デスゲームで出会った美少年とトキメキたい!

あげにゃんこ

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ハジマリ

何番さん?

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「ではでは、僕のお役目はこのくらいでぇ、後はみなさん後ろの扉から出て、次の部屋でお待ちくださぁい!

くれぐれも、遅れないよぉにねぇ? 」

スーツの男は一礼すると音もなくその場から消えた。そして、それと同時にプシューと音を立てて、壇上と逆側の壁に大きな穴が空いていた。

99名の人々は戸惑った様子でその穴を見つめていた。そして、もう一度スーツの男が消えたのを確かめると、栓が抜けたように口々に話し始めた。

「これは一体なんなの…!?」
「本当に記憶がないじゃないか」
「生きて帰れるの…?」

何人かは近くの人と話し始めている。
そんな人々の様子を呆然と見つめていると、

「ねえ、君は何番だった?」

と肩を叩かれた。ずっと隣にいた彼だ。
ほとんどの人が不安を口にする中、意外にも冷静そうだった。そんな様子を見て私も少し安堵し、

「私は17番だったよ、あなたは?」

「僕は35番、何か規則性があるのかとも思ったけどそうでも無いみたいだね。」

彼はこの状況の糸口を探しているようだった。
私も同じように周りの人の番号を観察するも、それらしい規則性は無さそうだ。

「やっぱりあなたも記憶がないの?」

「うん。自分がどこの誰でどんな生活をしてきたとか、思い出そうにも思い出せない…。けど、基本的な知識とかは入ってるんだ、ほらさっきのデスゲームなんて単語とか。」

サンゴは、まあ、それも作られた記憶かもしれないけど、とつけ加えた。

「そうだね…、記憶の封印も何かのヒントかも。……とりあえずここに居ても何も分からないんだし、次の部屋へ行かない?」

私はそう言った。
本当は次の部屋になど行きたくなかったが、悩んでも答えがわからないならヒントを増やすしかない。こんな風に考えるなんて、案外私は強気な人間だったのだろうか。

「それもそうだね。君────えっと、17番だからでいい…?」

「うん。 じゃああなたは35番だから……でどう?」

「わかった、ここでは僕はサンゴを名乗るよ。さあ、イナ、行こう」

立ち上がったサンゴはそう言って手を差し出した。その手を握り、私も立ち上がる。

少しゴツゴツしていて、でも女の子のように細くて暖かい手だ。

歩き出した私たちを見て、行動を躊躇っていた人たちも顔を見合わせて後ろからついてきた。

そして、私とサンゴの二人を先頭に次の部屋へと足を踏み入れた。
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