21 / 314
本編
ギルマスとの出会い前編(ローブ視点)
しおりを挟む
今日もいつも通りの日だった。ニールに仕事をとっとと終わらせろ、と言われる日々……ワシ可哀想じゃないか?なぁ、そう思わないか?そんな風に思っていたのが伝わったのだろう。ニールが目敏く言ってきた。
「今、自分可哀想とか思いましたよね?ほんとにそう思いますか?元々、ギルマスである貴方の仕事ですよね?当たり前ですよね?それでもまだ文句でもありますか?」
絶対零度の眼差しとはこの事を言うのだろう。ワシよりこのギルドのギルマスにピッタリではないか!?ワシは知ってるんだぞ!ニールの奴、裏のギルマスって呼ばれてるだろ。裏のって…普通のギルマスよりカッコいいじゃないか!!羨ましいっ
ワシが黙々と書類の山を整理していると、何やら下が騒がしい。たまに騒がしい事もあるが冒険者同士の喧嘩というのがオチだ。だが、今回は荒事のような騒ぎではないようだ。気になる。非常に気になる。断じてこの書類の地獄から抜け出せるからとかじゃないからな?ほんとだぞ!?2割くらいは……
「なぁ、ニール。下が少し騒がしいぞ。念のためワシが見てくるぞ。」
「何言ってるんですか。早く仕事して下さい。手に負えない事であればギルド職員が呼びにきますよ。なので、心配せず手を動かして下さい。」
「いや、しかしだな…ここはギルマスとしてだな、状況把握しないとだろ?」
「……本音は?」
「……もう、書類を見たくないからだ」
だって仕方ないだろう?机には書類の山が3つもあるんだぞ。ずっと書類と睨めっことか何が嬉しくてするか。
「はぁ。仕方ありませんね。少し様子を見に行きますかね。」
「おう。」
ニールと共に階段を下りていくと、だらしない顔でにやけている者たちが多数いた。なんなんだ!?
「いったい何の騒ぎだ?」
ギルド全体に聞こえる声で問う。そして、皆の視線の先にいたのは……
「おや、エリックさんではないですか。」
すぐさまニールが視線の先にいた人物に声をかけた。この騒ぎは騎士団長であるエリックが居たからだったのか?それにしては、騒ぎ方が違かったような?エリックにむさ苦しいような冒険者達が大勢ニヤケていたってのか?怖いわ!!そして気持ち悪いわ!!
「久しぶりだな。ローブさん、ニールさん。元気だったか?」
エリックがこちらに気づいて挨拶をしてきた。すると、ちょいちょいとエリックを引っ張っている手が見えた。
「知り合い??」
「ん?あぁ!そうか、ティアは知らないんだったな。この2人はこの冒険者ギルドのギルマスとサブマスだ。」
どうやら、手のあるじに説明しているようだ。いったい誰かと見てみると……
そこには、小さな女の子がいた。とても可愛らしい容姿をしており、ワシとニールを交互にチラチラ見ている。うん、可愛いな。
「ここじゃなんだし、ニ階に来るといい。勿論、その子も連れてな。」
「いいのか?じゃあ遠慮なく、お邪魔させてもらおう。」
もちろん、構わないとも!むしろ歓迎する。これで書類から逃れられるのだからな(笑)ベティに登録用紙等を持ってくるように頼んだ。
エリックと女の子が階段まで歩いてきた。どうやら、女の子は自分で階段を上るようだ。大丈夫か?大人からしたら普通だが子供となるとかなり高いと思うが…
女の子は一段一段気をつけながら上り始めた。このギルドにいる全員がオロオロとした様子で、見ている。下手したら落ちそうで怖いな。抱っこした方がいいかと思っていたが、一生懸命上っているのを邪魔するのはな…なんて言うか親心?みたいなのが目覚めてしまいそうだ。そんな風に思っていると、女の子がそろそろ上りきりそうだ。
「(が、頑張れ!!あと少し。もう少し!)」
ついに上りきった。
「おぉ!!」
思わず声を出してしまったがワシだけじゃないようだ。この場にいる者達が同じように声を上げたので、何倍にもなった "おぉ!!" が響いた。
あちこちから褒められて嬉しかったんだろう。女の子は階段の上からふにゃりと笑った。
「えへへ。ありがとうなの。」
少し照れくさそうに言いながらのその笑顔は反則だろ!!
