きっとこれは、パステルカラーの恋愛だろう

第1章 誘拐事件編

27話 2度目の昼休み

    教室に戻ると春樹達全員がいた。俺が集まっている机に近づくと勇気が気がついて「おかえり」と言ってくれたので、「おう、ただいま」と返事をした。すると、春樹達も気がつき一度席に着いた。「さすがにここだと話しずらいな。とりあえず、屋上で弁当を食べながら話さないか」と悠一が提案してくれたため、俺らは屋上で弁当を食べることにした。屋上に行くと、運良く誰もいなかったので、ベンチに座って弁当を食べることにした。俺が買った弁当を広げていると、柚子に「コンビニ弁当なんて珍しいね。今日寝坊した？」と聞かれたから、「いいや。母さんも父さんも友人の結婚式に行っているからわざわざ自分だけの弁当を用意する気にならなかった」と答えた。すると、静香が「それなのに栄養バランスを考えるのは良いね。」と褒めてくれた。褒められた事が嬉しかったのに「ありがとう。やっぱり健康が1番だからね。」と照れ隠しをしてしまった。そう言って目を豆腐ハンバーグに戻すと全体の4分の1が無くなっていた。ふと、周りを見ると勇気と悠一、そして春樹の口が動いていた。俺が無くなった豆腐ハンバーグの事を聞くと、美味しかったよと言われた。何が美味しかったよだと思いつつも食べて見ると美味しかった。
  全員が弁当を食べ終わったので、本題に入ることにした。俺は昨日犯人から言われたヒントを全員に言い、資料室で分かった事件の発生場所を教えた。春樹が「最初は0で今は5最後は6かあ～。一体何を表している数なんだ。」と疑問になっていたから、俺は「あくまで、推測だが、その数字は事件の数だと思う。」と言った。春樹達も「確かにあるな」と呟いていた。俺は「今日の放課後2組に別れて事件があった場所に2ヶ所ずつ調べてください」と頼んだら、春樹は「いいけど、一輝お前はどうするんだ？」と聞かれたので、「事件の被害者の家族の所に言って話を聞いてくる。」と言われた。柚子も「1人で行くの？」と心配してくれたが「大丈夫。」と答えると、静香が「大丈夫じゃないよ。1人で行動して何かあったら絶対に玲奈を救えないよ。だから、私も着いていくね。」と言ってくれた。「ありがとう」と伝えると周りからは「いい感じじゃない？」「そのまま付き合ったら？」勇気と悠一の冷やかしがあったが、そのまま無視をして「じゃあ、放課後よろしくな。静香は教室で待っててくれ。」と伝え、俺は生徒会室に、それ以外は教室に戻り午後からに備えるのだった。