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第二部 自由国ダグラス
第七十六話 本音
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「はーい~ママとチューしましょうね!」
ロードに飛びかかったエルフリーデはロードの額に無理やりキスをかましていた。
長い間、激しくキスをされたことでロードが顔を青くしてぐったりしていると、「あら~眠たいの? その前に体をキレイキレイするために一緒にお風呂に入りましょうね~」とロードを持ち上げて風呂場に向かおうとした時、魔神の腕が現れてエルフリーデを吹き飛ばした。
「かはっ」
壁まで吹き飛ばされたエルフリーデは咳き込んで地面に手をついた。
そこにディーンの腕が伸びてきて彼女の首を勢いよくしめ始め、だんだん目が空を向いて行った。
「ダメ―ッ!!」
エルフリーデが苦しんでいる姿に気づいたロードは、静止するロイドの手を振り払って彼女を助けに向かった。
ディーンはロードがエルフリーデをかばったことに驚いたがその手を離すことはなかった。
「ダメったらダメっ! ママを攻撃しないで!!」とあまりにもかばうものだから、ディーンは渋々手を離して消えた。
「大丈夫ママ?」
「ママのことを助けてくれたのー!? いい子いい子!」
「えへへへ、僕いい子いい子」
二人がくっついてじゃれ合ってると、部屋にリードが魔法ですっ飛んできた。
リードが現れたことに、エルフリーデはロードを強く抱いて彼を睨み付けた。
「兄さん、何でここに?」
「その女から離れろロード。そいつは母親じゃない、ただの獣だ」
「いや! 離れないもん!!」
「そうよね、私たちは親子なんだから」
離れろと言われたロードだが、エルフリーデにしがみついて離れようとはせず、彼女自身もさらに強くロードを抱きしめた。
「ったく、いつまでその気持ち悪い親子を演じてるんだ? お前の母親はそいつではない」
リードは二人の親子演技を見ると、呆れてため息が出た。
「アナタもロードとは本当の兄弟じゃないのでしょう。だったら、口を出さないでもらえるかしら、この子は私をママと認めて、私もこの子を息子として認めているのよ。外野は黙ってて!!」
リードも実の兄とは違うのなら、自分が母親としてロードに接するのも問題はないはずだと主張した。
「あのなぁ~、お前のロードへの扱い方は赤子のようなんだよ。ロードはあと少しで十二だ、そんなキモイ接し方をしていたらロードに悪影響だ。考えを改めて、普通の母親のように接すれば俺も文句は言わない」
「キモイって、、別に普通でしょ? 世の中の母親たちも私と同じように扱っているはずだわ」
「どんな世界に生きてんだよお前… とにかくだ、ロードへの態度を改めないようならお前からロードを取り上げることになる、それでもいいか?」
「ダメよそんなこと、私たちの仲を裂こうなんてそうはいかないわ!!」
「忠告はしたぞ」
リードの忠告は二人を震いあがらせた。
そう言うと、リードは部屋から出ようとドアノブを回して外に出ようとしたが、ロックがかかっているせいでドアが開かずにその場に立ちすくんだ。
その後もすました態度でドアノブをガチャガチャして苦戦している様子を見た二人は緊張が解れて笑いそうになった。
「何やってるんだろう兄さん、、あはは」
「笑っちゃだめよロード」
二人は笑わないように互いに声を掛け合って必死に我慢していたが、「あははははははは!!」とロードが噴き出してしまった。
「ロード、ダメって言ったでしょ!」
「だって、あまりにもおかしいから。あはははは!!」
次の瞬間、ドアノブを丸ごと引きちぎったリードがドアを開けて部屋の外へと出て行った。
「ヒっ!」と小さい悲鳴を上げて二人は身を寄せて震えた。
リードが自分の部屋に向かっている最中、後ろから小さな玉が宙に浮きながら迫ってきて自身の隣についた。
「いいのですか? あの女を始末しないで?」
「しょうがない、あの子がダメと言ってるんだ。我々もあの子の言うことに従うほかないだろう」
「それとディーン、お前に一つ頼みごとをしたい」
「はい、なんでしょう?」
「―――――――――だ」
「了解しました」
そう言うと、ディーンの言霊は消えていった。
部屋に残された二人は、これからどうやって接していくのか話し始めた。
「どうするママ? 兄さん、あんなこと言ってたから多分本気なんだろうけど」
「そうねえ、、 私はたっぷり甘やかしたいからリードの提案は正直嫌ね。ロードもママにもっと甘えたいでしょ?」
エルフリーデは膝の上に座っているロードの頬を両手で撫でながら言った。
「うん…… でも、兄さんを怒らしたら本当にママは殺されるよ」
