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第二部 自由国ダグラス
第八十話 対立
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兵士であるエルフリーデが市民に手を出したことは大きな問題となった。
自警団と兵士、どちらも市民を守ろうとする存在ではあるが、テリトリーが違う。
エレイス王国などの三か国は町の治安維持も兵士の務めではあるが、ここダグラスでは町の治安維持は市民たちからなる自警団によって成り立ってきた。
従来、市民たちの感覚では町にほとんど現れない魔物たちを始末する兵士たちより自警団の方が好意的に感じていた。
しかし、軍事クーデターが発生いて以降、兵士たちへの嫌悪と自己防衛の意識が高くなっていった現状では、エルフリーデの行為は軍威を貶めるだけでなく、市民たちとの乖離がますます進んでしまった。
そして今、そのことをギャバンが声を荒げてエルフリーデを非難していた。
「知ってるだろ今の現状を!!なあ!? 市民に手を上げるなって指令をよ!! お前の勝手な行動で俺たちクルメールの兵士はもう終わりなんだよ!!」
メリナはエルフリーデをかばうようにギャバンに、「そんなこと言わないでよ! あの時はしょうがなかったのよ」と言った。
だが、ギャバンは冷めた目でメリナを見つめると、彼女の言葉を一蹴した。
「馬鹿かお前? 手を出したら終わりなんだよ! このアホがやるべきことはたった一つだ、どんなことを言われても何もせずにここに戻ってこればよかったんだ!!」
メリナはそれに対して反論するが、「もういいわメリナ、彼の言う通り私が手を上げたのが悪かったのよ」と言った。
「何言ってるの!! あんなこと言ったのなら殺されたって文句は言えないわ!!」
「それはお前たちの国ではだろう、俺たちの国ではそんな乱暴なことはしない」
「だったら、殺さなくてもいいから捕まえなさいよ!! あんなアホほっといてどうかしてるんじゃないのこの国は!?」
「無理だな、俺たち兵士は市民に嫌われたら終わりだ。もし、俺たちが市民を抑圧したらこの国から自由は無くなる……」
市民が物理的ではないが兵士より強いという状況下では何もできないことが、メリナたちエレイス王国の住民の心を圧迫した。
子供のロードでさえ、今の社会が歪になっていることが分かるほどだった。
「でも、悪い事したら捕まえなきゃダメだよ」
「クク、、市民たちが徒党を組んでいるのにどうやって捕まえるんだ? 捕まえてもどうせすぐ釈放するだけだ。兵士への抗議をしただけで不当に逮捕されたってな」
「じゃ、じゃあ一体どうしたら……」
ロードは腕を組んで脳みそをフル回転させて考えたが、一向に解決策が出てこない。
社会構造の対立はもう和解することなどできないほどになっていた。
「なら、俺らも抗議すればいいじゃん。魔物が現れたって動きませんってな」
アレスは市民たちに対抗して、自分たちも魔物討伐を止めることを提案した。
しかし、全員ともアレスの考えには難色を示した。
「何だよ……お前ら、アイツらが俺たちをいらないって言ってるのなら、俺たちも馬鹿どもの言葉に従おうぜ。そうすれば、いつかは俺たちに泣きついてくるんだから」
「ダメだよアレス! そんなことしたら、町のみんなが危ない目に遭うじゃん!」
「前にも言ったろ、やられたらやり返せって!」
「でも、エルマが崩壊したあの日、市民たちを守るって誓ったじゃん!!」
ロードの言葉に誓いを立てたメリナとリードも彼の言葉に頭を縦に振って賛同した。
すると、リードはマルスを抱えて人間界へと通じる鏡に向かって行った。
「ちょっとアレスどこへ行くつもり?」
「帰るんだよ俺の国に。ここには俺が守るべき市民なんていなかったんだよ」
アレスが鏡に足をかけて今にも戻ろうとした時、リードが呼び止めた。
「お前のその行動は責任の放棄だぞアレス、兵士である以外にもお前は神器に選ばれた英雄なんだ。そのお前が人々を見捨てて居心地の良い場所に帰るのか? この国でも兵士を必要としている人々は大勢いるだろうに」
