【完結】転生したらヒロインでも悪役令嬢でもなく世界征服してる龍神の後継者だったのでこの世界の常識をぶっ壊してみようと思います!

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第13章 最終決戦・"龍神の体内"

淫魔メイドVS魔法剣王子&幻獣姫

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 「もう本当にチート能力って…………チート能力ってぇ……………」



 グズグズと顔を覆って言っているフランを置いてアルティアは前を歩く。生き物の中だと言うのに、血や肉がある訳ではなく、人が歩ける空間があるのに驚きだ。


 ハデスの言う通り、この大きなガーランドは初代龍神が作り出した鎧で、本体は中にいるのだろう。それを倒さない限りこの黒龍は空を覆い、国民を怖がらせる。




 ……………なんて、人間なんて大嫌いだった私がこんなことを思えるようになるなんて、面白すぎない?私が選ばれた理由は憎しみに溢れた穢れた魂だったからでしょう?



 ううん、違うね。

 私はいつの間にか変わっていたんだ。ラフェエルに会って、旅をして、色んな人と時間を共にして、………大切にされて。


 前世の私に教えてやりたいくらいだ。


 自分が悪い、じゃなくて環境が悪いんだよ、って。諦めないでもっと踏み出せば?って。



 後ろ向きなこと、考えてる。けどワールドエンドの時みたいに絶望してるわけじゃない。



 何も怖くない。___私は、私の出来ることをする。




 そう思った時だった。




 「!防御壁!」





 不意に殺気を感じて、私は防御壁を作り出す。すると申し合わせたかのようにモーニングスターが飛んできた。



 防御壁に傷が入っている。下位魔法とはいえ私の魔法なのに……………………





 「……………………随分お強くなられたのですね、アルティア様」



 「____!」




 知っている、声。
 生まれた時からずっと聞いていた声。


 茶髪のお団子ヘア、ピンクの瞳____私専属のメイド・リングがモーニングスターを片手に立っていた。




 「……………リング」



 「お久しぶりです、アルティア様。お元気そうでなにより」



 リングは素っ気なくそう言いながらモーニングスターを振り回す。ブンブンと重い音を立てている。


 色々話したいこと、沢山ある。
 リングには勝手に姉に抱くような気持ちを持っているから。素っ気ない冷たい正論が辛い。



 けど。




 「リング、退けてくれない?私、ガーランドに会いに来たの」



 「存じ上げておりますが、却下です。

 わたくしは今、ガーランド様を守る一護衛なので」


 「……………っ!」



 再びモーニングスターが飛んでくる。防御壁は完璧に壊れ、私の顔面スレスレを通り過ぎた。頬から血が流れてる。


 戦いたくない、けど、戦わなきゃ進めない………………?




 そう思った時、前に出たのは____クリスティドとエリアスだった。




 クリスティドは剣を抜きながら言う。



 「ここは私達が請け負いましょう、準備はいいですか?エリー」


 「も、もちろんです!」


 「ちょっと!2人とも!何を勝手に___「貴方は先に進んでください」………!」



 「貴方は、この世界の"希望"」


 「恐れる人類を救えるのは____アルティア様ただお一人」


 クリスティドは振り返ることなく言う。
 エリアスも魔法陣を敷いている。




 危なすぎる!リングは強い!盗人や兵士を相手にするのとは訳が違う!



 「ッ、ダメよ!私が___「いくぞ、アル」………っきゃ!」




 私が言い終わる前に、ラフェエルは私を抱えて走った。リングが見逃す訳がなく、モーニングスターをこちらに奮ってきた。



 「ふっ!」



 「………!」




 モーニングスターを弾いたのはクリスティドの剣だった。



 「ラフェエル!走れ!アルティア様を先に!」


 「行かせは__「メデューサー!」__くっ!」



 「エリアス!」


 リングの身体に、白い大きな蛇____エリアスの幻獣・メデューサーが絡みついた。


   
 「アルティア様!どうか、どうかこの世界を救ってくださいまし!」




 エリアスが遠くからそう叫んだ。私がいくら暴れようとラフェエルは手を退けてくれない。




 「ラフェエル!私は2人を置いてはいけないわ!」



 「……………お前は何しに来た?この戦いはお遊びじゃない。


 自分のやることに集中しろ!」
  



 「____ッ!」



 そうだ、私の仕事はガーランドと初代龍神だ。でも。



 クリスティド、エリアス、どうか死なないで……………!




 私は心の底から祈った。









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