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序章 兵士への道
第四話 入隊試験 魔物を倒すため森へ行く
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四人はロードを先頭にして魔物を討伐すべく王都を出て、どこへ行くか相談しながら、南へ道を歩いていた。
「なあ、これからどこへ行くんだ? とっとと魔物をぶっ殺して早く終わらせようぜ」
「そうねえ、魔物を討伐するのにどこかいい場所はないかしら?」
「魔物がよく出る場所を誰かに聞こう。あ~あ、これじゃあ、王都で聞いとけばよかったなあ~」
「ならこのまま近くの町まで歩いて行こう。とりあえず、そこで今後のことを決めよう」
「「「賛成!」」」
目先の目標ができたロード達は近くの街まで歩いて行った。
ロード達は王都から南へ一時間ほど歩いて、目的の町・ローデリカに到着した。そして、手分けして魔物の出現場所を聞いて回った後、聞き取りの進捗を共有するために食堂で落ち合った。
「どうだ? 何かいい情報は手に入ったか?」
リードが三人に尋ねる。
「俺は何も…」
「私はいい情報を持ってきたわよ。なんでもこの街の西側へ進んだところに森があって、そこには比較的弱い魔物が多いから、毎年多くの受験者がこの森へ訪れるらしいわよ」
「俺も同じようなことを聞いたな…」
「僕も。でも、夜は魔物が多く出るから行くなら、気をつけろって言ってたよ」
一連の報告を聞いたメリナがアレスに詰め寄った。
「アレス! あなた、ちゃんと情報を集めていたの? あなただけ成果なしじゃない」
「そうだそうだ!」
ロードも続いてまくしたてる。
「いや、俺だってちゃんと聞いたよ!」
すると、アレスは自身がどうやって人に聞いたか語りだした。
「こうやって捕まえて、“おい、魔物がいる場所はどこだ? 早く教えろ!”ってな感じでやってたら、相手が逃げて行ったんだよ」
アレスはロードの肩をつかんで顔を近づけて、脅すようにして問い詰めるような真似をした。
「それってただの恐喝じゃない。それなら収穫なしも頷けるわ」
「役立たずぅ~」
「うぅっ…」
アレスの説明に呆れるメリナとからかうロード達に対し何も言えないアレスであった。
「まあまあ、情報は集まったことだし、必要なものを揃えてからその森へと行くか!」
「「「りょーかい」」」
ロード達は食料や水などの必要品を買い揃え、町を出て西へ歩くこと数時間後、一行はは話で聞いた森に着いた。
昼に試験が始まって既に5時間以上経過していた。
ロード達が森に着いた頃には、すっかり陽は沈んで森全体はさることながら、後ろに広がる草原も暗くなっている。
「なんだか魔物が出そうな雰囲気だね」
「そうだな、早く探しておわらせようぜ!」
意気揚々として、アレスは森の中へと駆け出した。そして、アレスの後を追うように他の三人も森の中へ入っていった。
四人が森へ入って少ししたが、魔物の姿も見えないどころか気配さえしないので、アレスは少々いらだっていた。
「おい、なんだよ! まったく魔物がいないじゃないか! メリナ、お前の情報間違っているんじゃないか?」
「おかしいわね… 確かにこの森だと思ったのだけども…」
「夜はたくさん出るって言ってたのにね」
現在の状況に戸惑いながら言い争っていると、四人組の男女がロード達の前に現れ話しかけてきた。
「お前たちも入隊試験を受けているのか?」
「そうだが、何の用だ? こっちは町で聞いた情報を頼りにこの森にやって来たのに魔物が全然いないんだよ。だから、これからどうしようか話してんだから、邪魔しないでくれ」
チームのリーダーであろう、一番前にいる男の問いにアレスが答える。
「実は私たちもそうなのよ」
男の後ろにいた女性が答える。
「何?」
「私たちも町でここなら魔物が出るって聞いてここに来たのだけれども、全然魔物がいなくて困ってしまって…」
