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第4章 裏切りと脅迫と忘却
閑話休題 椛島 一也の 『結婚』<480>
しおりを挟むホテルで、2年ぶりに麗と肌を合わせた。
部屋に入ると、麗が先にシャワーを浴びに行き、俺は彼女がそれを終えるのを待って、俺もシャワーを浴びた。
濡れ髪を乾かしながら出ると、麗はブランデーをロックで飲んでいた。
麗がブランデーを飲み終えるのをベッドに座って待っていると、麗は俺に微笑みかけて言った。
「今日はどんな事から始める?」
「取り合えず、麗がブランデー飲み終わってからで良いから。今日は朝まで寝ないかも」
「私、途中で気絶するかもよ……」
「寝てただけじゃん」
麗の良いトコばっかじっくり時間をかけて、責めたら、下半身ぎゅぅっと締め付けながら、すっごいエロい喘ぎ声で、俺の背中を引っ搔いて眠っちゃうんだもんなって言ったら。
俺の性で『気絶したんだ』と恨み言を言われた。
「そんなに、良かった? 俺との相性?」
俺が半信半疑で尋ねると、麗は冷たい表情で、皮肉気に言った。
「さあね、比べる対象を思い出せないから、答えようない」
うゎっ、地雷踏んだ。
って、それなら、もしかして、麗の経験人数って、最初の奴と俺だけ?
まさかな?
「でも、カズヤとするの好きだよ」
まだグラスの残り香3分の1位残っていて、まだまだお預けなのに。
なまめかしい首元。
袖からのぞく細い手首。
細くて形の良い脚のライン。
程よく火照った頬も、濡れた唇も。
全部が、俺を扇情している。
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