ループもの小説のモブに転生したがどうやら今世もループしそうなのでオレは肉便器になる

このえりと

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4:プロローグ④

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(――っていうのが原作の流れだったな。たしかまだ完結してなかったはずだから、結末がどうなるかわからないんだよなあ)

 めちゃくちゃ人気というわけじゃなかったが、オレは結構気に入って更新を待っていた小説だった。回想シーンは読んでてしんどかったけど、リリオンがひたむきに頑張るところが好きだったんだよな。

「……ん? 待てよ……?」

 原作の内容を思い出し終えたオレは、はっと目を見開いた。思い出してみると、今日の出来事は本編の内容じゃない。グレン殿下と仲良くなるために彼の専用自習室に会いに行こうとしたリリオンを、あの2人の生徒が捕まえ大怪我を負わせるという――回想シーンの内容だ。

(今のリリオンはグレン殿下と仲良くなろうとしている。つまり……今世もループすることが確定してるわけだ!)

 原作の本編は回帰直後の入学式の日にリリオンがループに気づき行動を変えるところから始まる。だけどオレが見ていた限りでは、今世の彼は入学してから今日までずっと、原作でいうところの回想シーンと同じ行動をしていた。

(ほかの転生者ならリリオンを幸せにするために、原作に介入したりするんだろうが……)

 リリオンには悪いが、オレは原作に介入するつもりは一切ない。今日すでに一度介入してしまったが、これ以上は介入するつもりはない。悪い方向に原作を変えてしまう可能性もあるし、彼自身がループに気づいて行動しないとなにも変えられないと思うから。
 ――なんて言い訳を並べてみたが、一番の理由は別だ。

「今世がループするってことはつまり……今世は全部なかったことになるわけだ!」

 頭に浮かんだ考えを思わず声に出してしまい、はっと手で口を塞ぐ。ここは前世のような一人暮らしの部屋じゃないんだ。騒げば何事かと使用人たちが飛んできてしまう。彼らに無駄な残業をさせるわけにはいかない。
 再び静寂に包まれた部屋の中。頬が緩んでいくのを感じながらへへ、と小さく笑い声を漏らす。

(やっべえ……興奮してきた。つまり、オレがずっとやりたかったことを実行しても……すべてリセットされるから家の名に傷がつくこともないわけだ……!)

 ベッドに仰向けになると、両手で握りこぶしを作り天井に向かって突き出した。

(やる、やるぞ……! オレは……あの学園で肉便器になる!)

 オレはずっと男に抱かれたかった。前世でも同性愛者だったが、そのことを思い出す前から今世のオレは同性愛者だ。
 前世では恋人もいなくてセックスも未経験のまま死んでしまった。だからなのか、今世のオレはめちゃくちゃ性欲が強い。性に目覚めたころから、ハメられたいという願望を持ち続けている。
 だけどオレは溢れ出る欲望を1人で解消するしかなかった。なぜならエスター家はわりと名門な魔術師の家系で、国の重要な機関に勤めている親族も多い。学生なのに遊びまくって、しかも男に抱かれまくる淫乱なんて一族の恥でしかないわけだ。
 それに家の名に傷をつけるのも駄目だが、オレのせいで可愛い弟妹や年下のいとこたちが学園で変な目で見られたら大変だ。だからこれまではそこそこ真面目に学園生活を送っていた。

(幸いなことに三男で爵位も継がないし、結婚願望もない。卒業したら家を出てどっかの町で働きながら男娼館に通う、楽しい独身ライフを送るつもりだったけど……)

 だけど今世がループするなら話は変わってくる。オレがどんなに学園で遊んでも、ループ後――つまり来世にはその事実は綺麗さっぱり消え去るのだ。ついでにオレの尻も処女に戻るから、証拠隠滅はバッチリというわけ。
 しょせんただのモブだからか、思い出したのはこの世界に転生する前の人生の記憶だけ。ループ中のケイト・エスターの記憶はない。だからもしかしたらループしたらこの記憶自体消えるかもしれないが、それは今考えなくてもいいだろう。来世のことは来世のオレに任せて、今世のオレはなーんの心配もなくただ欲望に忠実に生きていいのだ。

(はあ……考えてたらムラムラしてきた……)

 オレはベッドから起き上がると部屋に防音魔法をかけ、机の引き出しの中に隠してある箱の中からお気に入りの玩具を手に取る。自作ローションが入った瓶も取り出し、ベッドに戻って下穿きを脱いでいく。

(今世のオレはめちゃくちゃラッキーだったな。なにせ家が有名な魔術師や錬金術師を多く排出してきた家系だし、オレ自身に魔法とか錬金術の才能もあったし)

 幼い頃から魔術に関する本や錬金術の道具に囲まれていて、遊び感覚で魔法を使ったり魔道具を作ったりしていた。性に目覚めてからはローションなんかも自作しているので、誰にバレることもなくオナニーを楽しめている。
 これから使うディルド型の玩具も、スライムモンスターの体の一部を加工して作った物だ。ちなみにこの世界のスライムは定期的に脱皮のように体の一部が剥がれ落ちるので、生息している洞窟ではそこら辺にしょっちゅう落ちている。無駄な殺生をせずに素材を取れるからめちゃくちゃありがたい。

(このお気に入りの玩具も、今世は今日でお役御免になるかもな……)

 なんて考えながら尻に洗浄魔法を使い、ベッドの上で四つん這いになる。ローションを指に絡め、自らのアナルに添えた。もう何度も性器として使っている後孔は難なく指を飲みこみ、今日も美味しそうにしゃぶり始めた。
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