「そうそう、ここにいた他のチームもここに魔物が出ないってわかって、とっとと別の場所へ移動していったんだよ」
女性の隣にいた男が女性の言葉に頷きながら言った。
「で、お前たちはこれからどうするつもりだ?」
今まで黙っていたリードがリーダーの男に尋ねた。
「俺たちはもう少しここの森で魔物を探すことにするよ」
「そうか。なら、気をつけてな」
「ああ、お互いこの試験を突破できるように頑張ろうな。そこにいるおチビちゃんも頑張れよ」
「うん!」
「いい返事だ」
明るく大きな声でロードは返事をした。
そうして彼らのチームはロード達の前から去っていった。
「じゃあ、俺たちはこれからどうしようか?」
男たちが去った後、どうするかリードは全員に聞いた。
「そうだなあ… 俺は早く試験を終わらせたいからもっと魔物が出るところに移動しようぜ!」
「試験が始まってから、まだ一日も経っていないんだし、私たちももう少しここにいたほうが良いと思うのだけれど…」
「はぁ~? さっきの奴らの話を聞いただろ? ここにいたって魔物なんか出ないに決まってるって!」
「今は出ないかもしれないけど、もう少し待っていたら出るかもしれないじゃない! 時間なんてまだたくさんあるんだから、何か急ぐ理由でもあるの?」
「いや、特にない」
「なら、もう少しここにいてもいいじゃない!」
「俺は早くこのあほみたいな試験を終わらせたいんだよ!」
「僕眠たくなってきちゃった」
アレスとメリナの意見が割れ、互いに一歩も引かずに言い争いをしている中で、ロードが目をこすりながら言った。
「眠くなってきたのね、ロード。でも、今から街へ帰るには遠いからここで休んだほうがいいわよね」
そう言いながら、メリナはロードの頭を撫でている。
「これで二対一よ。アレス」
「おい、リード お前はどっちなんだよ?」
「俺はどっちでもいい」
「決まりね」
リードの発言に笑みを浮かべながら、メリナはアレスに言った。
「ちっ! わかったよ、ここに残るよ」
そうして、ロード達は引き続き魔物を探すため、森の中にとどまることになった。
「なあ、これからどこへ行くんだ? とっとと魔物をぶっ殺して早く終わらせようぜ」
「そうねえ、魔物を討伐するのにどこかいい場所はないかしら?」
「魔物がよく出る場所を誰かに聞こう。あ~あ、これじゃあ、王都で聞いとけばよかったなあ~」
「ならこのまま近くの町まで歩いて行こう。とりあえず、そこで今後のことを決めよう」
「「「賛成!」」」
目先の目標ができたロード達は近くの街まで歩いて行った。
ロード達は王都から南へ一時間ほど歩いて、目的の町・ローデリカに到着した。そして、手分けして魔物の出現場所を聞いて回った後、聞き取りの進捗を共有するために食堂で落ち合った。
「どうだ? 何かいい情報は手に入ったか?」
リードが三人に尋ねる。
「俺は何も…」
「私はいい情報を持ってきたわよ。なんでもこの街の西側へ進んだところに森があって、そこには比較的弱い魔物が多いから、毎年多くの受験者がこの森へ訪れるらしいわよ」
「俺も同じようなことを聞いたな…」
「僕も。でも、夜は魔物が多く出るから行くなら、気をつけろって言ってたよ」
一連の報告を聞いたメリナがアレスに詰め寄った。
「アレス! あなた、ちゃんと情報を集めていたの? あなただけ成果なしじゃない」
「そうだそうだ!」
ロードも続いてまくしたてる。
「いや、俺だってちゃんと聞いたよ!」
すると、アレスは自身がどうやって人に聞いたか語りだした。
「こうやって捕まえて、“おい、魔物がいる場所はどこだ? 早く教えろ!”ってな感じでやってたら、相手が逃げて行ったんだよ」
アレスはロードの肩をつかんで顔を近づけて、脅すようにして問い詰めるような真似をした。
「それってただの恐喝じゃない。それなら収穫なしも頷けるわ」
「役立たずぅ~」
「うぅっ…」
