私の理想の異世界チート

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109.独占欲

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望結はワンピースを見て満足したが、目線を鏡の中の自分に向けた……

「あー! コレは不味い……!
デコルテも腕にも沢山のキスマーク…」

『薬を出して消せるけどなぁ…

エドに確認して消さないとイジケそうだな……』

入り口の鏡の横にある高さの低い段が沢山ある棚に、何点セットとかの装飾品がチラリと見えたが、もし装飾品を選んだ後 ワンピースを着替えるならば、装飾品を選び直さなければいけないと思い、装飾品への誘惑を断ち切って、衣装部屋の扉を開けて顔を出す。

リビングのエドの衣装部屋の前辺りに 光沢のある生地の軍服っぽい、全身黒い衣装のエドが立って居た。

「……っっ!
エド 何それっ?!めっちゃ格好良いっ!
下履きだけじゃ無くて、そんな服装もするんだ!」

エドがこちらを見て……

「……っ!ミユ。めちゃくちゃ可愛いね!
でも その服は、露出が過ぎるんじゃ無いかな?!!

まあ でも、そのキスマークが他の男には 牽制になるか……ボソボソ……」

「エド?!」

「ああ。ごめん。
騎士の職務中は、こんな格好だよ。 模擬戦もするからね。」

「そうなんだ。そんな服装も格好良いね♪

で…エド…今日はこのワンピースにしようかなって思うんだけど…

……この…キスマーク…ちょっと消しても良いかな?!」

「ふぅ~ん! ミユは僕のキスマーク嫌なんだ…! 消したいんだ……っ!」

「あの…1個や2個なら良いんだけど……

さすがにこんな 何十個も付いてるとね……」

「……んーーー……分かった。
3個 僕が選ぶから、それ以外の見える物は消しても良いかな。」

「わぁ!良かったぁ♪
どこのキスマークを残すの?
ってか 塗り薬を出すから、エドが塗って消してよ。」

掌を胸の前で上に向け、土魔法で硝子の容器を出した。

硝子の容器の中に指を向け…

『塗れば キスマークが消える薬よ出ろ!』

掌の上の硝子の容器の中には、透明なクリームがあった。

「はい エド。 お願いしまーす。」

薬の入った硝子の容器をエドに渡す。

「うん。じゃあ 後ろ向いて?」

「ん?後ろ??!何で?!」

「えっ?勿論 背中や後ろの首筋にもキスマークを沢山付けたからだよ?」

「いやいやっ!エドさんや…
前のキスマークで数十個も付いてるのに、後ろもかいっ?!

……後ろも同じくらい??」

「うん♪」

『はぁー やれやれ…

…キスマークって、独占欲の現れじゃあ なかったっけ?

ってか 独占欲持たれたいんだし良いんかな?!』

くるりっとエドに背中を向けて、自分の髪の毛を横に一纏めにして持ち上げる。

「ふふっ♪
そんな仕草も そそられるね♪」

「もぉ!もうすぐ8時だよっ!
そろそろちゃんとしないとっ!」


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