「……それもそうか」とアレスは足を地面においた。
そうして、兵士としての任務を全うしていくことを共有した六人は今後の活動について話し始めた。
「それじゃあどうする?」
アレスがきりだした。
「今は魔物を倒すよりクーデターを起こしたスヲウを捕まえることだ。だが、簡単にはいかない、奴はこの国の兵士で最強だからな、お前たちでも簡単にはいかないだろう」
「僕にはカオスの遺子の力が二つもあるんだ絶対大丈夫だよ!」
ロードは自信満々に言うが、「いや奴の実力は世界でも屈指だ。たとえカオスの遺子相手でも順位によるが、互角に戦るだろう」と言いロードは面食らって黙り込んだ。
「そんなに強くてクーデターを起こす意味が分からないわ」
「さあな、何かわけがあるんだろう…… だから、俺たちはスヲウに繋がる情報を集めることが任務だ」
「とりあえず、今夜俺たち兵士を嫌っているアホどもによる集会が行われるらしい。そこでまずは奴らが、どんな情報を持っているか収集してもらう。メンバーはロードとエルフリーデ以外全員だ」
「どうして僕とママは居残りなの? 僕たちも連れってよ!!」
自分たちも集会に連れ言って欲しいと懇願したが、ギャバンはため息をついてこう話した。
「はあ~全部言わないと分かんないのか? これはお前たちを守るためなんだ、黙って言うことを聞け」
ギャバンは集会の内容が二人にとって恐ろしく悪意に満ちたものになるだろうと考え、二人に嫌な思いをさせまいとした配慮だった。
しかし、それでもロードは文句を言うが、エルフリーデがロードを優しく抱きかかえて「今夜はママと一緒にいましょう」と言うと、ロードも喜んで居残りを選択した。
その日の夜、ギャバンたち四人は集会の場所である、大きなホールにやって来た。
ホールの前には混血男性と魔物が握手をしている絵に「俺たちは仲間!」という文字が書かれている物などの混血に対する侮辱的な表現が書かれているポスターが何枚も飾られていた。
「やべえなここ……」、「この国大丈夫?」などとメリナとアレスは見たことない混血に対する数々の暴力的な主張に絶句していた。
「本番はこれからだぞ、さあ乗り込むぞ!」
覚悟した二人は意を決して四人一緒にホールの中へ入っていった。
自警団と兵士、どちらも市民を守ろうとする存在ではあるが、テリトリーが違う。
エレイス王国などの三か国は町の治安維持も兵士の務めではあるが、ここダグラスでは町の治安維持は市民たちからなる自警団によって成り立ってきた。
従来、市民たちの感覚では町にほとんど現れない魔物たちを始末する兵士たちより自警団の方が好意的に感じていた。
しかし、軍事クーデターが発生いて以降、兵士たちへの嫌悪と自己防衛の意識が高くなっていった現状では、エルフリーデの行為は軍威を貶めるだけでなく、市民たちとの乖離がますます進んでしまった。
そして今、そのことをギャバンが声を荒げてエルフリーデを非難していた。
「知ってるだろ今の現状を!!なあ!? 市民に手を上げるなって指令をよ!! お前の勝手な行動で俺たちクルメールの兵士はもう終わりなんだよ!!」
メリナはエルフリーデをかばうようにギャバンに、「そんなこと言わないでよ! あの時はしょうがなかったのよ」と言った。
だが、ギャバンは冷めた目でメリナを見つめると、彼女の言葉を一蹴した。
「馬鹿かお前? 手を出したら終わりなんだよ! このアホがやるべきことはたった一つだ、どんなことを言われても何もせずにここに戻ってこればよかったんだ!!」
メリナはそれに対して反論するが、「もういいわメリナ、彼の言う通り私が手を上げたのが悪かったのよ」と言った。
「何言ってるの!! あんなこと言ったのなら殺されたって文句は言えないわ!!」
「それはお前たちの国ではだろう、俺たちの国ではそんな乱暴なことはしない」
「だったら、殺さなくてもいいから捕まえなさいよ!! あんなアホほっといてどうかしてるんじゃないのこの国は!?」
「無理だな、俺たち兵士は市民に嫌われたら終わりだ。もし、俺たちが市民を抑圧したらこの国から自由は無くなる……」
