ダンジョン・エクスプローラー

或日

文字の大きさ
46 / 94

046:地下8階2

しおりを挟む
 地下8階へ下り立つ。
 部屋はすぐに洞窟へと姿を変え、ゴツゴツとした壁は湿り気を帯び地面には水たまりが姿を見せ始めた。
「今回はリザードフォークはなしだ。洞窟を行けるところまで行こう」
 方針を決めると探索を開始。前回はまず右側のルートへ進んでジャイアント・フロッグを皮切りとした連戦になった。今回はジャイアント・リザードやジャイアント・バットがいたと思われる左のルートへ進む。
 通路状の部分を抜けると洞窟が少し広くなり、その先は徐々に狭まりながら右前方へと続いている。水の流れる音、したたる音、自分たちが歩くたびに鳴る水音。どうしても音に対する注意力が散漫になった。
「待って、前方に羽音。たぶんジャイアント・バット」
 今回最初の接敵はバットだったようだ。バット単体であれば2階でも登場する弱い魔物だが、今回はどうだろうか。そのまま慎重に進んでいくと羽ばたく音が大きくなり、そして姿が見て取れるようになった。
「マジック・ミサイル!」
 フェリクスの魔法が先陣を切り、1体に命中しバットがふらついて下降してくる。
 数が少なければこのバットに追撃を入れて終わりなのだが、どう見ても数がそれだけではない。後方から2体、3体と増えていく。どうやらここでは数で押してくることにしたようだった。
 前に踏み出したエディが盾を斧を左右に振り回し注意を引く。その脇から飛び出したクリストが1体のバットに切りつけた。
「ファイアー・ボルト!」
 さらにカリーナの魔法が追撃の形でそのバットを炎に包む。これでようやく1体が地面に落下した。
「残り3! あとリザードもいるっぽいよ!」
 フリアからの報告が入る。上にバット、下にリザードの構図ができた。
「エディ、バットを頼む。俺がリザードを引き取る」
 クリストはそう言うとバットの外を回るようにしてその背後へと回ると、そこにははいずり近寄ってくる1体のジャイアント・リザードがいた。以外と動きが早い。
 リザードがクリストに気がつき、その大きな口を開けて飛びかかってくるが、その攻撃は反撃も考えずに転がるようにして全力で避ける。
 クリストの方へ行きそうなバットの前にエディが斧を突き出して注意を引き、カリーナも魔法を放ってダメージを稼いでいく。
 リザードが大きな口を開けてクリストに迫り、クリストはそれに剣を合わせて口を閉じさせ、踏み込んで頭頂部に向けて剣を振る。この攻撃で頭に傷を受けたことが影響したのかリザードが少し下がる。
 それを追って踏み込もうとした時、リザードが突然右へと大きく体を振るとそのままドシドシと音がしそうなほどの勢いで壁に張り付くような格好で走り出した。
 踏み込みが空振りする形になったクリストがそこで体勢を整え左へ向かって剣を振ろうと一瞬止まったところへ、壁を蹴ったリザードが体当たりをするように飛びかかった。
 まだ剣は振り抜けていない。
 リザードの体が完全にクリストの上に覆い被さる。
 まさにそういうタイミングで、その右目にフリアが投じたナイフが突き刺さった。
 その傷み故かリザードの頭が左へずれると、クリストはその空いた場所へ肩を押し当てるような格好を作りながらのしかかってくるリザードの体に押しつぶされる形で地面に倒れる。
 右から左へ振ろうとした剣はリザードの体の下だったが、体は完全にはリザードの下にはならず、左腕は動かせた。
 リザードが顎を持ち上げてクリストに打ち付けようと動く。
 左腕が動いた。
 次の瞬間には腰の後ろから取り出したショートソードが持ち上がったリザードの顎の下から頭頂部へと真っすぐに貫いていた。
 ビクビクとけいれんする重いリザードをどうにかひっくり返して体の上からどかすと立ち上がってバットの方へと向き直る。
「ファイアー・ボルト!」
 ちょうどそのタイミングでカリーナの魔法が1体のバットを炎に包み地上に落下させ、残りのバットは1体になっていた。自由になったクリストがその背後から剣を振り下ろす。それで戦闘は終了だった。
「よし、こんなもんか。今のナイフはうまかったな、助かった」
「うん。狙ってみた」
 なければないで何とかするが、あればそれだけ早く安全に倒せる援護攻撃だ。このタイミングの良さがフリアを戦闘時に自由にさせておく最大の理由だろう。
「それにしてもここの魔物は戦い方がうまくなっているように感じるな」
「そうだね、バットも群れてくるようになったし、リザードも動きが増えているよね。上層で出るレベルの魔物なのに、以外と苦戦した印象だ」
 上層であればたとえ増援が来ても動きが単純で1つずつ処理するだけですぐに終わった。今回は群れるバットにリザードの増援という形で、リザードを強引に処理するために動いた結果だった。動きのバリエーションが増えているように感じられた。

