ループもの小説のモブに転生したがどうやら今世もループしそうなのでオレは肉便器になる

このえりと

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7:ネフェル②

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 別館の中に入ると、オレはすぐに人気のないトイレに駆け込んだ。下穿きを膝まで下ろし、アナルに洗浄魔法をかける。制服のポケットに入れていた小瓶を1つ取り出し、指に絡めると後孔を軽く慣らしていく。

「ん……っ♡」

 人が来るかもしれない学校のトイレでこんなことをしている背徳感が、先ほどまでリリオンに感じていた罪悪感を薄れさせていく。再び頭の中をピンク色に染め上げたオレは、ある程度後ろを慣らし終わるといそいそと下穿きを穿いた。

(よし、行くか……!)

 心の中で意気込んで、オレはトイレから出る。階段を上がり専用自習室がある階に着くと、奥へと足を進めた。
 生徒は基本的に空いている自習室を探して使うのだが、侯爵家以上の高位貴族や王族には専用の自習室が用意される。学園に寄付している額や貢献度が桁違いなので、特別待遇は当然なんだろう。
 ドアには在籍している高位貴族のネームプレートがついているので、目的の家の名前を探して1つずつ確認していく。

「……お、あったあった」

 目当ての名前を見つけたオレは、ドアの前に立ち大きく深呼吸をする。何度もシミュレートした内容を思い出しながら、ドアノッカーを鳴らす。

「ケイト・エスターです」

 名前を伝えると、少しして目の前のドアが開かれる。部屋の中には美しい男子生徒が立っていた。

「いらっしゃい、ケイト。待っていたよ。さあ、入って」
「失礼いたします」

 部屋に入りドアを閉めると、目の前に立つ男子生徒を見上げる。見上げた先で彼を目が合い、エメラルドグリーンの瞳がゆっくりと細められた。

「ネフェル様、今日はお時間をいただき……」
「ふふ、お礼はいいから。さ、向こうのソファに座って話そうか」

 時間を作ってもらったことへの礼を伝えようとすると、ネフェル様がくすくすと笑いながら言葉を遮る。うっとりするほど美しい笑みを浮かべた彼に手を引かれ、ソファに案内された。
 高級そうなソファに腰かけ、オレは鞄を床に置く。隣に座るネフェル様を見上げると、彼もオレの方を向いた。肩まで伸びたミルクティーブラウンの髪がさらりと揺れる。

「それで、どんな相談かな? ケイトの方から声をかけてくれて嬉しいよ」
「えーっとですね……」

 何度もシミュレートしてきたけど、いざ実践を前にして緊張してきてしまう。

(大丈夫だ。今朝何度も使用人相手に練習してきたから……)

 落ち着くために軽く深呼吸していると、そっと手を握られた。

「大丈夫。ゆっくりでいいよ。ここには僕たちしかいないから……どんな悩みも話も、僕ときみだけの秘密。ね?」
「あ……」

 美しすぎる顔をゆっくりと近づけられる。手を甲を優しく撫で、オレを安心させるためかにこりと微笑んだ。きっとオレの様子を見て、深刻な相談をしにきたと勘違いしたんだろう。
 昼休みに彼がいる教室に行き、相談があると言ったのはたしかにオレだ。だけど、もちろんそれはただの口実でしかなかった。ネフェル様の優しげな表情に申し訳なさがこみ上げてきて心の中で謝る。

(すみませんネフェル様、相談なんてこれっぽっちもないんです……!)

 目の前で微笑んでいる貴公子は、ネフェル・トリスティア様。侯爵家の令息だが、貴族平民問わず優しく接する優しい人だ。だから人から相談を受けることも多く、彼の専用自習室は相談部屋のような使われ方をしている。そのことを知っていたので、同じように相談と言ってネフェル様と2人きりになる状況を作ったのだ。
 理由はもちろん――彼に肉便器として使ってもらうため。

「ネフェル様……申し訳ありません!」
「え……?」

 今度は口に出して謝り、オレはネフェル様に向かって魔法を放つ。遮られる前にと早口で呪文を唱え素早く放ったため、避けられることも防御されることもなく魔法は彼に当たった。光が彼の身体を包み込み、すぐに消えていく。
 急に魔法をぶつけられたネフェル様は怒り出す――ことはなく、ぼんやりとした瞳でオレを見つめている。この瞳は今朝何度も見たから、成功したようだ。

(よしっ! 効くかちょっと心配だったけど……ありがとうオレの才能!)

 心の中でガッツポーズをしながら頬を緩ませる。ネフェル様も魔法が得意だから、防御魔法などで防がれてしまう可能性もあった。だけど無事に効いたようで、ほっと胸をなで下ろす。
 安堵のため息を吐くと、オレはネフェル様をまじまじと見つめた。
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