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俺、今、女子リア重
俺、今、女子作戦開始中(失敗気味)
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俺は、駅前でイケメンの顔をみながら固まった。
——この人はわかっている?
何がって……。
今日の国際展示場がコミケだってわかっている?
生田緑の見合い相手である現役政治家の息子。リア充オーラバリバリのイケメンが……。
——実はオタク?
『あ、コミケですか』
ゆりかもめの駅から出るやいなや、あっさりとそう言ってのけた渋沢家御曹司。
「緑さんはこういうの好きなんですか」
予想外の発言にあっけにとらている俺に向かって彼は何にも他意のなさそうな爽やかな顔のまま会話を続ける。
「それは……」
俺は一瞬口ごもった。もちろん俺はドオタクなわけだが、今俺が入れ替わっているクラスのリア充の頂点、女帝生田緑にオタク成分はまるでない。ここで彼女がオタクだと思われないように振る舞わねばならない。と思うくらいの分別は俺はある。
しかし、
「はい、大好きです!」
俺は自分にできるめいいっぱいの笑顔でそう答える。
——なにしろ女帝生田緑に俺は許可をもらっていたのだ。
どんな、手をつかってもこのイケメンから嫌われろ。相手から断らせろ。
——生田緑がかなりキモいドオタクだと思わせて断らせるのも可。
俺が生田緑から許可を受けた手段の中にはそんなものも含まれていた。
でも、それじゃ、女帝がドオタクだと思われるのは本人的にどうなのかと思ったのだが、
『私は生田緑。それはどんな行動をとっても、世界がどんなに変わっても私は私。生田緑よ。たかだか下賤な趣味を持つと誤解されるくらいでゆらぐものではないわ』
とのことであった。
まあ、あまり深く考えていないというか、俺がしようとしてることの実態がどんなものなかとかあまり考えないまま言っている可能性もあるが、それが今後の女帝の人生にどんな影を落とそうが自己責任としてなんとかしてもらって……。
——さて問題はこの後の御曹司のリアクションである。
生田緑、自分のお嫁さん候補がオタクだとカミングアウトしてきたこの事態にどんな度量を示すことができるか?
もしかして実はこの人は隠れオタクで、そのまま大喜びでコミケに向かわれてしまうのならば、俺のキモオタ作戦は即刻中止とせねばならないのだが、
「うん。興味深いですね」
興味深い?
「正直、緑さんがこういうサブカルの趣味をもっているというのは予想してませんでしたよ。意外です。でも意外だから……」
御曹司は俺=生田緑の顔をじっと見つめ言った。
「より緑さんのことを知りたくなりました」
*
駅から国際展示場まで歩く途中、御曹司が語るには、彼はどうやらオタクと言うわけではなさそうだった。
でも、
「日本の将来を考えるのならば、こう言うコンテンツのことを考えないわけにはいかないですからね。自分にそんな素養がないのが残念ですが……」
政府もクールジャパンだとか(ちょっと滑ってると思うが)言っているこのご時世。政治家の卵のこのイケメンも日本のオタクコンテンツに対する一定の知識は必要と思っていたようだった。だから、今日がコミケだってことも知っていたようだったが、
「そんなことをサポートしてくれる人が身近にいるのなら心強いかもしれませんね……」
おいおい。
なんだかむしろ進展させちゃったぞ。俺のキモオタ作戦が二人の仲を。
生田緑がオタクコンテンツに詳しければその力を借りて、日本の文化力をあげる活動ができてラッキー。これはますます生田緑と結婚しなければならないかな。とか、思ってそうな御曹司であった。
これは、俺のキモオタ作戦は失敗?
生田緑はガチオタだと政界の関連者に思わせることだけに成功して縁談は成立?
