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1章
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アキラ視点
念願のDランク冒険者になって浮かれていた俺はルディからダンジョンに入るにあたっての説明を聞いていた。
ダンジョンとは魔力の多い場所に自然生成される生きた異空間のことで、中には魔物がうようよいる。
入る度に構造が変わり、深い階層になるほど魔物が強くなるが出現するお宝の質も良い物になるそうだ。
「中でも注意しなきゃならねぇのはな、獲物の生命エネルギーを吸い取ってダンジョンの
糧にする罠…通称エロトラップの存在だ」
「エ、エロトラップ?」
「まぁエロトラップは精子は持っていかれるが命に関わるもんじゃねぇ。危なくなったら助けてやるさ」
ルディはそう言って笑い、肝心なエロトラップの詳細については教えてくれなかった。
準備を整えていざダンジョンへ!といった矢先にニルーヴァが軽い熱を出し、ルディが看病につくことになった。
今回はダンジョン行きを諦めようとも思ったのだが、ニルーヴァが自分のせいであれだけ楽しみにしていたダンジョンに行かせないなんて心苦しいから、と言って見送ってくれた。
そうして若干の心苦しさはあるものの、ダンジョンへはエドウィンさんと二人で行くことになったのだ。
俺たちが向かったのは階層も浅く敵のレベルも低い東のダンジョン。
ダンジョンの入り口の周りにはダンジョンに持ち込む用の食べ物を売る売店がたくさん建っている。
ダンジョン内は5階層ごとに地上へ戻る転移陣があり、最深部の階層はダンジョンごとに違うらしい。
ここのダンジョンは踏破済みで、最深部の階層は15階だと知らされている。
入り口には冒険者ギルドの職員がいて、職員にギルドカードを提示してから中へ入る。
中は石造りの小部屋で床に転移陣が描いてある。
これに乗ってダンジョンの内部に入るらしい。
ワクワクしながらエドウィンさんと一緒に転移陣に乗ると、まばゆい光に包まれて体が浮遊するような感覚に襲われた。
光が収まって目を開ける。
そこは穏やかな風が吹き抜ける爽やかな草原だった。
「うわぁ、すごい!」
ダンジョンの中だというのにどこまでも高い青い空があって、草花が青々と茂っている。
辺りを見回すと、Dランクになりたてといった感じの初々しい冒険者たちが魔物を追いかけていた。
ここに生息しているのは小さなスライムや角ウサギといった小型の魔物ばかりのようだ。
「アキラ君、そこのヴァイパーを倒してごらん」
「うん」
エドウィンさんの言う通りに目の前にいた小さな蛇を剣で切り裂く。すると蛇の体がすぅ、と消えて魔石と蛇の牙がその場に落ちた。
「ダンジョン内では死んだ魔物はダンジョンに吸収されてその代わりに素材やアイテムがドロップするんだ。たまに珍しいアイテムがドロップすることもあるんだよ」
「へぇー」
エドウィンさんの解説を聞きながら魔物を倒していく。一階層目は危険もなく、すんなりと進んで行った。
二階層目に行く階段を降りている途中、エドウィンさんがこんなことを言ってきた。
「そろそろルディみたいにエドって呼んでくれないかな?ルディにはさん付けじゃないだろう?」
「ルディにはなんとなくさん付けする気が起きなくて…」
思えばルディは初日からエドウィンさんのことをエドと、ニルーヴァのことをニルと呼んでいた。
エドウィンさんはエドウィンさんなんだけどなぁ。
「えっと、じゃあ…エド?」
「うん、ありがとう」
そう言ってエドウィンさん…エドは心底嬉しそうに笑った。
二、三階層は一階層と同じような作りで、四階層から造りが変わった。石造りの狭い通路のような場所だ。
この辺りからトラップが仕掛けられているから気を付けて、と言われてルディから聞いたエロトラップのことを思い出す。