 戦闘の後始末を終えたら探索を再開する。
 その部屋の先はどうやらスタート直後の左右の分岐が合流する地点のようで、少し広くなっている。右側をのぞけば遠くにジャイアント・フロッグらしき姿も見て取れた。場合によってはあれが増援として来る可能性もあったのだ。
 広くなった場所はそこから少しずつ狭まり、大きな水たまりに行き着いた。通路はその先でまた広くなっているように見える。
「こういう水たまりは嫌だな。うーん、避けようがなさそう。足元ぬれて嫌なんだよね」
「俺のブーツは防水じゃないんだが、言っても仕方がないな。せめて壁際の通りやすそうな所にするか」
 水の中をバシャバシャと歩く音がしてしまうし、靴次第では水が入りぬれるしと、いいことがない。それでも全員が水たまりを越え、足元をポンポンとたたいて水滴を落とす。
「なあ、何となくだが違和感があるんだが」
 足をたたきながらクリストが言う。
「感覚が少し鈍いような気がする。その水は持ち帰ってみよう。鑑定したら何か出るかもしれない」
「え、そんなに? 違和感があるなら状態異常の可能性があるわよ」
 革袋を取り出し水たまりの水をすくい取る。
「ああ、やっぱり何となくだが違和感があるな。動き出しが少し鈍くなっているようなというか、説明は難しいが違和感はある」
「解除しましょう。違和感を残しておくのは良くないわ。これ、帰りもここ通るのよね。凍らせて渡るようにしましょう。レッサー・レストレーション。どう?」
 カリーナから魔法を受け、手を握って開いてを繰り返す。
「ああ、違和感は消えた。ってことはやっぱり何かの状態異常か。勘弁してくれ、普通の水たまりにしか見えないぞ」
 通路をふさぐ水たまりを渡るという行動自体はこういった洞窟型のダンジョンではありがちなことだ。そこに状態異常を仕込まれ、直後に戦闘でもあったらたまらない。非常に危険な罠だった。
「ねえ、少し先にリザードがいる。見える範囲に4体」
 先行していたフリアが戻ってきて報告をする。
 どうやら状態異常のすぐ先に魔物との遭遇が待っていたようだ。すぐに気がつきすぐに解除できたからいいようなものの、これが気がつくのが遅れたら、解除する手段を持っていなかったら、様子を見てからと先送りにしていたら、状態異常を引きずったまま戦闘に突入していたということだった。
「これは、完全にはめに来ているよな。リザード相手なら何とかなるかとは言いたいところだが、増援があるかもしれない場所でこれか。どうもこのダンジョンもやる気になってきているようだな」
 それでもまだ余裕はある。リザードの動きが多彩なことはすでに見た。こちらも高ランクの冒険者で戦闘手段は豊富に持っている。多少の困難は乗り越えられるだけの実力があるのだ。
 それでも今までは進行に合わせてゆっくりと魔物や罠を出してきていたダンジョンが、こうして複雑な状況を用意し始めていることは気になった。