それだと、——まずいな。
生田緑にへんな評判だけつけて、結婚話はそのまま続いていく。
このままだと、俺は元の体に絶対に戻れないな。そしたら、このまま生田緑として生きていかなきゃならなくなって、もしかしたらこのイケメンと夫婦になって、そして……。
「…………ぶ」
「どうかしましたか?」
夫婦生活の一シーンを思い浮かべてしまい、背筋がスッと寒くなった俺だった。生活の夜の方の件だが。
その、怖気を誘うシーンを頭の中から早急に振りはらいながら、やはりなんとしてでも、このイケメンに縁談を断らせないといけないのだな、と俺は決意も新たに思いながら、
「今、震えてましたけど?」
「む、武者震いです。ここからいくのは戦場でござるからな」
と、思いついた言い訳にあわせて、突然ござるキャラに変身して、下卑た笑みを突然浮かべる俺であった。
昨日は、ござるに変身した喜多見美亜を冷たい目で見ていた俺であったが、——もう決心がついた。女帝が、相手にどう思われるかなんて考えずに、なるべくキモく見えるようにいこう。
「……」
無言になった御曹司に向かって、追い打ちをかける俺。
「どうしたのかえ? 黙っておってはわからぬぞ。妾の言葉にびびったのかえ?」
「……」
相変わらず黙りこむ御曹司。俺=生田緑の急な変化に少し戸惑っているような感じだ。まだ、忌避してるって感じじゃないが、——もうひと押しだな。
「ぐへへ……素人が引き返すならここが最後ですよ」
「……」
「へへへ……」
「……?」
よし。感触あり。もっとキモくいくぞ。
「ぎゅふふ……さあどうするのです——かしら? あきらめるのです——かしら?」
「……?」
「ふふ、さあどうするのか……ですぞ? 迷うならここでおわりにするの……ですぞ」
「……ふふ」
ん?
御曹司はなんか楽しそうな微笑みを浮かべ、
「……どうかしましたか」
俺は現実につかうとキモいキャラ語尾のバリエーションのストックも切れて素にもどり、
「いえ、こういうところの熟練者はそんな風に気分を盛り上げるのかなって思って……いたで——ござる!」
「……!」
「さあ、拙者もお供するでござる! 討ち入りに参ろうではござらぬか!」
「は……はい」
俺は、イケメンがやるとオタク語尾というよりは時代劇の主役みたいになって見える、なんだかとても楽しそうな渋沢家御曹司とともにコミケに討ち入り……じゃなくて会場に戻るのだった。
なんだか、ペースを御曹司にずっと取られてしまいながら。
でも、まだまだだ。俺のキモさをもっと見せつけるには舞台がなければダメ。
そう、幕が開く。
俺の今までのオタク経験、つまりは全人生をかけての、残酷劇の!
——この人はわかっている?
何がって……。
今日の国際展示場がコミケだってわかっている?
生田緑の見合い相手である現役政治家の息子。リア充オーラバリバリのイケメンが……。
——実はオタク?
『あ、コミケですか』
ゆりかもめの駅から出るやいなや、あっさりとそう言ってのけた渋沢家御曹司。
「緑さんはこういうの好きなんですか」
予想外の発言にあっけにとらている俺に向かって彼は何にも他意のなさそうな爽やかな顔のまま会話を続ける。
「それは……」
俺は一瞬口ごもった。もちろん俺はドオタクなわけだが、今俺が入れ替わっているクラスのリア充の頂点、女帝生田緑にオタク成分はまるでない。ここで彼女がオタクだと思われないように振る舞わねばならない。と思うくらいの分別は俺はある。
しかし、
「はい、大好きです!」
俺は自分にできるめいいっぱいの笑顔でそう答える。
——なにしろ女帝生田緑に俺は許可をもらっていたのだ。
どんな、手をつかってもこのイケメンから嫌われろ。相手から断らせろ。
——生田緑がかなりキモいドオタクだと思わせて断らせるのも可。
俺が生田緑から許可を受けた手段の中にはそんなものも含まれていた。
でも、それじゃ、女帝がドオタクだと思われるのは本人的にどうなのかと思ったのだが、
『私は生田緑。それはどんな行動をとっても、世界がどんなに変わっても私は私。生田緑よ。たかだか下賤な趣味を持つと誤解されるくらいでゆらぐものではないわ』
とのことであった。
まあ、あまり深く考えていないというか、俺がしようとしてることの実態がどんなものなかとかあまり考えないまま言っている可能性もあるが、それが今後の女帝の人生にどんな影を落とそうが自己責任としてなんとかしてもらって……。
——さて問題はこの後の御曹司のリアクションである。
生田緑、自分のお嫁さん候補がオタクだとカミングアウトしてきたこの事態にどんな度量を示すことができるか?