アレスの説明に呆れるメリナとからかうロード達に対し何も言えないアレスであった。
「まあまあ、情報は集まったことだし、必要なものを揃えてからその森へと行くか!」
「「「りょーかい」」」
ロード達は食料や水などの必要品を買い揃え、町を出て西へ歩くこと数時間後、一行はは話で聞いた森に着いた。
昼に試験が始まって既に5時間以上経過していた。
ロード達が森に着いた頃には、すっかり陽は沈んで森全体はさることながら、後ろに広がる草原も暗くなっている。
「なんだか魔物が出そうな雰囲気だね」
「そうだな、早く探しておわらせようぜ!」
意気揚々として、アレスは森の中へと駆け出した。そして、アレスの後を追うように他の三人も森の中へ入っていった。
四人が森へ入って少ししたが、魔物の姿も見えないどころか気配さえしないので、アレスは少々いらだっていた。
「おい、なんだよ! まったく魔物がいないじゃないか! メリナ、お前の情報間違っているんじゃないか?」
「おかしいわね… 確かにこの森だと思ったのだけども…」
「夜はたくさん出るって言ってたのにね」
現在の状況に戸惑いながら言い争っていると、四人組の男女がロード達の前に現れ話しかけてきた。
「お前たちも入隊試験を受けているのか?」
「そうだが、何の用だ? こっちは町で聞いた情報を頼りにこの森にやって来たのに魔物が全然いないんだよ。だから、これからどうしようか話してんだから、邪魔しないでくれ」
チームのリーダーであろう、一番前にいる男の問いにアレスが答える。
「実は私たちもそうなのよ」
男の後ろにいた女性が答える。
「何?」
「私たちも町でここなら魔物が出るって聞いてここに来たのだけれども、全然魔物がいなくて困ってしまって…」
「そうそう、ここにいた他のチームもここに魔物が出ないってわかって、とっとと別の場所へ移動していったんだよ」
女性の隣にいた男が女性の言葉に頷きながら言った。
「で、お前たちはこれからどうするつもりだ?」
今まで黙っていたリードがリーダーの男に尋ねた。
「俺たちはもう少しここの森で魔物を探すことにするよ」
「そうか。なら、気をつけてな」
「ああ、お互いこの試験を突破できるように頑張ろうな。そこにいるおチビちゃんも頑張れよ」
「うん!」
「いい返事だ」
明るく大きな声でロードは返事をした。
そうして彼らのチームはロード達の前から去っていった。
「じゃあ、俺たちはこれからどうしようか?」
男たちが去った後、どうするかリードは全員に聞いた。
「そうだなあ… 俺は早く試験を終わらせたいからもっと魔物が出るところに移動しようぜ!」
「試験が始まってから、まだ一日も経っていないんだし、私たちももう少しここにいたほうが良いと思うのだけれど…」
「はぁ~? さっきの奴らの話を聞いただろ? ここにいたって魔物なんか出ないに決まってるって!」
「今は出ないかもしれないけど、もう少し待っていたら出るかもしれないじゃない! 時間なんてまだたくさんあるんだから、何か急ぐ理由でもあるの?」
「いや、特にない」
「なら、もう少しここにいてもいいじゃない!」
「俺は早くこのあほみたいな試験を終わらせたいんだよ!」
「僕眠たくなってきちゃった」
アレスとメリナの意見が割れ、互いに一歩も引かずに言い争いをしている中で、ロードが目をこすりながら言った。
「眠くなってきたのね、ロード。でも、今から街へ帰るには遠いからここで休んだほうがいいわよね」
そう言いながら、メリナはロードの頭を撫でている。
「これで二対一よ。アレス」
「おい、リード お前はどっちなんだよ?」
「俺はどっちでもいい」
「決まりね」
リードの発言に笑みを浮かべながら、メリナはアレスに言った。
「ちっ! わかったよ、ここに残るよ」
そうして、ロード達は引き続き魔物を探すため、森の中にとどまることになった。
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