詳細は聞けなかったがいったいどんなトラップなのか。
念願のDランク冒険者になって浮かれていた俺はルディからダンジョンに入るにあたっての説明を聞いていた。
ダンジョンとは魔力の多い場所に自然生成される生きた異空間のことで、中には魔物がうようよいる。
入る度に構造が変わり、深い階層になるほど魔物が強くなるが出現するお宝の質も良い物になるそうだ。
「中でも注意しなきゃならねぇのはな、獲物の生命エネルギーを吸い取ってダンジョンの
糧にする罠…通称エロトラップの存在だ」
「エ、エロトラップ?」
「まぁエロトラップは精子は持っていかれるが命に関わるもんじゃねぇ。危なくなったら助けてやるさ」
ルディはそう言って笑い、肝心なエロトラップの詳細については教えてくれなかった。
準備を整えていざダンジョンへ!といった矢先にニルーヴァが軽い熱を出し、ルディが看病につくことになった。
今回はダンジョン行きを諦めようとも思ったのだが、ニルーヴァが自分のせいであれだけ楽しみにしていたダンジョンに行かせないなんて心苦しいから、と言って見送ってくれた。
そうして若干の心苦しさはあるものの、ダンジョンへはエドウィンさんと二人で行くことになったのだ。
俺たちが向かったのは階層も浅く敵のレベルも低い東のダンジョン。
ダンジョンの入り口の周りにはダンジョンに持ち込む用の食べ物を売る売店がたくさん建っている。
ダンジョン内は5階層ごとに地上へ戻る転移陣があり、最深部の階層はダンジョンごとに違うらしい。
ここのダンジョンは踏破済みで、最深部の階層は15階だと知らされている。
入り口には冒険者ギルドの職員がいて、職員にギルドカードを提示してから中へ入る。
中は石造りの小部屋で床に転移陣が描いてある。
これに乗ってダンジョンの内部に入るらしい。
ワクワクしながらエドウィンさんと一緒に転移陣に乗ると、まばゆい光に包まれて体が浮遊するような感覚に襲われた。
光が収まって目を開ける。
そこは穏やかな風が吹き抜ける爽やかな草原だった。
「うわぁ、すごい!」
ダンジョンの中だというのにどこまでも高い青い空があって、草花が青々と茂っている。
辺りを見回すと、Dランクになりたてといった感じの初々しい冒険者たちが魔物を追いかけていた。
ここに生息しているのは小さなスライムや角ウサギといった小型の魔物ばかりのようだ。
「アキラ君、そこのヴァイパーを倒してごらん」
「うん」
エドウィンさんの言う通りに目の前にいた小さな蛇を剣で切り裂く。すると蛇の体がすぅ、と消えて魔石と蛇の牙がその場に落ちた。
「ダンジョン内では死んだ魔物はダンジョンに吸収されてその代わりに素材やアイテムがドロップするんだ。たまに珍しいアイテムがドロップすることもあるんだよ」
「へぇー」
エドウィンさんの解説を聞きながら魔物を倒していく。一階層目は危険もなく、すんなりと進んで行った。
二階層目に行く階段を降りている途中、エドウィンさんがこんなことを言ってきた。
「そろそろルディみたいにエドって呼んでくれないかな?ルディにはさん付けじゃないだろう?」
「ルディにはなんとなくさん付けする気が起きなくて…」
思えばルディは初日からエドウィンさんのことをエドと、ニルーヴァのことをニルと呼んでいた。
エドウィンさんはエドウィンさんなんだけどなぁ。
「えっと、じゃあ…エド?」
「うん、ありがとう」
そう言ってエドウィンさん…エドは心底嬉しそうに笑った。
二、三階層は一階層と同じような作りで、四階層から造りが変わった。石造りの狭い通路のような場所だ。
この辺りからトラップが仕掛けられているから気を付けて、と言われてルディから聞いたエロトラップのことを思い出す。
詳細は聞けなかったがいったいどんなトラップなのか。
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