「さて、この先にリザードが決定したわけだが」
 水たまりを越えた場所にはかなりの幅と奥行きの空間が広がっている。天井高もかなりあり、足元は悪い。どう考えても人間に不向きで魔物に有利な環境だった。
「フリア、1体ずつ釣ってこれるか?」
「うーん、ちょっと見てくるよ。それで行けそうなら釣ってみる」
 壁沿いに影に潜むようにしてフリアがジャイアント・リザードに向かって移動を開始する。何体来るかは不明だが、ウォール系かウェブで行動範囲を狭めてやれば広い場所に魔物が散らばって迫ってくるような状況にはならないだろう。
 そのフリアは慎重にリザードが見える場所まで近づくと、動きの観察に入る。できれば他の3体がよそを向いている状況で1体がこちらを向いて離れてくれると良いのだが。あまり時間をかけても仕方がない。最善は1、最低で2を目指す。
 リザードはまったく動かないもの、少し移動してを繰り返すもの、頭の位置だけ変えるものと動きがバラバラだった。最初に見たときには4体いたが今は3体。1体は奥に行っているのか。まったく動かない1体は目を閉じているようにも見える。
 少し移動するリザードが頭を動かしていたリザードの近くに進む。頭を動かしていたリザードはそれを嫌がったのか、ここで移動して動かないリザードの近くへ。視線が完全に通路の奥の方へ向いた。
 フリアが動き回っていたリザードの鼻先に小さな石を投げて、壁沿いに後退を開始する。ゆっくり、ゆっくり。投げられた石に気がついたリザードがこちらを見たように感じる。気がついたか? 気がついたのならもう少し前に出てくるといい。そうすればこちらの姿が見えるはず。ほーら、もう少し前。
 リザードがザザザと腹を地面に擦りながら前へ出る。後ろの2体に動きはない。ここだろう。その鼻先にもう一度石を投げると、前へ出てきたリザードから見える距離を維持してフリアは後退、それに釣られてリザードがさらに前に出てきた。完全に釣れた。
 リザードが走り出したのを確認するとフリアも全力での後退に入る。
「1!」
 声を聞いたエディが盾を構える。フリアはその横を駆け抜けて背後へ。リザードが盾を目掛けて大口を開けて突進してきた。
 ガツンッという大きな音を響かせながらリザードの前進が止まる。エディは体全体を使って盾を支えている。これでこのリザードは単なる的だ。クリストが頭を狙って剣を振り下ろし、フェリクスとカリーナのファイヤー・ボルトが命中する。攻撃を1体だけで引き受ける格好になったジャイアント・リザードに耐えられるようなものではなかった。
「よし、あとはどうだ?」
「4体いたと思うんだけど1体見当たらなかった。いたのはあと2体」
「2体か、それならまとめてでもいいぞ」
 うなずいたフリアがもう一度リザードのいた場所を目指して移動を開始する。
 先ほどまとまったいた場所まで来ると2体がまだそこにいる。1体は相変わらず目を閉じているようで、もう1体は少し位置を変えて反対側の壁沿いだった。目を閉じている状況が変わらないのならと洞窟を横断、反対側の壁沿いに位置を変え、そこから再びリザードの鼻先に石を投じた。コツという音に反応した1体がこちらを向く。後退しながらもう一度石を投げる。来た、釣れた。そのまま後退、さらに石を投げる。壁沿いにいた1体がそのまま釣られるように移動してくるのを見ながらフリアも後退し、よしと判断したところで堂々とリザードの前を駆け足で戻っていく。リザードもそれに引っ張られるようにして走り始めた。
「1!」
 またエディの横を駆け抜け、盾での受け止めに任せる。後は先ほどのリザードと同じだ。クリストの剣とフェリクス、カリーナのファイヤー・ボルトの餌食となってジャイアント・リザードは崩れ落ちた。
「さすがうまいな。よし、これで残りが1か2かってことだな。今度はこっちが前進する番だ」
 ランタンの光量を落とし慎重に前進する。できるだけ壁沿いの影から影だ。
 しばらく進むと確かに寝転がって動かないリザードが1体。だが今回はその向こうからこちらに向かってもう1体が近づいてきていることがわかった。
「やっぱり全部で4体で良かったみたい」
「まあそれでも今は2体だ。近づいてきているやつを釣れるか? 釣れるならそれをエディに引き取ってもらっている間にあの寝ているやつをやってくる」
「やってみる」
