私の理想の異世界チート

２５０．いっぱい甘えて

王妃様に言われたので、ソファーに座りながら挨拶をした。

王妃様がドールちゃんの隣に腰掛けると、メイドさんが何を飲むかと訪ねに来て、私達の飲み終わったカップは片付けてくれて、私達にも新たに聞いてくれる。

「私わたくしは、コーヒーにして頂戴。」

「「僕もコーヒーを！（×２）」」

「私は、ココアにして。」

「私は先程のミントティーを下さい。」

上から 王妃様・エド・デールくん・ドールちゃん・私の順に、メイドさんに飲み物を頼みましたが……

「ちょっと待って頂戴っ！
ミユちゃん…… もしかして、妊婦さんだから、ミントティーにしてるの？！！」

「えっ…？…あの……はい そうです。…？」

「まあ！　今朝 言ったじゃないのっ！
基本的には宮医者の指示に従えば、何をしても何を食べても大丈夫だと言った筈よっ？！」

「ああっ！！　た…確かに教えて頂きましたよね……
すいません…
むこうの世界の妊娠期間中の注意事項を守って居ました……」

「そうなの…
ミユちゃんの親しい人が妊娠してたの？」

「あっはい。
私の従姉が妊娠して、親に言えないからと、手助けしました。」

「無事に産まれたのかしら？！」

「はい。最後には親にも認めて貰えて、男の子を産み。
相手とも結婚 出来たようでした。」

「そうなの。
それは良かったわね。」

「そう…ですね……」

「あらっ？！
どうしたの？うかない顔をして？！」

「親戚の家族とは遺恨があって……
従姉とその後 会わせて貰えなくなったので、その男の子の成長は知らなくて……

その子の成長を、従姉と一緒に見守れてたら……

私のお腹の中の子の、お世話の役に立つ事とかにもなったのかなと…思ったら…

すいません…何か しんみりしちゃって……」

隣のエドが優しく抱き寄せてくれた。

「ミユちゃん……　まあ まずは、私わたくし達と同じコーヒーでよくて？」

「あっ…はい。お願いします。」

「それじゃあ その様にお願いね。」

と王妃様はメイドさんに言うと、メイドさんは頭を下げて下がって行った。

「それじゃあミユちゃん。
むこうの世界では辛い事も沢山あったようだけど……

これからは幸せになるばかりよっ！

私わたくし達の家族になったのだから、妊娠中も出産も産まれた子の育児も、全部の事において１人で悩まなくて良いのよ。

私わたくし達家族に、いっぱい甘えていっぱい相談して頂戴なっ！！」

王妃様の言葉に、ドッと涙が溢れる……

「ばいっ……ありがどう…ございまず……」…ｸﾞｽｯ…ﾋｨ ｸｯ…

エドの腕の中で、王妃様の優しい言葉に泣いてしまった。