きっとこれは、パステルカラーの恋愛だろう

水澤玲音

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第1章 誘拐事件編

29話 プライドを捨てる理由

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  実験室から出た後、俺は生徒会室に戻った。生徒会室に戻った後も調べるものの特に発展がなかった。時計を見ると最後の授業が終わる15分前だったので調べるのに使った資料を片付けすることにした。片付けも終わり山崎にお礼を述べようと集会に向けて準備してる山崎に「資料室ありがとうございました。」と声をかけた。山崎は「何か分かった?」と聞いてきた。俺は被害にあった人の名前と発見場所を教え、放課後に被害者のお宅を訪問する予定と伝えた。最後の授業の終わりを知らせるチャイムがなったのでひとまず教室に戻ることにした。教室に戻ったら事情を知らないクラスメートに授業サボってどこにいたのかを聞かれたので、生徒会で会長の手伝いをしてたと答えたら、生徒会に入るのかを聞かれた為保留中といいその場を収めた。矢澤先生が入ってきてホームルームが始まった。内容は明日巨大台風が直撃するらしいので、もしかしたら学校が臨時休校になるかも知れないとの連絡だった。その連絡でクラスがお祭り騒ぎになったのは言うまでもない。騒ぎが落ち着いた後はすぐホームルームは終わった。ひとつ気になったことは先生がホームルームの最後に「ありがとう」と言った事だ。
   掃除を行おうと掃除箱の中から箒を取り出そうとしたら、矢澤先生に「皆、先生は今から大事な話があるから掃除が終わったら帰っていいぞ。」と言い、俺を手招きで呼んだ。俺は静香にアイコンタクトをとり、矢澤先生に着いて行った。先生は進路指導室の中に入って行ったので、俺達も一緒に入って誰かが間違えて入ってこないように鍵をかけておいた。先生が「内田もいたのか」と呟いたので、「万が一に備えて証人がいた方がいいと考えました。」と理由を説明したら納得したのか、何を聞きたいのかを訪ねてきた。俺は事件の被害者の名前について聞いた。先生は苦い顔をしながら被害者について教えてくれた。その時に住所を聞いたが先生は教えてくれなかった。俺はどうすれば住所を教えてもらえるかを聞いた。先生は冗談のつもりで土下座を要求したので、俺は考えるよりも先に土下座をした。先生は本当に土下座をするとは思ってなかったらしく、「なんで、そんなに必死なんだ。お前にはプライドが無いのか」と聞いてきたので、「俺には守りたいものがある。プライド一つ捨てられない奴が大事なものを守れる訳がないから、俺はプライドを捨てました。」と言った。先生も諦めて、「特別だ。教えてやるよ。その代わり今度手伝ってもらうぞ。個人情報だから絶対に言うなよ。」と念を押されて、俺は「個人情報の大切さは分かってます。先生の事を尊敬しているので自分にできる範囲のことなら手伝います」と言い、教えてもらった。1番知りたかったことを知ることが出来たので、俺達は進路指導室を出た。そして、玄関に向かって歩き出した。
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