 リザードに近づいたフリアが石を壁に向かって投げる。コツンという音に近づいてきた1体が反応する。もう一度、コツン、その音に向き直って近づいていく。寝ている1体から完全に離れたところで手前に石を投げる。こちらを向く。その手前に石を投げる、移動してくる。影から出て姿を見せつけたら全力で後退だ。エディの横を駆け抜けて盾に任せる。任されたエディが盾を構え、リザードの大口を迎え撃った。
 その間にクリストもまた移動を開始、寝ているリザードを強襲するために近づくと、一気に距離を詰めて頭部を上から串刺しにする。ようやく敵の存在に気が付いたリザードが暴れ出すが、その時にはすでに剣を手放して離れている。後は放っておいても勝手に死ぬだろう。
 クリストが念のためショートソードを抜いてエディの所へ戻ると、すでに魔法の集中砲火を浴び、さらに口の中を斧で突かれたリザードがビクビクとけいれんしているところだった。
「よーし、これで終わったか。さすがに1体ずつを確実にができるような状況なら楽なもんだな」
「ここは広いしリザードも割とばらけていたから良かった。次も同じようにできるかは分からない」
「そうだな。今回は助かった。次も状況に合わせてやっていくさ」
 倒したジャイアント・リザードの後始末を終えたところで探索を再開だ。
 広くなっていた洞窟もその先では中央に岩の壁が現れて左右に分割されていた。幸いなことにその左右の通路状の場所では魔物との遭遇もなく、また1つにつながる。
 そしてそこからは正面と左方向の2つのルートに分かれていた。手始めに正面へ向かったフリアがすぐに戻ってくる。
「この先で広くなって左へ伸びる道もあった。それでフロッグがいっぱいいる。5以上。奥が見えなかったからもっといるかも」
 そう言い置いて次は左の確認に向かい、またすぐに戻ってきた。
「この先広くなっていて右の方へ続いていた。それでこっちはリザードいっぱい。小さいのもいたから数はよく分からない。大きいのが3は見えた。小さいのはいっぱい」
 どちらに向かっても魔物の数は多いようだった。
「まだましなのはリザードの方か? フロッグは数が多いと毒だとかがな」
「そうだね、ここはもう集まっている所を狙ってファイアーボールかな」
 方針を決め左へと移動する。すぐに通路は広い空間につながった。そこにはジャイアント・リザードが3体。奥に1体と左の壁際に2体だ。さらに小さな子供のようなリザードが大量にうろつき回っていた。
「リザード小さいわね。これだとマジックミサイルじゃないと無駄になるかしら。それよりも殴って回った方が早いような気がするわね」
 的が小さければ必中の魔法でないと無駄撃ちになる危険があった。簡単に倒せるのならそれこそ殴る蹴るの方が早いだろう。
 準備ができたところでエディとクリストは武器を構え奥のリザード目掛けて突撃を開始。そしてフェリクスのファイアーボールが部屋の左の壁際にさく裂した。ゴウという音と光、舞い踊る炎。それに包まれたジャイアント・リザードが身もだえをしている。
 それを横目に奥のリザードを目指したエディとクリストが洞窟を駆け抜け、蹴り飛ばされた小さなリザードが宙を舞う。
 迫り来る冒険者に気が付いたジャイアント・リザードが大きな口を開けて迎え撃とうとするが、それは失策だろう。口の中にエディの斧が突き立てられる。痛みと閉じられない口にリザードが大きく身をくねらせるが、その横腹にクリストの剣が1度2度とたたきつけられる。
 ファイアーボールの炎が治まった後には動かなくなったジャイアント・リザード。それを確認したカリーナとフリアが小さなリザードの処理に向かい、スタッフやナイフを振り回して倒していく。それでも数が多いのかなかなかすぐに終了とはいかなかった。
 ジャイアント・リザードを倒したエディとクリスト、さらにフェリクスも加わって足元をうろうろする小さなリザード相手に武器を振るい続けた。
「ようやくか? もういないな? よし、これでいいだろう。何だか無駄に疲れた気もするがこんなもんだな」
「小さいのは無視するわけにもいかないし、面倒だよね。いやここに増援が来なくて良かったよ」
 あっちへこっちへと小さなリザードを追い回しているところへ増援など来れば対処が遅れる可能性もあった。そうならずに終わらせられたことをよしとしておくべきだろう。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

