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第1章 出会い
増えるもの減るもの #1
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リミルはルシノと話すとどうも素になってしまうが、3人とも訓練を始めていて、他に訓練所を使用している人も少なくその者達も離れた場所で訓練に勤しんでいるので聞いているのはルシノだけだ。
『リミルはたまに言葉遣いが変わるな。何故だ?』
「ギルレイの亡くなった奥さん知ってる?アンリに言葉を教えて貰ったんだけどこれが素ね。で、ギルドに行くとよくベテランの冒険者達から揶揄われたんだよ。弱そうだって。俺のために言ってくれてるんだって今では分かるけどね。舐められないように粗野な言葉遣いを覚えたんだ。気を抜くと素になっちゃうんだよ」
相槌を打ちながら聞いてくれるルシノに一気に話した。
ルシノは納得したように頷いてリミルの頭を撫でた。
『どちらでも違和感は無いが俺は素の方が良いな。隙を見せてくれている様で』
ふっと優しく笑いかけられリミルは顔に熱が集まった。
しかし聞こえてきたクロトの悔しそうな声に我に返り意識をそちらに向けた。
『そろそろコツを教えるか。今回は全員違う職業だから1人ずつ教える。リミルは保護者として2人に着いててくれ』
アキリムとクロトの職業の取得と3人それぞれの得意武器の訓練を終えて休憩しているとジャックとクライが合流した。
『丁度いいタイミングだ。休憩が終われば今から魔法訓練だからな』
『そうか。間に合って良かった』
「ジャックとクロトは2人とは違う訓練になるな。ルシノ、どうするんだ?」
ルシノは暫く考えて同じ訓練でやることにしたようだ。
基礎は皆同じ魔力の感知、それから制御、増幅、使用となる。
アキリムとニーナは成長過程で魔力も核も育っている。
しかしジャックとクロトは格が育っているが魔力が追いついていなかった。
いきなり膨れ上がった魔力を扱いきれるか否かでジャックはまた魔封じ状態になり、クロトはどうなるかわからない。
クロトの場合は少しずつ解放することにしたのでそこまで暴走の危険はないが今までにいなかった種族なので用心して然るべきだろう。
『まずは感知からだ。これが出来なければ魔法の訓練は許可できない』
まだ少し覚束無いがクロトも出来たようなので問題ない。使っているうちに慣れてくるものだ。
『次に制御だがこれが完璧に出来るまでは次に進むことは出来ない。核に魔力を収納するイメージだ』
これは逆にクロトの方が早かった。魔力量がまだ少ないこともあるがどうやらコツを掴んだようだ。
急に魔力が増えたジャックは苦戦していた。掻き集めるように魔力が核に集まるがどこかしらからはみ出している。
「ジャック、掻き集めるんじゃなくて核で魔力を吸い取るようにやってみろ。きっと上手く行くから」
ピロンッと音が鳴る。
ステータス更新音なので恐らく先導者のレベルアップだろう。
やはり自分の経験した有効な情報を他者に共有することでレベルが上がるようだ。
『できた!リミルありがとう!』
見ていられなくて教えたが後悔より満足感の方が勝ったので良しとする。
他の3人も聞いていたので実践していた。
『リミルスゲーな!さっきよりもやりやすくなった』
『リミル君、私も楽になった!』
『僕も簡単に出来るようになったぞ!』
4人とも魔力制御が完璧になった所で次に移った。
制御した所から増幅、要は使う魔力を取り出して練り上げる作業だ。そして魔法として打ち出す。
練り上げずに使用すると魔力の消費量が半端ない。
例えば《清潔》を使う時に練り上げた魔力を"1"だとして、練り上げずに使うと"10~15"程になる。
およそ10倍以上。
取り出した"1"の魔力を10倍以上に練り上げて《清潔》を使用しているということだ。
ღ1の者が2度以上魔力増幅を怠って《清潔》を使うと魔力欠乏に陥ることもある。
