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第1章 出会い
買い付け #4 ※
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クライに乗り走り出して数時間後、目的の村に到着する。
途中何度か魔物に襲われたがそれほど強い相手ではなく、リミルを背中に乗せたままクライが拳闘士でサクッと倒した。
自然発生の魔物だったようで素材がドロップした。
ダンジョンで出てくる魔物を倒すと様々な物をドロップするが、自然発生だと魔物の素材だけがドロップする。
故に素材が取れるものでなければドロップはしない。
なので影獣などは特にダンジョンでだけ遭遇したい魔物だったりする。
自然発生の影獣は手間だけがかかる相手だからだ。
素材が無いので得がない。
今回出てきた魔物は当たりと言える。
リミルはクライの上から運び屋の特殊能力《収集》を使いドロップ品を回収していた。
これは少し離れた所からでも持ち主の所に対象を引き寄せる能力だ。
ドロップ品はドロップさせた者の持ち物になるので、この場合はクライだが、主従契約があるためリミルの元へ引き寄せられる。
これらを素早く収納していく。
そんな風にクライが戦いリミルが回収する、というのを繰り返しながら移動していたらあっという間に村に着いた。
イレアからルスタフまでは草原のような開けた大地が広がっていたが、ルスタフからノフテスまでは南側にノルスの森が続いているため魔物が頻繁に現れたのだった。
リミルは手に入れた素材をノフテスで売ることも考えつつ、クライと共に頼まれていた野菜と種と苗を買いに、新種を開発したという農家へ直行する。
『わー冒険者だ!すっげー』
『あの白い子可愛い!ナデナデしたい!』
農家へ向かう道すがら遊んでいた子どもたちが手を止めてリミル達を見る。
クライの大きさと珍しさに口をあんぐりと開けたかと思えばハッと我に返り口々に感想を言っていた。
リミルはそんな状況に驚きつつ、何となく察していた子どもの生活環境に乾いた笑いが漏れる。
自分の状況とまるで違う。
自分は守ってくれる人は居なかったし自分で狩りも料理もしなきゃ生きて行けなかった。
街の存在を知るまでは。
街に行ってアンリに出会ってギルレイやリリアンを紹介されて徐々に街に慣れていった。
言葉を覚えて間もない頃、始まりのダンジョンの最下層に降りた。
花畑も中央の薄紅色の花を付けた巨木の根元にある入口も幼い頃に見つけて寝床にしていた。初めて下に降りた時は危険が多いと思って少しずつ進んだが最下層だけは怖くて入っていなかった。
それがダンジョンだと色々な話を聞いていて分かったので入ることにしたのだ。
そこで統括達と出会う。
物思いに耽っていたリミルにクライが声をかけたことにより意識がこちらに戻る。
<着いたみたいだぞ>
「ん?あ、ああ。考え事してた」
<農園に着いたぞ>
「ありがとう。よっ…と」
リミルはお礼を言いクライの上から飛び降りる。
すると子どもたちが付いてきていたようで声を掛けられる。
『お兄ちゃんが依頼を受けて来てくれたのか?』
「ん?依頼?受けてないけど…どこにいつ出したどんな依頼だ?」
受けてないと言った瞬間悲しそうな顔になったので、ノフテスに出した依頼ならこれから行くので受けようと内容を確認したところ、子どもたちは顔を見合わせそれぞれが答えてくれた。
『ルスタフだっけ?』
『たしか1週間前だったよ?三人が依頼をしに村から出てったの。皆でお金を出し合って』
『魔物の討伐依頼で出したと思う』
ルスタフというので帰りに寄るにしても時間が空いてしまうため他の冒険者が来るかもしれないと思った。
しかしその後の女の子の話で一変した。
不穏な空気を感じ取った。
村からの魔物の討伐依頼は通常依頼でも優先される。
ギルド側から冒険者達に斡旋したりランクポイントが他の依頼より高かったりする。
率先して受ける者がいなくても最終的にはギルドから指名される。
これは指名依頼とは違い、強制力がある。
受けなかった場合も受けて失敗した場合もペナルティがある。
実力は定期的にあるギルド試験で把握されているので言い逃れはできない。
すれば信用も落としかねないが。
そんなわけで怪しさ満載だった。
「その三人は馬車を使ったのか?それとも馬だけ?」
『わかんない』
<どちらにせよ道中会わなかったということはもう街に着いていたはずだ。ルスタフは冒険者が少ないとはいえ、ルシノが依頼を放置するとは考えにくい>
「ああ。俺もそう思う。だからこそ依頼内容も調べないとだな。詳しいことを知ってる人はいるか?」
そう言うと村長の所へ連れていってくれた。
村長にはクライを見て驚かれたが、事情を話すと『そうか』と言ってその場にいた農園主を紹介してくれた。
先程行ったが留守だったようだ。
それからその場にいた数人の大人に依頼について詳しく聞くと概ね子どもたちの言っていた通りだった。
『依頼内容は最近この村を襲っていた魔物の討伐だ。でも三人が依頼しに行ってくれたあと2日後くらいからは来なくなったんだ。それで冒険者を連れて帰ってきたらそう伝えなきゃって言ってたんだが1週間経っても帰って来ねえからそれの話し合いをしてたのさ』
それを聞いて改めて確認しなければならなくなった。
それは先程子どもたちにも聞いた事だ。
「三人は馬車で?それとも馬で?」
<それさっきも聞いてたが関係あるのか?どっちにしろ会わなかったからルスタフにいるはずだろ?>
