噂の悪役令嬢に転生してしまった話(仮

哀川 羽純

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【第3章】(推定)赤坂明美オンライン

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「……ルル様! シャルル様!」

煩いなぁ。
私の名前はシャルルじゃないし。赤坂 明美だし。

あかさかあけみ???
シャルル??

ぼやける視界と記憶。
目の前にはメイド。

あぁ、そうか、、私、変な所にきたんだった。
ここがどこで私が何なのかわからない。

なんか、私を腫れ物? 怖がる?
みたいな人が多いし。

そんなに?

なんで???

「ねぇ、リサ?」

メイドさんに声を掛けようとしたら自然と彼女の名前が浮かんだ。
どうやら、シャルルの記憶もなんとなくあるらしい。
何きてたかはわからないけど。
思い出せるのかしら?

「はははい!」

「どうやら、この前の事故で記憶が曖昧なの。確認したい事もあるから、、私の生い立ちや家柄、性格、趣味、特技を教えてくれない?」

「あ、はい……でしたら私ではなくジョー先輩が適任ではないでしょうか? お呼び致しますね。あぁ、それと鎮痛剤になります」

そう言ってリサはモルヒネの瓶を置いて出て行った。
モルヒネ!

***

「シャルル様、ジョージです」

年配のメイドさんがきた。

「元気? そこに掛けて良いわ。リサから聞いてると思うけど、、話してくれるかしら?」

「えぇ、畏まりました」

ジョーは深々とお辞儀をしてから丁寧に椅子にかけた。

「失礼を承知で申し上げますが……シャルル様は以前とても気性の荒い方でした。気に入らない事があると辺りのものを我々使用人に投げ、暴言を吐き、庭を荒らし、父上様にある事ない事言い使用人を罰せさせたり」

なかなか酷いな。。

「ごめんなさい……」

小さく呟いた。

「続きましてお嬢様の生い立ち……2010年に産まれ」

2010年? ほぼ変わらない?

「話してるところ悪いんだけど、今って何年?」

「2020年でございます。因みに本日は7月の13日月曜日です。お嬢様……本当に記憶が無いのですね」

「えぇ……」

所謂転生前? の記憶も定かで無いわ。
きちんと思い出さないと大変な事になりそう。


10年うまれで今が20年から私は10歳?
小学生か。
懐かしいな~
よく、ドロケイしたな~

じゃ! な! く! て!

って、あれ? また、思い出さた。

それより今はジョーから事情聴取しないと。

「ありがとう。話を遮って悪かったわ。続けて下さる?」

「はい。お嬢様は以前はそう言った言葉遣いはなさりませんでした」

「随分、無礼だったのね」

「そこもチャームポイントと我々は思っていましたがそう思えない者も少なからずは」

そうよね。

「それで? アンドレア家でしたっけ? どの様な家柄なのかしら」

「本当に何もわからなくなってしまわれたのですね、、嬢様の父上、ジーク・ル・アンドレア様は公爵でございます」

公爵ってことは結構偉いよね。ふーん。

「そして、アンドレア家は代々皇帝の后妃なります」

后妃。側室だっけ?
妾的なアレ? 
正式な妻じゃないんだっけ?

「皇后ではないのね?」

「はい。皇后になれるのは魔力のある、公爵家女性のみです」

魔力! この世界には魔法があるのね。
私は使えないのか。つまんないの。
本当にないの? シャルルちゃんオフラインで(推定)赤坂明美オンラインだから使えるとかそんなミラクルあっても良くない? だって、異世界だし。

「魔法ってどうやって使うの?」

ジョーに聞いた。

「私は使えないので、、執事のアテネならできるかと」

そういうとアテネが私の元へやってきた。

一礼して

「この様に、杖を使います。杖はなくても良いのですがあると魔力がアップします」

魔法アイテムかよ。

「心の中で念じます。呪文は基本呪文のみです。"つのもん""私は今、そこの瓶を取りたいと念じました」

ほら。
アテネが言った。
さっき、メイドさんが持ってきたモルヒネの瓶がアテネの方にゆらゆらとやってきた。

「私も魔力は強くありません。杖がないと使えない程です。お嬢様は、、あっても使う事ができませんでした」

よーーし、いっちょやってみるか。

何を念じよう、、
試しに、向こうで卒業した高校の制服に着替える!

「"

ポン!

何かが弾ける様な音がした。

ジョーとアテネの顔色が変わる。

「「シャルル様!!」」

自分の服装を確認する。

そうそうこれこれ! 懐かしい~

私は卒業した高校の制服を着ていた。
紺色のセーラー服。緑のラインがキュートで珍しい。
スカーフも緑。うん。可愛い。

「大変っ! 魔法協会の会長に連絡をしないと」

「父上様と母上様にも!」

なにやら、私が魔法を使えてしまったのが事件らしい。
杖もなく、使えないと言われていた女の子が、使えてしまったなら。
まぁ、そりゃ事件よね。

私は周りが慌ただしく動くのを眺めていた。

時々呪文を唱えて物をあっちへこっちへ動かして。
その度にメイドさんや執事達は驚いて、いや、いい加減慣れろよって思ったけど、使えるはずがなかったんだもんね。
でも、これ楽しいよ。やめらんない。ごめんね?
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