生活魔法の中でも比較的多く使われる《清潔》だが、生活魔法の中では少し魔力消費の大きい魔法だ。
魔力を練って使用すれば簡単に自然回復出来る程度にはなるのでレベルが低い子どもでも使用している。
子どもが自然と覚える魔力練りは緩い。それでも10倍以上消費魔力量が変わるが冒険者登録をしに行った訓練の前と後では濃度が変わるため更に消費魔力量は減る。
その量はその者のセンスと慣れに寄って変わってくる。
増幅さえ楽に出来るようになれば後は魔法を使うだけなので訓練所で行うのは増幅までだ。
魔力感知・制御をし続けたまま、増幅に慣れるため何度も行う。
試験自体が始まってから約3時間半が経つ頃、漸くルシノが納得のいく程度の増幅が全員出来るようになった。
休憩を挟んでフィールドに移動する。
フィールドは円形になっており、中心から壁までの距離が一定である。
『1人10分の持ち時間で出てくる敵を持てる力全て使って倒せ。余裕があれば敵はどんどん強くなる。余裕がなければ同じレベルの敵が出てくる。特殊な魔方陣により作られたこの場所で出てくる魔物は特殊だが、強さに変わりはない。本番だと思って戦え』
ここで倒せたレベルの魔物の討伐なら許可が下りる、という風に本人とギルドが実力を把握するための試験だ。
実力を把握させることで無理な戦いをさせないようにする狙いもある。
生命力も魔力も体力も減り怪我もし状態異常にもかかる。
フィールドでは敵を倒した時点で全回復され次の敵と当たるが本当にギリギリなレベルの敵まで出てくる。
それは殺られることもあると言うことだ。
ただし闘技場内において死ぬことはない。
殺られたという記憶だけが残る。
自身が何と戦えば死ぬのかを恐怖をもって覚え込ませるためだ。
森やダンジョンなどで遭遇した時に無謀にも戦いを挑ませないための措置である。
次の試験の時に、その恐怖を払拭する機会が与えられる。
闘技場では死なない。
それを足がかりに恐怖に打ち勝って倒す。
すると次から外で遭遇しても落ち着いて倒すことが出来るようになる。
1度勝っただけでは不安な者は自主的にフィールドに来て何度か戦う者もいる。
『リミルはたまに言葉遣いが変わるな。何故だ?』
「ギルレイの亡くなった奥さん知ってる?アンリに言葉を教えて貰ったんだけどこれが素ね。で、ギルドに行くとよくベテランの冒険者達から揶揄われたんだよ。弱そうだって。俺のために言ってくれてるんだって今では分かるけどね。舐められないように粗野な言葉遣いを覚えたんだ。気を抜くと素になっちゃうんだよ」
相槌を打ちながら聞いてくれるルシノに一気に話した。
ルシノは納得したように頷いてリミルの頭を撫でた。
『どちらでも違和感は無いが俺は素の方が良いな。隙を見せてくれている様で』
ふっと優しく笑いかけられリミルは顔に熱が集まった。
しかし聞こえてきたクロトの悔しそうな声に我に返り意識をそちらに向けた。
『そろそろコツを教えるか。今回は全員違う職業だから1人ずつ教える。リミルは保護者として2人に着いててくれ』
アキリムとクロトの職業の取得と3人それぞれの得意武器の訓練を終えて休憩しているとジャックとクライが合流した。
『丁度いいタイミングだ。休憩が終われば今から魔法訓練だからな』
『そうか。間に合って良かった』
「ジャックとクロトは2人とは違う訓練になるな。ルシノ、どうするんだ?」
ルシノは暫く考えて同じ訓練でやることにしたようだ。
基礎は皆同じ魔力の感知、それから制御、増幅、使用となる。
アキリムとニーナは成長過程で魔力も核も育っている。
しかしジャックとクロトは格が育っているが魔力が追いついていなかった。
いきなり膨れ上がった魔力を扱いきれるか否かでジャックはまた魔封じ状態になり、クロトはどうなるかわからない。
クロトの場合は少しずつ解放することにしたのでそこまで暴走の危険はないが今までにいなかった種族なので用心して然るべきだろう。
