魔法師団長の家政婦辞めたら溺愛されました

iru
恋愛
小説家になろうですでに完結済みの作品です。よければお気に入りブックマークなどお願いします。 両親と旅をしている途中、魔物に襲われているところを、魔法師団に助けられたティナ。 両親は亡くなってしまったが、両親が命をかけて守ってくれた自分の命を無駄にせず強く生きていこうと決めた。 しかし、肉親も家もないティナが途方に暮れていると、魔物から助けてくれ、怪我の入院まで面倒を見てくれた魔法師団の団長レオニスから彼の家政婦として住み込みで働かないと誘われた。 魔物から助けられた時から、ひどく憧れていたレオニスの誘いを、ティナはありがたく受ける事にした。 自分はただの家政婦だと強く言い聞かせて、日に日に膨らむ恋心を抑え込むティナだった。 一方、レオニスもティナにどんどん惹かれていっていた。 初めはなくなった妹のようで放っては置けないと家政婦として雇ったが、その健気な様子に強く惹かれていった。 恋人になりたいが、年上で雇い主。 もしティナも同じ気持ちでないなら仕事まで奪ってしまうのではないか。 そんな思いで一歩踏み出せないレオニスだった。 そんな中ある噂から、ティナはレオニスの家政婦を辞めて家を出る決意をする。 レオニスは思いを伝えてティナを引き止めることができるのか? 両片思いのすれ違いのお話です。

【連載版】ヒロインは元皇后様!?〜あら?生まれ変わりましたわ?〜

naturalsoft
恋愛
その日、国民から愛された皇后様が病気で60歳の年で亡くなった。すでに現役を若き皇王と皇后に譲りながらも、国内の貴族のバランスを取りながら暮らしていた皇后が亡くなった事で、王国は荒れると予想された。 しかし、誰も予想していなかった事があった。 「あら?わたくし生まれ変わりましたわ?」 すぐに辺境の男爵令嬢として生まれ変わっていました。 「まぁ、今世はのんびり過ごしましょうか〜」 ──と、思っていた時期がありましたわ。 orz これは何かとヤラカシて有名になっていく転生お皇后様のお話しです。 おばあちゃんの知恵袋で乗り切りますわ!

異世界から来た娘が、たまらなく可愛いのだが(同感)〜こっちにきてから何故かイケメンに囲まれています〜

恋愛
普通の女子高生、朱璃はいつのまにか異世界に迷い込んでいた。 右も左もわからない状態で偶然出会った青年にしがみついた結果、なんとかお世話になることになる。一宿一飯の恩義を返そうと懸命に生きているうちに、国の一大事に巻き込まれたり巻き込んだり。気付くと個性豊かなイケメンたちに大切に大切にされていた。 そんな乙女ゲームのようなお話。

転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。

琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。 ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!! スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。 ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!? 氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。 このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。

処理中です...