私の理想の異世界チート

ety

文字の大きさ
上 下
153 / 287

152.カレー 2

しおりを挟む
「ミユ様…?
何故 出来上がったばかりのお料理を冷やされるのですか?!
その料理は、冷たくして食べる物なのですか?!」

見ているだけでは分からないと、料理長がおずおずと問いかけて来た。

「ああ! これね。
冷ます時に味か纏まるの!
本当は 一晩置けば、もっともっと美味しくなるんだけど…

1度冷ましてまた熱を入れると、一晩置いておいた物に近づくの!」

「さ…さようでございますかっ!
勉強になります!」

「さて。 冷めたから、もう一度火に掛けて、温めましょう!」

エドに混ぜ混ぜして貰い、ゆっくり焦がさない様に温め直す。

再度カレーを温めて 味見をして、壁掛けの時計を見れば、17時30分を過ぎた辺りだった。

『やっぱり 100人前のカレーを作るとなると、切るだけで時間が掛かったみたい…

今度 皆のご飯を作る時は、風魔法の腕を早々に磨いといて、手早くカット出来る様にしようっと!』


「ミユ。 まだ夕食には、少し早い時間だけれど 食堂には誰か来てるかもしれないし、僕もこのカレーの匂いでお腹が空いて、煩い程に鳴ってしまって困るから、早速食べに行こうよ?!」

「ふふっ♪エドのお腹が鳴ってるの、作ってる途中から聞こえてたよ。

じゃあ メイドさん達に食堂へ運んで貰おうか?!」

「うん♪早く行こう!」

コックの誰かが呼んでくれたのか、数人のメイドさん達がやって来て、大きなカートを押しながら、食堂へ向かう私達の後を付いて来てくれる。

流石に100人分のカレーやご飯・サラダ・スープ・食器やカトラリーともなると、1度には運べなかったようで、何度も往復しては運び込んでくれた。


食堂にはまだ早い時間にも関わらず、既に王族の皆様が揃って待って居た。

まだ席には着いて居なかったけど、ワチャワチャと楽しそうに談笑して居る。

「おお!エドラフェイルク! ミユ殿! 来たのか!

すまん… 夕食にはまだ早いと思ったのだが、昨日のキーマカレーを思い出して待ちきれんくての。
メルと共にココに来てみれば、こ奴らも続々とやって来ての…

早速じゃが 今日のカレーは出来ておるかの?!
して どのようなカレーなのじゃ?」

「あっ!はい!
今日は、カウオ肉を使ったカレーにしてみました。
先程 出来上がったので、私達もお腹が空いたし、早速 食べようとなり、ココに来ました。」

「そうかそうか。
では 皆で頂こうかの!!」

先程 調理場からカレー等を運んでくれたメイドさん達と給仕する執事さん達が、食事の用意や王族の皆様が座る椅子を引いてくれる。


しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

転生したら女将になっちゃいました!?

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:7pt お気に入り:61

生産チートの流され魔王ののんびり流されライフ

BL / 連載中 24h.ポイント:85pt お気に入り:1,883

エロ世界で絶世の美女に1週間だけなれたので、断罪されてみた。

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:248pt お気に入り:55

規格外で転生した私の誤魔化しライフ 〜旅行マニアの異世界無双旅〜

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:1,160pt お気に入り:139

処理中です...