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最終話 動画も玩具も有効活用しました
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意識が浮上すると、背中を優しく撫でられる感触に気づく。顔を上げると、光希がふわりと微笑んだ。
「おはよ、玖音」
「おはよう……って、そんなに寝てた?」
「ううん。少ししか経ってないよ。起きたからとりあえず言ってみただけ」
いたずらっぽく笑う光希。たしかに互いの身体はまだ汗やらなんやらでベトベトで……まだナカに突き刺さっているモノがある。
「まだ、する……?」
「さすがにしないかな。ただ、玖音のナカから出て行きたくなくて」
「そっか……」
僕は再び光希に抱きつく。たしかに、奥に収められている彼の熱は離れがたいものがある。そうしてしばらくくっついていたが、僕がくしゃみをしたことで惜しみながら彼はちんぽを引き抜いた。
動けない僕の代わりに光希がお湯をためてくれて、2人でお風呂に入った。彼がナカのものを掻き出してくれてめちゃくちゃ恥ずかしかったけど、彼が楽しそうだったからいいや。
汗や体液を流したあとは狭い湯船にくっついて浸かった。恋人みたいだとぼんやりと思い、恋人だったと思い直して一人で笑う。
「どうしたの?」
「ん……いや、光希と、恋人なんだなって思ってさ」
「そうだよ? 付き合ってまた数ヶ月のラブラブカップルだからね」
背中をあずけていた背後の光希がぎゅうっと抱きついてくる。高校時代に諦めた恋が成就するなんて夢みたいだけど、風呂の熱さと光希の体温が現実だと信じさせてくれる。
その後のぼせてしまったから、やっぱりこれは現実だ。
「そのうち動画見ながらシたいんだけど、スマホの画面じゃ小さいよね」
風呂から上がり僕の介抱も終わり、夕飯を食べたあとまったりしていると光希が呟いた。僕たちの間で動画といったら、当然互いのオナニー動画だろう。
「僕、パソコンに移してるよ。名前もつけて、日付でわかるようにしてある」
「さっすが♡ せっかくならプロジェクター買っちゃう? 壁に映してさ」
「えっ、それは……恥ずかしい……」
映画を観るように自分の痴態が壁にでかでかと映し出されるのはさすがに勘弁してほしい。光希がくすくす笑った。
「じゃあ、少し大きいモニターならいい?」
「それくらいなら……」
「オッケー。何インチにしようかなー」
楽しげに言う光希を見て、乗せられたと気づく。パソコンの画面まで、と言っておけばよかった。
だけど、大きな画面で光希のオナニーを見るのは少し楽しみかもしれない。自分の映像を見るのは恥ずかしいけど、それを見ながら彼に攻められるのは、正直興奮する。
楽しげに僕との次を考えてくれる光希に愛おしさを感じて、ぎゅっと抱きついた。
「好き、光希……大好き。ずっと、高校生のときから」
「うん。俺も……好きだよ。気づくのが遅くなった分、これからいーっぱい愛したいから……覚悟してね」
望むところだと笑うと、抱きしめられて唇を啄まれる。だけど、その覚悟が足りないと気づくのは、すぐ後のことだった。気遣い屋な性格は彼自身が培ってきたものだとしても、イケメンで絶倫とか、神様は彼へのステータス配分を絶対間違っている。
*
それからの僕たちは、それはもう淫欲にまみれた生活を送った。光希の強い希望で早々に同棲を始め、新居にさっそく置かれた大型モニターにオナニー動画を映して2人分で1セットのを1回ずつ流しながらのセックス。それを100回分すべて見終えたら、新しくハメ撮りして見ながらまたセックス。
彼が贈ってくれた玩具も全部使ったし、ついでに僕が贈った据置型オナホで擬似的に僕の筆下ろしもした。まだ見てないけどそれも動画に撮っていたから、いつか見ながらヤる日がくるだろう。
