私の理想の異世界チート

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26.招き人

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家の外に張っている結界に触れ、エドを家に入れる許可をするイメージをしてみた。

「あっ!僕の事 許可してくれたの?!
本当に家があったんだね。
漸く僕にも見えるよ!」

「ふふっ。
じゃあ どうぞ お入り下さい。」

エドは望結の笑った顔に惚ける。
「…………。
…お…お邪魔します…。」

先に家に入り 扉を押さえて、家の中にエドを招く。

玄関で靴を脱いで貰い、リビングに案内してローソファーに座って貰う。

エドは リビングを興味深そうにキョロキョロと見回している、その姿が子供のようだと微笑ましい。

キッチンで 調理台の上に 食器棚からコップを2つ出し、コップに氷魔法で氷を入れ コップに指を向け…

『桃の水のようなリラックスする薬出ろ。』

桃の水のような薬をコップに注ぎ、土魔法のイメージで木のお盆と木のコースターを出す。

お盆にコップとコースターを置いて エドのもとへ。

エドの対面に座る位置に膝をつき、エドの前にコースターを置いて、桃の水を置く。
自分の前にも同様に置いて対面のソファーに座る。

「どうぞ。」
と 飲み物をすすめる。

「うん。頂くね。」
エドが桃の水を、ゴクゴクと飲んで、目を見開いた。


「凄い!
こんな香り高い果物を使った果実水!
果物が なかなか手に入らない国なのに…」

「そうなの?この国は果物が手に入りにくいの?」

「??!
えっ?イガリアに暮らしているのに、しらないって…??」

『エドは番だから、異世界から来たと言っても大丈夫だろうか……?
まぁ 信じてみない事には始まらないよね!』

「私 昨日 異世界からこちらに来たの。
だから 全然 この世界の事を知らなくて…」

「…招き人!!?
昨日こちらに?
だから 昨日から番の匂いが!?」

エドに 昨日あちらの世界で死んで、神様に会った事 この世界で番に出会えると神様に言われた事、昨日この湖のほとりに下ろされて家を造った事を話す。

エドからは このアスフェイリアでは、数百年に1度 招き人と言われる異世界の者が来る事。
招き人は 色々な知識、技術、特殊な能力を持った者が多く、招き人を見つけたら 保護をして生活の補助や定住して貰って、知識や技術を伝えて貰うのだそうだ。

「ミユには王宮に来て貰って、招き人と僕の番の認定をしてもらわねばならない。
大丈夫だろうか?」

「うん。それは構わないんだけど、もうちょっと話をしてからでも良いかな?」

ぐぅ~

エドのお腹が返事をしてくれた。笑

すっかり忘れていたが、昼食に誘ったし ちょうど昼時だ。

エドは頬を染め
「ごめん!
大事な話中に、お腹鳴っちゃって…」

「私こそ忘れててごめんなさい。
さっきもお腹が空いてたから、ご飯に誘ったのにね。
ちょっと待っててね。」


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