移動手段がクライには必要ないの物なのでサッパリだというのがよく分かる。
「関係あるよ」
クライに乗り走り出して数時間後、目的の村に到着する。
途中何度か魔物に襲われたがそれほど強い相手ではなく、リミルを背中に乗せたままクライが拳闘士でサクッと倒した。
自然発生の魔物だったようで素材がドロップした。
ダンジョンで出てくる魔物を倒すと様々な物をドロップするが、自然発生だと魔物の素材だけがドロップする。
故に素材が取れるものでなければドロップはしない。
なので影獣などは特にダンジョンでだけ遭遇したい魔物だったりする。
自然発生の影獣は手間だけがかかる相手だからだ。
素材が無いので得がない。
今回出てきた魔物は当たりと言える。
リミルはクライの上から運び屋の特殊能力《収集》を使いドロップ品を回収していた。
これは少し離れた所からでも持ち主の所に対象を引き寄せる能力だ。
ドロップ品はドロップさせた者の持ち物になるので、この場合はクライだが、主従契約があるためリミルの元へ引き寄せられる。
これらを素早く収納していく。
そんな風にクライが戦いリミルが回収する、というのを繰り返しながら移動していたらあっという間に村に着いた。
イレアからルスタフまでは草原のような開けた大地が広がっていたが、ルスタフからノフテスまでは南側にノルスの森が続いているため魔物が頻繁に現れたのだった。
リミルは手に入れた素材をノフテスで売ることも考えつつ、クライと共に頼まれていた野菜と種と苗を買いに、新種を開発したという農家へ直行する。
『わー冒険者だ!すっげー』
『あの白い子可愛い!ナデナデしたい!』
農家へ向かう道すがら遊んでいた子どもたちが手を止めてリミル達を見る。
クライの大きさと珍しさに口をあんぐりと開けたかと思えばハッと我に返り口々に感想を言っていた。
リミルはそんな状況に驚きつつ、何となく察していた子どもの生活環境に乾いた笑いが漏れる。
自分の状況とまるで違う。
自分は守ってくれる人は居なかったし自分で狩りも料理もしなきゃ生きて行けなかった。
街の存在を知るまでは。
街に行ってアンリに出会ってギルレイやリリアンを紹介されて徐々に街に慣れていった。
言葉を覚えて間もない頃、始まりのダンジョンの最下層に降りた。
花畑も中央の薄紅色の花を付けた巨木の根元にある入口も幼い頃に見つけて寝床にしていた。初めて下に降りた時は危険が多いと思って少しずつ進んだが最下層だけは怖くて入っていなかった。
それがダンジョンだと色々な話を聞いていて分かったので入ることにしたのだ。
そこで統括達と出会う。
物思いに耽っていたリミルにクライが声をかけたことにより意識がこちらに戻る。
<着いたみたいだぞ>
「ん?あ、ああ。考え事してた」
<農園に着いたぞ>
「ありがとう。よっ…と」
リミルはお礼を言いクライの上から飛び降りる。
すると子どもたちが付いてきていたようで声を掛けられる。
『お兄ちゃんが依頼を受けて来てくれたのか?』
「ん?依頼?受けてないけど…どこにいつ出したどんな依頼だ?」
受けてないと言った瞬間悲しそうな顔になったので、ノフテスに出した依頼ならこれから行くので受けようと内容を確認したところ、子どもたちは顔を見合わせそれぞれが答えてくれた。
『ルスタフだっけ?』
『たしか1週間前だったよ?三人が依頼をしに村から出てったの。皆でお金を出し合って』
『魔物の討伐依頼で出したと思う』
ルスタフというので帰りに寄るにしても時間が空いてしまうため他の冒険者が来るかもしれないと思った。
しかしその後の女の子の話で一変した。
不穏な空気を感じ取った。
村からの魔物の討伐依頼は通常依頼でも優先される。
ギルド側から冒険者達に斡旋したりランクポイントが他の依頼より高かったりする。
率先して受ける者がいなくても最終的にはギルドから指名される。
これは指名依頼とは違い、強制力がある。
受けなかった場合も受けて失敗した場合もペナルティがある。
実力は定期的にあるギルド試験で把握されているので言い逃れはできない。
すれば信用も落としかねないが。
そんなわけで怪しさ満載だった。
「その三人は馬車を使ったのか?それとも馬だけ?」
『わかんない』
<どちらにせよ道中会わなかったということはもう街に着いていたはずだ。ルスタフは冒険者が少ないとはいえ、ルシノが依頼を放置するとは考えにくい>
「ああ。俺もそう思う。だからこそ依頼内容も調べないとだな。詳しいことを知ってる人はいるか?」
そう言うと村長の所へ連れていってくれた。
村長にはクライを見て驚かれたが、事情を話すと『そうか』と言ってその場にいた農園主を紹介してくれた。
先程行ったが留守だったようだ。
それからその場にいた数人の大人に依頼について詳しく聞くと概ね子どもたちの言っていた通りだった。
『依頼内容は最近この村を襲っていた魔物の討伐だ。でも三人が依頼しに行ってくれたあと2日後くらいからは来なくなったんだ。それで冒険者を連れて帰ってきたらそう伝えなきゃって言ってたんだが1週間経っても帰って来ねえからそれの話し合いをしてたのさ』
それを聞いて改めて確認しなければならなくなった。
それは先程子どもたちにも聞いた事だ。
「三人は馬車で?それとも馬で?」
<それさっきも聞いてたが関係あるのか?どっちにしろ会わなかったからルスタフにいるはずだろ?>
移動手段がクライには必要ないの物なのでサッパリだというのがよく分かる。
「関係あるよ」
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