アラフォーおっさんの週末ダンジョン探検記

ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
 ある日、全世界の至る所にダンジョンと呼ばれる異空間が出現した。  そこには人外異形の生命体【魔物】が存在していた。  【魔物】を倒すと魔石を落とす。  魔石には膨大なエネルギーが秘められており、第五次産業革命が起こるほどの衝撃であった。  世は埋蔵金ならぬ、魔石を求めて日々各地のダンジョンを開発していった。

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。 木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。 しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。 そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。 【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】

俺得リターン!異世界から地球に戻っても魔法使えるし?アイテムボックスあるし?地球が大変な事になっても俺得なんですが!

くまの香
ファンタジー
鹿野香(かのかおる)男49歳未婚の派遣が、ある日突然仕事中に異世界へ飛ばされた。(←前作) 異世界でようやく平和な日常を掴んだが、今度は地球へ戻る事に。隕石落下で大混乱中の地球でも相変わらず呑気に頑張るおじさんの日常。「大丈夫、俺、ラッキーだから」

酒好きおじさんの異世界酒造スローライフ

天野 恵
ファンタジー
酒井健一(51歳)は大の酒好きで、酒類マスターの称号を持ち世界各国を飛び回っていたほどの実力だった。 ある日、深酒して帰宅途中に事故に遭い、気がついたら異世界に転生していた。転移した際に一つの“スキル”を授かった。 そのスキルというのは【酒聖(しゅせい)】という名のスキル。 よくわからないスキルのせいで見捨てられてしまう。 そんな時、修道院シスターのアリアと出会う。 こうして、2人は異世界で仲間と出会い、お酒作りや飲み歩きスローライフが始まる。

チート魅了スキルで始まる、美少女たちとの異世界ハーレム生活

仙道
ファンタジー
 ごく普通の会社員だった佐々木健太は、異世界へ転移してして、あらゆる女性を無条件に魅了するチート能力を手にする。  彼はこの能力で、女騎士セシリア、ギルド受付嬢リリア、幼女ルナ、踊り子エリスといった魅力的な女性たちと出会い、絆を深めていく。

【完結】異世界で魔道具チートでのんびり商売生活

シマセイ
ファンタジー
大学生・誠也は工事現場の穴に落ちて異世界へ。 物体に魔力を付与できるチートスキルを見つけ、 能力を隠しつつ魔道具を作って商業ギルドで商売開始。 のんびりスローライフを目指す毎日が幕を開ける!

裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね

竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。 元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、 王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。 代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。 父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。 カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。 その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。 ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。 「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」 そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。 もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。 

スキル【収納】が実は無限チートだった件 ~追放されたけど、俺だけのダンジョンで伝説のアイテムを作りまくります~

みぃた
ファンタジー
地味なスキル**【収納】**しか持たないと馬鹿にされ、勇者パーティーを追放された主人公。しかし、その【収納】スキルは、ただのアイテム保管庫ではなかった! 無限にアイテムを保管できるだけでなく、内部の時間操作、さらには指定した素材から自動でアイテムを生成する機能まで備わった、規格外の無限チートスキルだったのだ。 追放された主人公は、このチートスキルを駆使し、収納空間の中に自分だけの理想のダンジョンを創造。そこで伝説級のアイテムを量産し、いずれ世界を驚かせる存在となる。そして、かつて自分を蔑み、追放した者たちへの爽快なざまぁが始まる。

処理中です...