噂の悪役令嬢に転生してしまった話(仮

哀川 羽純

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【第1章】なんでやねん。

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「お目覚めですか? シャルル様」

シャルル?

「えっと……」

「ご主人様に御一報を!」

「奥様もお呼びしなくては!」

「それより、Dr.を」

ご主人? 奥様? Dr.?
ちょっと待て、状況が読めない。

「シャルル様、お身体に違和感はございませんか?」

違和感。
そう言われると体の節々が痛い気がする。
ふと掌を見る。

あれ? 私の手ってこんなに白かった?
こんなに指細かった? 長くね?
なんか、違和感。これこそ違和感。

天井を見上げる。
天蓋?? 
私が住んでたのは1DKの狭いマンションで。
ハッと起き上がる。
目眩。

「そんなに急に起きてはいけません!」

「あの、、ここはどこです?」

私が起きてはいけませんと駆け寄ってきた女性に声をかける。

歳は喰ってるけど、身綺麗にしている。好感の持てる人。メイド服を着てる。

メイド服?
天蓋?

頭をフル回転させよう。
状況を整理しよう。

まずは、部屋の中を見渡す。

これは、、大学の講義室より広いのでは??
あぁ、成る程。夢か。

随分、豪勢な夢。
今のうちに探検するか。

ドレッサーを見つけた。
鏡があるはず! 手に違和感って事は顔もどうにかしてるのでは?

手がこんだけ綺麗なんだからきっと絶世の美少女になってるわよ。

なーーんて、これは夢だもんね。
それくらいカオスな事があっても不思議じゃない。

可愛かったら目覚めるのが嫌になりそう。

ベッドから這い出そうと試みる。
あの、メイドさん、止めに来るかしら?

「そー」

「いけません!」

「げ」

カオスカオス。

「あの、、鏡をお借りしても宜しいですか?」

メイドさん、目をパチクリしてる。
そんな、変な事言ったかしら??

「少々お待ち下さい」

そう言って、一礼して、近くに居た若いメイドさんがポケットから手鏡を出す。
両手を添えて丁寧に差し出されたそれを受け取る。

恐る恐る、鏡を、覗く。

「え?」

そこには美少女がいた。
しかも、よく知っている。

「なななななんで? なんでやねん!」

そのまま私はベットに倒れ込み、三日三晩寝込んだ。
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