『まずは感知からだ。これが出来なければ魔法の訓練は許可できない』
まだ少し覚束無いがクロトも出来たようなので問題ない。使っているうちに慣れてくるものだ。
『次に制御だがこれが完璧に出来るまでは次に進むことは出来ない。核に魔力を収納するイメージだ』
これは逆にクロトの方が早かった。魔力量がまだ少ないこともあるがどうやらコツを掴んだようだ。
急に魔力が増えたジャックは苦戦していた。掻き集めるように魔力が核に集まるがどこかしらからはみ出している。
「ジャック、掻き集めるんじゃなくて核で魔力を吸い取るようにやってみろ。きっと上手く行くから」
ピロンッと音が鳴る。
ステータス更新音なので恐らく先導者のレベルアップだろう。
やはり自分の経験した有効な情報を他者に共有することでレベルが上がるようだ。
『できた!リミルありがとう!』
見ていられなくて教えたが後悔より満足感の方が勝ったので良しとする。
他の3人も聞いていたので実践していた。
『リミルスゲーな!さっきよりもやりやすくなった』
『リミル君、私も楽になった!』
『僕も簡単に出来るようになったぞ!』
4人とも魔力制御が完璧になった所で次に移った。
制御した所から増幅、要は使う魔力を取り出して練り上げる作業だ。そして魔法として打ち出す。
練り上げずに使用すると魔力の消費量が半端ない。
例えば《清潔》を使う時に練り上げた魔力を"1"だとして、練り上げずに使うと"10~15"程になる。
およそ10倍以上。
取り出した"1"の魔力を10倍以上に練り上げて《清潔》を使用しているということだ。
ღ1の者が2度以上魔力増幅を怠って《清潔》を使うと魔力欠乏に陥ることもある。
生活魔法の中でも比較的多く使われる《清潔》だが、生活魔法の中では少し魔力消費の大きい魔法だ。
魔力を練って使用すれば簡単に自然回復出来る程度にはなるのでレベルが低い子どもでも使用している。
子どもが自然と覚える魔力練りは緩い。それでも10倍以上消費魔力量が変わるが冒険者登録をしに行った訓練の前と後では濃度が変わるため更に消費魔力量は減る。
その量はその者のセンスと慣れに寄って変わってくる。
増幅さえ楽に出来るようになれば後は魔法を使うだけなので訓練所で行うのは増幅までだ。
魔力感知・制御をし続けたまま、増幅に慣れるため何度も行う。
試験自体が始まってから約3時間半が経つ頃、漸くルシノが納得のいく程度の増幅が全員出来るようになった。
休憩を挟んでフィールドに移動する。
フィールドは円形になっており、中心から壁までの距離が一定である。
『1人10分の持ち時間で出てくる敵を持てる力全て使って倒せ。余裕があれば敵はどんどん強くなる。余裕がなければ同じレベルの敵が出てくる。特殊な魔方陣により作られたこの場所で出てくる魔物は特殊だが、強さに変わりはない。本番だと思って戦え』
ここで倒せたレベルの魔物の討伐なら許可が下りる、という風に本人とギルドが実力を把握するための試験だ。
実力を把握させることで無理な戦いをさせないようにする狙いもある。
生命力も魔力も体力も減り怪我もし状態異常にもかかる。
フィールドでは敵を倒した時点で全回復され次の敵と当たるが本当にギリギリなレベルの敵まで出てくる。
それは殺られることもあると言うことだ。
ただし闘技場内において死ぬことはない。
殺られたという記憶だけが残る。
自身が何と戦えば死ぬのかを恐怖をもって覚え込ませるためだ。
森やダンジョンなどで遭遇した時に無謀にも戦いを挑ませないための措置である。
次の試験の時に、その恐怖を払拭する機会が与えられる。
闘技場では死なない。
それを足がかりに恐怖に打ち勝って倒す。
すると次から外で遭遇しても落ち着いて倒すことが出来るようになる。
1度勝っただけでは不安な者は自主的にフィールドに来て何度か戦う者もいる。
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