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【第6章】ふわものこ生き物は愛でるもの!
しおりを挟む双子は迎えが来て帰ってしまった。
可愛いかったなー!
また、会いたいっ!!
「シャルル? いるの?」
「はい。サム兄様ですか?」
「そう。シャルル、お前、元気になったみたいだな。そのままくたばれば良かったのに」
ん?
でも、なんか嬉しそう。
さては、ツンデレ兄貴だな。
「嫌ですわ。兄様。私が死んだらもう兄様と会えないじゃないの」
ツンデレ兄貴は一瞬変な表情(カオ)をしたがすぐに赤くなった。
「るさいな」
かわいい。
ディーン兄さんは正統派王子様系イケメンだけど
サム兄さんはツンデレ小悪魔系イケメンかな?
「ホン・ジュマモノウ」
「え」
「ほら、見舞いだ。1人だと寂しいだろ?」
そう言ってサム兄はクマのぬいぐるみを出してくれた。
魔法って便利だね。
具体化出来たらその期限はいつなんだろ?
前の世界だと、魔力が弱いと壊れたり、消えたり、色褪せたりしていっていたような??
あ、また、前世? の記憶が。
いつになったらクリアになるの、この記憶というか頭の中。
いつも、もやがかかったみたいな、スッキリしない思考。
今のシャルルはシャルルじゃなくて、
本当のシャルルはここにいなくて、
みんなを騙している。
本当のシャルルはどこに??
まさか、本当の私、つまりは赤坂明美の中にいる?
戻れるのか戻れないのかもわからない。
昔、観た映画でアニメと実写の両方で進行していく作品があった。
アニメの方の主人公のお姫様が悪い魔女の策略で実写の世界に来ちゃって、帰れない!
アニメの世界に婚約者がいたんだけど、実写の方で好きな人ができて、、まぁ、オチはその実写の人と結ばれるけど、その人にも婚約者がいて、結局、その人の相手は主人公の元婚約者とアニメの世界で結ばれる的な、、
でも、それは4人の話で、中身が入れ替わるわけでは無い!
行ったり来たりはできるの?
映画では行ったり来たりが出来たような、、
もう、覚えてないな、かなり前の事だもん。
てゆか、どこまで覚えてるの? 私。
「ねぇ、サム兄様」
「なんだ?」
普通の対応もできるのね。
「私、記憶がないってお伝えしましたわよね?」
「あぁ、記憶喪失やってるって聞いた」
好きでやってるわけじゃないけどね。
「なんな、、その、目覚める以前の記憶がチラチラ出てくるの。それでスッキリしないと言うかなんというか、、こういう場合どうしたら良いのかしら?」
「俺は信じていないが」
サム兄は前置きをしてから天井を見上げていう。
「聖女サマのところへ行ってきたらどうだ? 明日は予定がないから付き合ってやるよ」
「聖女さま……」
この単語も昔の世界? で聞いた事がある気がする。
全知全能とまではいかないのかな、
でも、未来の事が分かったり、過去の事も知っていたり、この世の理を説いたり、大切な事を教えてくれたり、まぁ、、要は特別な存在ってワケ。
それは私みたいな当然別の世界からきた子がなったりもするわけで、、
まさか、、その聖女さまも転生者? そんなまさか。
でも、それが本当だとしたら、私はかなりいろんな事が分かるんじゃない?
早く行きたい!
「お願いします! サム兄様」
上目遣いでお願いする。
「ったく、しょうがねえな、、! 俺が行きたいんじゃねぇからな。連れて行きたい訳でもねぇーぞ。お前が行きたいと言うから仕方なく」
悪いけど、どーでも良いわ。
この謎が解けるなら。
「じゃあ、明日な!」
あ、まって
「サム兄様、ちょっと待って下さい」
お礼に何か出そう。何が良いかしら?
