きっとこれは、パステルカラーの恋愛だろう

水澤玲音

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第1章 誘拐事件編

2話 帰路にて

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  今、俺(羽島一輝)は人生最大迷ってる。
大好きな幼なじみである桜内玲奈と帰れているけど、ここまではいつも通り。どうしよう今、告白しようか?それとも、明日にするか?かと考えてたら、玲奈に「うるさいよ、何を迷ってるの?」と聞かれた。どうやら「どうしようか」と口に出ていたらしく、「何でもないよ」と答えたら、「どうせ、大した悩みじゃないんだから考えても意味無いよ。それよりもさっきの話聞いてた?」って言われても、悩んでたから知るかそんなもん。と思いつつも
「ごめん、聞いてなかった。何だったの?」と話かけると、
「はあ?何できいてないのさ?人の話はしっかり聞けよ!」と少し怒り気味で「別にいいや」ってぶっきらぼうに言われたから、「気になるから教えて?」と聞いたら、「誘拐事件についてだけどさ、あれ怖くない?」って言われたから、「大丈夫。安心しろ、玲奈は絶対に守ってやるからさ。」ってあれ?俺は何を言ってるの?流石に引かれるなこれは。終わった俺の青春と思っていたら、意外にも玲奈は「絶対に守ると言ったな!約束だからな!」と言ってきた。
良かった~玲奈が鈍感で。
  
そんな会話してたら、玲奈の家の前に着いてしまった。どうしよう、今日告白するなら、今しかないぞ!と考えてたら、
玲奈がいきなり、「数学で分からない所あるから、家に上がって教えてよ」と白い頬を赤くしながら言ってきたから、
俺は「やっぱり、可愛い」と思い、告白は明日にしようと決意したのだ。
そして、「いいよ」と返事をしたのだ。
その後、玲奈の家に入れてもらい、玲奈の部屋にいった。部屋は女子らしく、ティディベアがベッドの上に置いてあったり、本棚には雑誌が並べられていた。
一番驚いたのは、中学校の卒業式に撮った俺とのツーショットが机の上に飾られていたことだ。それに気づいて、慌てて隠そうとして、クローゼットを開けたが、中には下着が沢山入ってたせいで、下着が落ちてきた。それも、黒のフリフリのレースがついたブラジャーとTバックだ。「いまどきの女子ってこんな面積の少ないもの履いてたんだ?」と驚いていたら、「いいじゃん別に何を履いても。何か問題でもある?というか、見るな!そして、忘れて!恥ずかしいから誰にも言わないでね。」と言われたから、「言ったらお前に殺されそうだから、絶対言わない」と約束した。 そして、玲奈が下着をクローゼットに戻そうとしたら、鞄に足を取られて、俺がベットに押し倒される形になってしまい、その一部始終を玲奈のお母さんに見られてしまい、笑いながら「二人とも高校生だから、節度を持って行動してね。責任は自分達でとってね」と言われてしまったのだ。慌てて事情を説明しようとしたが、その時には既に居なくなっていたのだ。玲奈の方を向いたら、玲奈は顔を真っ赤にしててリンゴみたいだった。すぐに、「はやく数学教えてくれない?」と聞かれたため、数学を教えた。数学は相当苦手らしく、俺が少し計算過程を省いて説明をしたら、「分からない」と文句を言われるため、
丁寧に教えていった。時計を見ると時計は5時30分を指していた。1時間30分は数学をやっていたらしい。個人的に20分位だと思っていたのに。やっぱり、好きな人と一緒に過ごすと時間が経つのは早いと改めて実感した。「少し、休憩しない?」と提案されたから「頑張って計算したから、休憩しますか」と返事をしたら、まるで会話を聞いていたかのように、小さな女の子がお菓子と人生ゲームを持ってきて入ってきた。
彼女は桜内愛美ちゃんだ。小学校3年生だ。もちろん玲奈の妹だ。玲奈に似て可愛いのだが、大きな違いは口が悪くないのだ。実は玲奈も家では、口が悪くないらしい。自慢ではないが、俺は動物や小さい子に人気がある。多分、同類として見られているからかな?愛美ちゃんが、「一輝お兄ちゃん、お菓子たべる?」って聞いてくれたから、貰うことにした。
しかし、玲奈には無くて、玲奈が「お姉ちゃんには無いの?」って聞いて、あっさり「無いよ」と言われ、怒っていたから、俺のやつをあげた。その後は、遊んでしまい、結局勉強できなかった。そして、帰る時間になって、玲奈に「途中から遊んで勉強教えれなくて、ごめんね」と謝ったら、「分からない所は大体解決したから大丈夫。また明日聞くかも」と言われたので、「良いよ」と答えた後、俺は意を決して「明日の放課後、体育館裏に来てくれない?」といったら、「なんで?別に帰り道でも良くない?」という返答が帰ってきたため「どうしても、お願い」といったら分かってくれたらしく、「明日の放課後に体育館裏にいればいいんでしょ」と言われて、俺は頷いて玄関を出た。「また明日」と行って、自分の家目指して歩き始めた。少し歩くと買い物帰りの玲奈のお母さんにあった。俺は「おばさん、さっきはごめんなさい。あれは、色々な事故が重なったせいであのような状況になってしまいました。」て述べたら、おばさんは「こちらこそ、からかう真似をしてごめんなさいね。一輝君なら大丈夫だと思っていたから、ついイタズラしたくなっちゃった。あの子、身体が弱いから、これからも守ってあげてね」と言われたから、「任せてください。では、失礼します」と別れを告げ、家に帰った。

家に着き、夕飯を食べたが告白のことを考えると喉を通らなかった。その後、落ち着かないので、シャワーを浴びて寝ようとしたが眠れなかったのでギターに意識を集中させて弾きまくった。ギターを弾いている間は無心で弾けてリラックスになった。平和な日常はある時突然崩れ去るなんて知らなかったこの時の俺はこんな平和で穏やかな生活がずっと続けばいいのにと考えてながら瞼を閉じていった。
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