――そんな日々から10年以上経ち、昔の動画はさすがに削除しようかと言ったら絶対嫌だと駄々をこねる光希が可愛くて、僕は笑った。
(了)
「おはよ、玖音」
「おはよう……って、そんなに寝てた?」
「ううん。少ししか経ってないよ。起きたからとりあえず言ってみただけ」
いたずらっぽく笑う光希。たしかに互いの身体はまだ汗やらなんやらでベトベトで……まだナカに突き刺さっているモノがある。
「まだ、する……?」
「さすがにしないかな。ただ、玖音のナカから出て行きたくなくて」
「そっか……」
僕は再び光希に抱きつく。たしかに、奥に収められている彼の熱は離れがたいものがある。そうしてしばらくくっついていたが、僕がくしゃみをしたことで惜しみながら彼はちんぽを引き抜いた。
動けない僕の代わりに光希がお湯をためてくれて、2人でお風呂に入った。彼がナカのものを掻き出してくれてめちゃくちゃ恥ずかしかったけど、彼が楽しそうだったからいいや。
汗や体液を流したあとは狭い湯船にくっついて浸かった。恋人みたいだとぼんやりと思い、恋人だったと思い直して一人で笑う。
「どうしたの?」
「ん……いや、光希と、恋人なんだなって思ってさ」
「そうだよ? 付き合ってまた数ヶ月のラブラブカップルだからね」
背中をあずけていた背後の光希がぎゅうっと抱きついてくる。高校時代に諦めた恋が成就するなんて夢みたいだけど、風呂の熱さと光希の体温が現実だと信じさせてくれる。
その後のぼせてしまったから、やっぱりこれは現実だ。
「そのうち動画見ながらシたいんだけど、スマホの画面じゃ小さいよね」
風呂から上がり僕の介抱も終わり、夕飯を食べたあとまったりしていると光希が呟いた。僕たちの間で動画といったら、当然互いのオナニー動画だろう。
「僕、パソコンに移してるよ。名前もつけて、日付でわかるようにしてある」
「さっすが♡ せっかくならプロジェクター買っちゃう? 壁に映してさ」
「えっ、それは……恥ずかしい……」
映画を観るように自分の痴態が壁にでかでかと映し出されるのはさすがに勘弁してほしい。光希がくすくす笑った。
「じゃあ、少し大きいモニターならいい?」
「それくらいなら……」
「オッケー。何インチにしようかなー」
楽しげに言う光希を見て、乗せられたと気づく。パソコンの画面まで、と言っておけばよかった。
だけど、大きな画面で光希のオナニーを見るのは少し楽しみかもしれない。自分の映像を見るのは恥ずかしいけど、それを見ながら彼に攻められるのは、正直興奮する。
楽しげに僕との次を考えてくれる光希に愛おしさを感じて、ぎゅっと抱きついた。
「好き、光希……大好き。ずっと、高校生のときから」
「うん。俺も……好きだよ。気づくのが遅くなった分、これからいーっぱい愛したいから……覚悟してね」
望むところだと笑うと、抱きしめられて唇を啄まれる。だけど、その覚悟が足りないと気づくのは、すぐ後のことだった。気遣い屋な性格は彼自身が培ってきたものだとしても、イケメンで絶倫とか、神様は彼へのステータス配分を絶対間違っている。
*
それからの僕たちは、それはもう淫欲にまみれた生活を送った。光希の強い希望で早々に同棲を始め、新居にさっそく置かれた大型モニターにオナニー動画を映して2人分で1セットのを1回ずつ流しながらのセックス。それを100回分すべて見終えたら、新しくハメ撮りして見ながらまたセックス。
彼が贈ってくれた玩具も全部使ったし、ついでに僕が贈った据置型オナホで擬似的に僕の筆下ろしもした。まだ見てないけどそれも動画に撮っていたから、いつか見ながらヤる日がくるだろう。
――そんな日々から10年以上経ち、昔の動画はさすがに削除しようかと言ったら絶対嫌だと駄々をこねる光希が可愛くて、僕は笑った。
(了)
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