「そこが問題ね。私は子供が持てないんだから、少しぐらい大目に見てもらってもいいのに!」
「そうか、ママは混血だもんね」とロードは悲しそうに呟いた。
「アナタも分かってくれる? どれほど混血の女性が子を持つのが難しいか」
「うん分かるよ。だから、僕のことを子供のように扱ってくれるんでしょ? 国にいたスクロースもそうだったなぁ……」
ロードはスクロースも同様に子供を持てないことに不満を抱いていたことを思い出して、心がギュッと締め付けられるように苦しくなった。
しかし、ロードにはそれを解決する手段なんて思いつかない、たとえロード一人が声を上げたとしても大勢の人から反感を食らうだろう。
それに、混血の女性たちが休んでいる間、誰が町を、国を守るのか分からなかった。
このダグラスのように、自衛の意思が高い国においても混血たちはあまりいい印象を持たれていないので、他の国よりもハードルが高いかもしれない。
そんな国で育ってきたエルフリーデは子に対する執着が異常なほど高かった。
「エレイスでも…… 同じ人がいたのね、、私もこの国で生まれて兵士として生きてきたけど、町にいる親子を見ていたら羨ましくて歯がゆい思いを何度もしたわ。でも、しょうがないわよね、混血である以上、人々のために魔物たちと戦わないと…… そう人々が求めてるんだもの」
「それなら僕がみんな自由に子を持てるように頑張るよ!」
「ロードが? 一体どうやって?」
すると、ロードが立ち上がると、置いてあったぬいぐるみの中の一個を破壊して見せると、平等の力で部屋にあったぬいぐるみ全てを破壊した。
「これが僕がロイドから受け継いだ平等の力、この力はカオスの遺子の力を取り入れるたびに強くなっていくんだ。だから、僕がすべての遺子の力を手に入れたら、この世界の魔物を一掃して争いにない平和な世界を創るんだ!」
「嬉しいわ! 私のかわいい子がそんな立派な考えを持っていてくれるなんて!」
エルフリーデはロードの夢を聞いて感極まった。
「あ、でもそれだとママが誰かと結婚して子供を持ったら、僕はママの子じゃいれなくなっちゃう……」
「ウフフ、大丈夫よ。アナタはもう私の子供なんだから、兄弟が増えるとロードも嬉しいでしょ?」
たとえ子を持ったとしても自分を子供として扱ってくれるエルフリーデに、感激したロードは勢いよく抱きついた。
「ありがとうママ~!!」
「そんなに甘えてちゃ、リードが怒るかもしれないわよ」
「えへへ、そうだった」
「うふふふふふ!」
「あははははは!」
二人は仲睦まじい様子で一日一緒に過ごした。
ロードに飛びかかったエルフリーデはロードの額に無理やりキスをかましていた。
長い間、激しくキスをされたことでロードが顔を青くしてぐったりしていると、「あら~眠たいの? その前に体をキレイキレイするために一緒にお風呂に入りましょうね~」とロードを持ち上げて風呂場に向かおうとした時、魔神の腕が現れてエルフリーデを吹き飛ばした。
「かはっ」
壁まで吹き飛ばされたエルフリーデは咳き込んで地面に手をついた。
そこにディーンの腕が伸びてきて彼女の首を勢いよくしめ始め、だんだん目が空を向いて行った。
「ダメ―ッ!!」
エルフリーデが苦しんでいる姿に気づいたロードは、静止するロイドの手を振り払って彼女を助けに向かった。
ディーンはロードがエルフリーデをかばったことに驚いたがその手を離すことはなかった。
「ダメったらダメっ! ママを攻撃しないで!!」とあまりにもかばうものだから、ディーンは渋々手を離して消えた。
「大丈夫ママ?」
「ママのことを助けてくれたのー!? いい子いい子!」
「えへへへ、僕いい子いい子」
二人がくっついてじゃれ合ってると、部屋にリードが魔法ですっ飛んできた。
リードが現れたことに、エルフリーデはロードを強く抱いて彼を睨み付けた。
「兄さん、何でここに?」
「その女から離れろロード。そいつは母親じゃない、ただの獣だ」
「いや! 離れないもん!!」
「そうよね、私たちは親子なんだから」
離れろと言われたロードだが、エルフリーデにしがみついて離れようとはせず、彼女自身もさらに強くロードを抱きしめた。
「ったく、いつまでその気持ち悪い親子を演じてるんだ? お前の母親はそいつではない」
リードは二人の親子演技を見ると、呆れてため息が出た。
「アナタもロードとは本当の兄弟じゃないのでしょう。だったら、口を出さないでもらえるかしら、この子は私をママと認めて、私もこの子を息子として認めているのよ。外野は黙ってて!!」
リードも実の兄とは違うのなら、自分が母親としてロードに接するのも問題はないはずだと主張した。
「あのなぁ~、お前のロードへの扱い方は赤子のようなんだよ。ロードはあと少しで十二だ、そんなキモイ接し方をしていたらロードに悪影響だ。考えを改めて、普通の母親のように接すれば俺も文句は言わない」
