私の理想の異世界チート

１１．だぶついたお肉

次は身体を洗おうと、ボディーソープのような薬を掌へ取ったが、何かを思い付いて掌のボディーソープへ指を向け…

『痩せて弛んだ皮を引き締める薬よ掌のボディーソープに混ざれ！』

念じて造ってみたボディーソープのような薬を、掌で泡立て身体を洗っていく。

ちょっと念入りに お腹にだぶついた皮や 皮の振袖になった腕をマッサージしながら揉んでおいた。

湯船からお湯を汲み 身体の泡を流していく…

「うわぁ！！
腕の振袖のような皮も、お腹にだぶついた皮も綺麗サッパリ無くなってる！」

『お腹なんて  シックスパックみたいな筋肉は無いけど、へその上からみぞおち当たりかけてうっすら線が見える。』

至れり尽くせりのチート能力に大興奮！

勿論 ボディーソープを造った時に思い描いた、もち肌の美肌にもなっていたが、望結はだぶついた皮が無くなった事が大いに嬉しかった。

『あっ！
身体を洗っちゃう前にしとくべきだったぁー』

おもむろに 洗い場の床に指を向け、土魔法のイメージで 小さめのボウル容器を出した。

ボウルの中に指を向け…

『塗った所の毛を一生 生えてこないようにするジェル状の薬出ろー』

造った薬を掌へ取り 両足全体に塗り、足の付け根は慎重に下生えがキレイに残るように塗って、足の指  お尻  お腹  背中  両腕  手の指  脇の下  胸  肩  首に丁寧に塗って、湯船のお湯を汲み上げサッと流してみる。

そこには……

「すっごい！すっごい！！
脇の下の濃い毛も無くなって、すっべすべだし。
手や足の産毛もつるぴか！
自分の肌じゃないみたいー！」

下生えはきれいに整えられ残ったまま、首から下の不必要な毛がすっかり消え失せた。

『顔の産毛……特に鼻の下の、年とともに濃くなっていくお髭さんも何とかしたい！
でも 鏡がないと 塗れないんだよねー』

でも 鏡の材料も作り方も知らない。

どうにかならないものかと思案した後、物は試しだと 洗い場の棚の上の方に指を向け…

闇魔法のイメージで、縦の長方形の形を半永久的に持続とイメージしつつ 用意して、水魔法のイメージで水を 闇魔法の上に薄く被せてみた。

本物の鏡 程では無いが、化粧をしたりするのに不都合がなさそうな鏡擬きを造れた。

『凄いな魔法って……
イメージさえちゃんとあれば、何でも出来るなぁ。
さて  顔のお髭ちゃんの産毛を何とかしよー』

お風呂のお湯を掌へ取り、前髪をかき上げて前髪に薬が着かないように配慮する。

ジェル状の薬を手に取り、おでこ  眉間  瞼  目の横  頬  鼻  鼻の下の髭  顎  耳  喉元へ塗った。

もちろん 眉毛や睫毛に触れないようにゆっくり丁寧に慎重に塗り終えた。

湯船のお湯を汲み サッと洗い流す。
鏡擬きを見ると…