もしかして実はこの人は隠れオタクで、そのまま大喜びでコミケに向かわれてしまうのならば、俺のキモオタ作戦は即刻中止とせねばならないのだが、
「うん。興味深いですね」
興味深い?
「正直、緑さんがこういうサブカルの趣味をもっているというのは予想してませんでしたよ。意外です。でも意外だから……」
御曹司は俺=生田緑の顔をじっと見つめ言った。
「より緑さんのことを知りたくなりました」
*
駅から国際展示場まで歩く途中、御曹司が語るには、彼はどうやらオタクと言うわけではなさそうだった。
でも、
「日本の将来を考えるのならば、こう言うコンテンツのことを考えないわけにはいかないですからね。自分にそんな素養がないのが残念ですが……」
政府もクールジャパンだとか(ちょっと滑ってると思うが)言っているこのご時世。政治家の卵のこのイケメンも日本のオタクコンテンツに対する一定の知識は必要と思っていたようだった。だから、今日がコミケだってことも知っていたようだったが、
「そんなことをサポートしてくれる人が身近にいるのなら心強いかもしれませんね……」
おいおい。
なんだかむしろ進展させちゃったぞ。俺のキモオタ作戦が二人の仲を。
生田緑がオタクコンテンツに詳しければその力を借りて、日本の文化力をあげる活動ができてラッキー。これはますます生田緑と結婚しなければならないかな。とか、思ってそうな御曹司であった。
これは、俺のキモオタ作戦は失敗?
生田緑はガチオタだと政界の関連者に思わせることだけに成功して縁談は成立?
それだと、——まずいな。
生田緑にへんな評判だけつけて、結婚話はそのまま続いていく。
このままだと、俺は元の体に絶対に戻れないな。そしたら、このまま生田緑として生きていかなきゃならなくなって、もしかしたらこのイケメンと夫婦になって、そして……。
「…………ぶ」
「どうかしましたか?」
夫婦生活の一シーンを思い浮かべてしまい、背筋がスッと寒くなった俺だった。生活の夜の方の件だが。
その、怖気を誘うシーンを頭の中から早急に振りはらいながら、やはりなんとしてでも、このイケメンに縁談を断らせないといけないのだな、と俺は決意も新たに思いながら、
「今、震えてましたけど?」
「む、武者震いです。ここからいくのは戦場でござるからな」
と、思いついた言い訳にあわせて、突然ござるキャラに変身して、下卑た笑みを突然浮かべる俺であった。
昨日は、ござるに変身した喜多見美亜を冷たい目で見ていた俺であったが、——もう決心がついた。女帝が、相手にどう思われるかなんて考えずに、なるべくキモく見えるようにいこう。
「……」
無言になった御曹司に向かって、追い打ちをかける俺。
「どうしたのかえ? 黙っておってはわからぬぞ。妾の言葉にびびったのかえ?」
「……」
相変わらず黙りこむ御曹司。俺=生田緑の急な変化に少し戸惑っているような感じだ。まだ、忌避してるって感じじゃないが、——もうひと押しだな。
「ぐへへ……素人が引き返すならここが最後ですよ」
「……」
「へへへ……」
「……?」
よし。感触あり。もっとキモくいくぞ。
「ぎゅふふ……さあどうするのです——かしら? あきらめるのです——かしら?」
「……?」
「ふふ、さあどうするのか……ですぞ? 迷うならここでおわりにするの……ですぞ」
「……ふふ」
ん?
御曹司はなんか楽しそうな微笑みを浮かべ、
「……どうかしましたか」
俺は現実につかうとキモいキャラ語尾のバリエーションのストックも切れて素にもどり、
「いえ、こういうところの熟練者はそんな風に気分を盛り上げるのかなって思って……いたで——ござる!」
「……!」
「さあ、拙者もお供するでござる! 討ち入りに参ろうではござらぬか!」
「は……はい」
俺は、イケメンがやるとオタク語尾というよりは時代劇の主役みたいになって見える、なんだかとても楽しそうな渋沢家御曹司とともにコミケに討ち入り……じゃなくて会場に戻るのだった。
なんだか、ペースを御曹司にずっと取られてしまいながら。
でも、まだまだだ。俺のキモさをもっと見せつけるには舞台がなければダメ。
そう、幕が開く。
俺の今までのオタク経験、つまりは全人生をかけての、残酷劇の!
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