私の理想の異世界チート

８．万年 二重あご

ベットから降りて 急いでローソファーの前へ、水魔法でイメージして ソファーの座る部分にウォーターマットを敷いてみる。

『うふふふふっ
やったわ！これでリビングでも ゆっくり寛げそう♪

これで私のお城は ひとまず良しとして。』

望結は 住みかを整え、念願の有る事をしようと カウンターの椅子に座る。

『まずは コップとちょっと深い小皿を…』

カウンターの上に指をかざし、土魔法のイメージで 硝子コップと小皿を造った。

『コップの中に水入れてー』

水魔法でコップに水を注ぐ。

小皿の中に向けて指をかざし……

『粉薬は苦手だから、錠剤の小粒の薬で…
自分の不要としている脂肪が３０kg落ちる薬よ出ろー』

カランッっと小皿に小粒の錠剤薬が現れる。

『よしよーし』

指を小皿に向け

『次はー  ２０才若返る小粒の錠剤出ろー』

カランッ。
小皿には 小粒の錠剤薬が２粒乗っている。

その小皿を傾け 迷いなく掌へ薬を落とし口へ運ぶ。

ごくりっ…ごくごく…
水で薬を飲み込み……
立ち上がって 自分の身体を確認した。

『ふおぉぉぉぉぉぉぉっ！！
マジかこれ？！』

８５kgあった身体の贅肉が無くなり、お腹はぺったんこで括れがあり  二の腕の肉の振袖はほっそりと。

しかし 腹も腕も 脂肪が減った分少し皮が 垂れて余っているが…

手首の三角骨がしっかり出て、指もほっそり。
手の甲の窪みが無くなりすっきりと。

胸の大きさはそのままに、背中の肉がすっきり無くなり 引き締まって  お尻の垂れた肉も無くなり、桃尻だし  太ももの間か空いて隙間が出来ている。

ふくらはぎもぱつんぱつんだったのに、すっきりとして 足首もしっかり筋が浮き立つ。

足の甲もぷにぷにの肉が無くなり、筋がしっかり出た。

手で顔を触ってみると頬っぺたは引き締まり、万年二重顎はきれいに無くなった。

『か……鏡！！
……あっ！  鏡 無かった…
何かで自分の姿を見たい！』

最初に湖で、姿を確認したことを思い出し、バタバタと家から出て 湖に走る。

湖の水面に映る自分の顔は、この世界に来て 湖で見た顔より、すっかり若返っていた。

「若返ったせいかシワが目立ちはじめていた、目尻やほうれい線がすっかり無くなってるし、シミの数がだいぶ少なくなっているわっ！」

感激にうち震え マジマジと湖を覗き込むと、澄んだ湖の中程から大きな魚がこちらに来た…

『何？！あの魚？
日本の鮭くらいの大きさがあるかな。
食べれる魚かな？獲ってみるか！』

その魚に指を指し 水魔法でイメージした槍を飛ばしてみた。

上手く槍が刺さり魚は水面に浮いてきたが、水際からは届かない…

「服が濡れるの嫌だなー
かと言って 服を脱いで取りに行くのもなー
水を操れたりするのかな？」

指を魚に向け水を操るイメージをすると、すすーっと此方に来たので、両手ですくうように魚を持ち上げた。

『さっきお昼を食べて、まだまだお腹いっぱいだから、空間収納に入れとこ。』

持ち上げた魚を 空間収納にしまった。