サム兄を見つめて考える。
「み、見てんじゃねぇよ。用事あンだろ? 早く済ませろ」
なんか、ふと、イメージが、頭の中に流れてきた。
「ホン・ジュマモノウ」
私の手の上に、シュークリームが現れる。
「はい、サム兄様」
「は?」
「今、食べたいと思いませんでした?」
「……思った。何故わかった。俺がこれ好きとか誰にも言ってないし」
「何故か、サム兄様を見ていたら、頭にイメージが流れてきたのです。何かしら? これは」
「お前、第1覚醒だけでなく、第2,第3……いきなり第5覚醒まで? 一体どうなっている……間の覚醒はどうなっている? できないのか? いや、そんな訳はない。3ができたら2は確実。つまり、一気に第5まで。こんな呑気にしてる場合ではない。父上と兄上に報告しなければ。おい、アテネ!」
「はい」
「父上はどこだ」
なんだか、私の知らない話が次々に流れてくる。
覚醒?? 何が??
「旦那様は只今、魔法協会の学会に出席されています」
「分かった。俺は兄上に報告してくる」
バタバタと周りの人が動き始める。
「あの、私は……」
「シャルル、お前は出かける支度をしろ。とっておきの服を着ておけ、ジョー! スタイリスト、頼んだぞ」
「承知致しました。サム様」
深々とサム兄にお辞儀をする。
「よし、じゃあ、シャルル、後でね。ホン・ジュマモノウ」
そう唱えるとサム兄は白煙と共に消えていった。
「さすが、サム様ですね。瞬間移動もお手の物」
「ねぇ、ジョー?」
「はい」
「第1覚醒とか第2覚醒とかってなに? 私、第5覚醒まで? してるらしいのだけど」
「お嬢様も素晴らしい魔力が開花されましたね! 私、本当に嬉しいです。父上様にお兄様2人、従兄妹も魔力持ちなのにシャルル様だけお持ちで無かったので、」
それで拗ねて性格捻じ曲がったのね。きっと。
他にも要因はありそうだけど、、
「成る程? 取り敢えず使えるってのが第1覚醒って事かしら?」
「はい!」
「第2覚醒は?」
私は第3が使えるらしいから第2は済んでるみたいなのよね。
でも、全然分かんない!!!
「第2覚醒は、使い魔を持てる事です。その場で出したり……ペットショップで入手する方法もあるのですが、大体その人の属性で相性の良い魔物が決まってます。シャルル様は何属性なんでしょうね……火や風、太陽、光、植物、、、様々な自然由来の力を使い、魔法は行使されるのです。あと、、闇魔法もあるのですが聖女様が手にされて以降次の闇の使い手は現れていません。まぁ、聖女様の場合は光と闇両方持ち合わせられていて、、」
なんだか、色々あるのね。
つまりは、きっと、私は使い魔を出せる。
私の属性はなにかしら?
闇の魔法使いって、某魔法学校物語だとヤヴァイやつだよね。
使い魔、出してみようかしら。
でるかもわからないし、やってみるしかないわよね。
「ねぇ、ジョー? 使い魔、出せるか試してみても良いかしら?」
「えぇ、大丈夫ですよ」
心に、浮かべる。私の使い魔……
「ホン・ジュマモノウ」
もくもくもく
煙がたちこめる。
失敗???
「シャルル様!」
ジョーが慌てている。
『ぐるるるる』
え? ドラゴン?
「使い魔でドラゴンを召喚できるなんて……!」
部屋いっぱいの大きさのドラゴン。
窮屈で可哀想だな、、、
手のひらサイズくらいにならないかしら?
それなら、邪魔にならないし、本人(本龍?)も楽でしょ。
そう、思っていたら、意思が通じたのかなんなのかはわからないのだけど、ドラゴンさんは小さくなった。
「シャルル様! 使い魔の大きさも自由自在に変化させられるのですね!? これは大変な魔力……もしかして、お兄様方より強いのでわ?」
そおなの??
『キュルルル』
手乗りドラゴン可愛いな。
「お前、名前はあるのか?」
『私の名は源』
「しゃべった!?!」
ってか、めっちゃ日本語。
突然の日本語。
名前も和名だけど、彼らの喋る言語も日本語!
そう、この世界の言語、何事もなく操ってるけど、日本語じゃないの。英語でもないし、聞いたことの無い言語だわ。何語かしら?
この世界? 国の名前が
「? どうされました? 誰も話しておりませんよ……?」
ジョーは不思議そうな顔をしている。
『私の声はご主人様にしか聞こえていません』
なにその漫画的な展開!