市民が物理的ではないが兵士より強いという状況下では何もできないことが、メリナたちエレイス王国の住民の心を圧迫した。
子供のロードでさえ、今の社会が歪になっていることが分かるほどだった。
「でも、悪い事したら捕まえなきゃダメだよ」
「クク、、市民たちが徒党を組んでいるのにどうやって捕まえるんだ? 捕まえてもどうせすぐ釈放するだけだ。兵士への抗議をしただけで不当に逮捕されたってな」
「じゃ、じゃあ一体どうしたら……」
ロードは腕を組んで脳みそをフル回転させて考えたが、一向に解決策が出てこない。
社会構造の対立はもう和解することなどできないほどになっていた。
「なら、俺らも抗議すればいいじゃん。魔物が現れたって動きませんってな」
アレスは市民たちに対抗して、自分たちも魔物討伐を止めることを提案した。
しかし、全員ともアレスの考えには難色を示した。
「何だよ……お前ら、アイツらが俺たちをいらないって言ってるのなら、俺たちも馬鹿どもの言葉に従おうぜ。そうすれば、いつかは俺たちに泣きついてくるんだから」
「ダメだよアレス! そんなことしたら、町のみんなが危ない目に遭うじゃん!」
「前にも言ったろ、やられたらやり返せって!」
「でも、エルマが崩壊したあの日、市民たちを守るって誓ったじゃん!!」
ロードの言葉に誓いを立てたメリナとリードも彼の言葉に頭を縦に振って賛同した。
すると、リードはマルスを抱えて人間界へと通じる鏡に向かって行った。
「ちょっとアレスどこへ行くつもり?」
「帰るんだよ俺の国に。ここには俺が守るべき市民なんていなかったんだよ」
アレスが鏡に足をかけて今にも戻ろうとした時、リードが呼び止めた。
「お前のその行動は責任の放棄だぞアレス、兵士である以外にもお前は神器に選ばれた英雄なんだ。そのお前が人々を見捨てて居心地の良い場所に帰るのか? この国でも兵士を必要としている人々は大勢いるだろうに」
「……それもそうか」とアレスは足を地面においた。
そうして、兵士としての任務を全うしていくことを共有した六人は今後の活動について話し始めた。
「それじゃあどうする?」
アレスがきりだした。
「今は魔物を倒すよりクーデターを起こしたスヲウを捕まえることだ。だが、簡単にはいかない、奴はこの国の兵士で最強だからな、お前たちでも簡単にはいかないだろう」
「僕にはカオスの遺子の力が二つもあるんだ絶対大丈夫だよ!」
ロードは自信満々に言うが、「いや奴の実力は世界でも屈指だ。たとえカオスの遺子相手でも順位によるが、互角に戦るだろう」と言いロードは面食らって黙り込んだ。
「そんなに強くてクーデターを起こす意味が分からないわ」
「さあな、何かわけがあるんだろう…… だから、俺たちはスヲウに繋がる情報を集めることが任務だ」
「とりあえず、今夜俺たち兵士を嫌っているアホどもによる集会が行われるらしい。そこでまずは奴らが、どんな情報を持っているか収集してもらう。メンバーはロードとエルフリーデ以外全員だ」
「どうして僕とママは居残りなの? 僕たちも連れってよ!!」
自分たちも集会に連れ言って欲しいと懇願したが、ギャバンはため息をついてこう話した。
「はあ~全部言わないと分かんないのか? これはお前たちを守るためなんだ、黙って言うことを聞け」
ギャバンは集会の内容が二人にとって恐ろしく悪意に満ちたものになるだろうと考え、二人に嫌な思いをさせまいとした配慮だった。
しかし、それでもロードは文句を言うが、エルフリーデがロードを優しく抱きかかえて「今夜はママと一緒にいましょう」と言うと、ロードも喜んで居残りを選択した。
その日の夜、ギャバンたち四人は集会の場所である、大きなホールにやって来た。
ホールの前には混血男性と魔物が握手をしている絵に「俺たちは仲間!」という文字が書かれている物などの混血に対する侮辱的な表現が書かれているポスターが何枚も飾られていた。
「やべえなここ……」、「この国大丈夫?」などとメリナとアレスは見たことない混血に対する数々の暴力的な主張に絶句していた。
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