「キモイって、、別に普通でしょ? 世の中の母親たちも私と同じように扱っているはずだわ」
「どんな世界に生きてんだよお前… とにかくだ、ロードへの態度を改めないようならお前からロードを取り上げることになる、それでもいいか?」
「ダメよそんなこと、私たちの仲を裂こうなんてそうはいかないわ!!」
「忠告はしたぞ」
リードの忠告は二人を震いあがらせた。
そう言うと、リードは部屋から出ようとドアノブを回して外に出ようとしたが、ロックがかかっているせいでドアが開かずにその場に立ちすくんだ。
その後もすました態度でドアノブをガチャガチャして苦戦している様子を見た二人は緊張が解れて笑いそうになった。
「何やってるんだろう兄さん、、あはは」
「笑っちゃだめよロード」
二人は笑わないように互いに声を掛け合って必死に我慢していたが、「あははははははは!!」とロードが噴き出してしまった。
「ロード、ダメって言ったでしょ!」
「だって、あまりにもおかしいから。あはははは!!」
次の瞬間、ドアノブを丸ごと引きちぎったリードがドアを開けて部屋の外へと出て行った。
「ヒっ!」と小さい悲鳴を上げて二人は身を寄せて震えた。
リードが自分の部屋に向かっている最中、後ろから小さな玉が宙に浮きながら迫ってきて自身の隣についた。
「いいのですか? あの女を始末しないで?」
「しょうがない、あの子がダメと言ってるんだ。我々もあの子の言うことに従うほかないだろう」
「それとディーン、お前に一つ頼みごとをしたい」
「はい、なんでしょう?」
「―――――――――だ」
「了解しました」
そう言うと、ディーンの言霊は消えていった。
部屋に残された二人は、これからどうやって接していくのか話し始めた。
「どうするママ? 兄さん、あんなこと言ってたから多分本気なんだろうけど」
「そうねえ、、 私はたっぷり甘やかしたいからリードの提案は正直嫌ね。ロードもママにもっと甘えたいでしょ?」
エルフリーデは膝の上に座っているロードの頬を両手で撫でながら言った。
「うん…… でも、兄さんを怒らしたら本当にママは殺されるよ」
「そこが問題ね。私は子供が持てないんだから、少しぐらい大目に見てもらってもいいのに!」
「そうか、ママは混血だもんね」とロードは悲しそうに呟いた。
「アナタも分かってくれる? どれほど混血の女性が子を持つのが難しいか」
「うん分かるよ。だから、僕のことを子供のように扱ってくれるんでしょ? 国にいたスクロースもそうだったなぁ……」
ロードはスクロースも同様に子供を持てないことに不満を抱いていたことを思い出して、心がギュッと締め付けられるように苦しくなった。
しかし、ロードにはそれを解決する手段なんて思いつかない、たとえロード一人が声を上げたとしても大勢の人から反感を食らうだろう。
それに、混血の女性たちが休んでいる間、誰が町を、国を守るのか分からなかった。
このダグラスのように、自衛の意思が高い国においても混血たちはあまりいい印象を持たれていないので、他の国よりもハードルが高いかもしれない。
そんな国で育ってきたエルフリーデは子に対する執着が異常なほど高かった。
「エレイスでも…… 同じ人がいたのね、、私もこの国で生まれて兵士として生きてきたけど、町にいる親子を見ていたら羨ましくて歯がゆい思いを何度もしたわ。でも、しょうがないわよね、混血である以上、人々のために魔物たちと戦わないと…… そう人々が求めてるんだもの」
「それなら僕がみんな自由に子を持てるように頑張るよ!」
「ロードが? 一体どうやって?」
すると、ロードが立ち上がると、置いてあったぬいぐるみの中の一個を破壊して見せると、平等の力で部屋にあったぬいぐるみ全てを破壊した。
「これが僕がロイドから受け継いだ平等の力、この力はカオスの遺子の力を取り入れるたびに強くなっていくんだ。だから、僕がすべての遺子の力を手に入れたら、この世界の魔物を一掃して争いにない平和な世界を創るんだ!」
「嬉しいわ! 私のかわいい子がそんな立派な考えを持っていてくれるなんて!」
エルフリーデはロードの夢を聞いて感極まった。
「あ、でもそれだとママが誰かと結婚して子供を持ったら、僕はママの子じゃいれなくなっちゃう……」
「ウフフ、大丈夫よ。アナタはもう私の子供なんだから、兄弟が増えるとロードも嬉しいでしょ?」
たとえ子を持ったとしても自分を子供として扱ってくれるエルフリーデに、感激したロードは勢いよく抱きついた。
「ありがとうママ~!!」
「そんなに甘えてちゃ、リードが怒るかもしれないわよ」
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