「んー、信じてくれるか分からないのだけど、この子、アバンが話しかけてきたの」
「龍と喋れるのですか?」
「えぇ、、なんか、この子、源がそう言ったの」
「魔物と話ができる魔導師は何人か聞いた事がありますが、、書物の中やTVの中の話だけで、実際お会いした事はないです」
「他の魔物とも話せるのかしら? ジョーは使い魔いるの?」
「お恥ずかしながら私は第1覚醒しかしておりません」
「あら、、」
「アテネは?」
「私もですね。お兄様方はそれぞれ使い魔を従えておりますよ。試されてみては如何でしょう?」
アテネがそう言った次の瞬間、
「シャルル! でかけるぞ」
「ディーン兄様、サム兄様!」
ディーン兄はペガサス? 馬のような一角獣に羽が生えた美しい生き物に乗っている。
サム兄はホワイトタイガーっていうんだっけ?
真っ白な毛皮のこれまた美しい獣の上に乗っている。
『あら、シャルルじゃない。相変わらず生意気な面してるわね。第3覚醒までしたんですって? 私たちの声も聞こえてるんじゃないの?」
ホワイトタイガーが喋った!!
なんて、優雅な声。
耳心地の良い、綺麗な声。
女の子かしら? 素敵な声。
『じゃじゃ馬シャルル。覚醒したなら少しは淑女らしくしたらどうだ? 相変わらずのお転婆なんだろう? 聞こえているなら反論しろよ。ま、聞こえていれば、な?』
「はは、俺のアキラもサムのアイもシャルルに挨拶できたね」
「ねぇ、触っても良いかしら?」
アキラくんもアイちゃんもふわふわもこもこ!!
ふわもこの生き物は愛でるもの!
私の、源は少し硬そう……可哀想だけど。
『おい、シャルルお前本物か? いや……何か違う』
アキラに疑われてる。
『そうね……オーラが変わったわ……』
こゆ、感覚的なのって動物の方が敏感って言うものもね。
「シャルル、こいつらと喋れるのか?」
「えぇ」
ディーン兄さんとサム兄さんが顔を見合わせる。
「これはいよいよ事だ。学会で協議しなくてはならないレベル……よし、乗り込むぞ」
「え?」
「ジョー、シャルルと2人でシャルルの使い魔に乗れ。向かうぞ。アテネは屋敷を頼む」
ディーン兄さんが言う。
「かしこまりました。シャルル様、ドラゴンさん、宜しくお願いします」
ジョーがお辞儀をする。
「じゃあ、源……よろしくね」
『おう』
『アンタも大変ね。こんなお転婆娘』
『アイ、慎め。彼は源。かの有名な源だ』
『!? 本物? 同じ名前なだけかと』
「さぁ、シャルル、行くぞ。早く着替えろ。ああー時間がない! ホン・ジュマモノウ」
兄さんが呪文を唱えると私の服は変わった。
「俺が昔、買い与えた物のだ。お前は1度しか来ていないが。一級品だし似合っている」
少し、地味目だけど、品のある素敵なワンピース。
白を基調にレースがあしらわれいて、スカート部分には花の刺繍が散りばめられている。すごい、可愛い。
「フン、馬子にも衣装だな。肌の白さが際立つ」
ディーン兄さんはストレートに褒めるのよね。
サム兄さんはツンデレで遠回しにだけど、褒めてくれる。
「あ、はい! じゃあ、行こうか」
彼にまたがる。
「さぁ、いくよ。魔法協会の会議をイメージするんだ。ホン・ジュマモノウ」
ボン! 白煙共に消えた。
ちょ、ディーン兄さん、私、それ、知らない!
「さ、行くぞシャルル、間違えんなよ! ホン・ジュマモノウ」
ボン! またしても白煙と共に消えた。
え、サム兄さんまで! だから、私、それ、知らない!!
残されたのは無魔力のジョーと何も知らない私!
『はぁ……本当に記憶喪失なんだな。まぁ、大体の事はわかる……お前さんは呪文だけ唱えろ。そして、兄貴達を想え、先に行ってるから、想えば兄貴のところへ行けるはずだ』
なるほど。
「ありがとう! じゃあ、いくよ! ホン・ジュマモノウ!!」
ボン! けたたましい音と白煙を上げて私は光に包まれた。
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