「(か、かわいい…)」
かわいいの言葉に限る。あんな孫が切実に欲しい…
いかんいかん、とりあえず部屋へ案内せねば。
「あー、そろそろ部屋へ入ろうか。」
ワシらが階段を上りそう言うと周りの冒険者達は「ブーブー」と声をあげていた。仕方ないだろう!あいつらは無視しよう。それがいい。
部屋へと招き、2人がけの椅子にエリックと女の子を座らせ、ニールとワシが2人の前に向き合う形で座った。
「では、まずは自己紹介からするか。」
そう言ってワシ、ニールの順で挨拶をした。女の子もその後に挨拶をしてくれた。名前はティアというらしい。幼子とは思えないほどはっきりとしている態度に少し驚く。思わず頭を撫でてしまった。
ふと、横をみると……なんと!!あの、ニールが微笑んでいるではないか!作られた笑みではなく、心からの笑みを浮かべているではないか。ワシは今、物凄くマヌケな顔をしてるんじゃないだろうか。
「お、おい。ニール!お前が微笑むなんてどうした!?」
同じように思ったんだろう。エリックの奴も似たような事を言っていた。
「なんですか?お二人とも?なにか言いましたか?」
うぉぉ…ニールの奴め、威圧を掛けてきよったぞ。そして笑っているようで笑ってない目…恐ろしいわ!エリックとワシは縮こまってしまった…
そんなワシらを気にせずベティは登録の続きを始めた。お前のメンタルは鋼か!?
その登録用紙をみて、気になった部分があったのでティアに聞いてみた。
「ティア、属性だが全属性とは分からなかったから書いておるのか?」
すると返事は違うときた。属性とは本来1つか2つであり、稀に3つの者が生まれてくる。しかし、3つの者は本当に稀であり国に数人しかいないと言われている。だから、ティアの親が子供に夢を見せるために嘘をついたのだろうと思いエリックに聞いてみた。すると、エリックは言いにくそうに口を開き、ティアをモーリーの森で保護をしたのだと言った。これには流石に驚いた。黙って聞いていたニールとベティも小さく声を漏らした。こんな可愛い子を…これは詳しく聞く必要があるな。エリックに後で話そうと伝える。
とにかく属性を調べないことには登録も出来ないからな。ニールが説明をし、ベティが水晶を用意している。仕事が早いな、おい!
ティアは水晶に手を置いた。そうしたら何が起こったと思う?赤、青、黄、緑、白、黒と色が次々に変わり、水晶が眩しすぎるほどに光りだした。これには焦ったエリックがティアに手を離すように促す。だが手遅れだったのだろう。見事に水晶が割れた。これには声がすぐには出なかった。ティア以外のワシら3人は信じられないとばかりの表情をしていた。
ティアは状況が読み取れてないのか疑問形で「ごめんなさい?」を言う。ふむ、可愛い。いやいや、そうじゃないだろう!
「ま、まさか本当に全属性なのか?だが、、、」
ワシが1人ぶつぶつと呟いていると、ニールがもう一度確かめようと新しい水晶をベティに用意させた。この水晶、めちゃくちゃ高いんだぞ?
再びティアが水晶に触れると…あら不思議、ものの数分前の出来事がもう一度(笑)現実逃避しかけたぞ。
まぁ、魔法が使えるかは別だもんな!一応魔法が使えるか聞いてみる。やはり、使えなさそうだな。使ったことがないとなると…属性の説明をした方がいいだろう。簡単に説明してやる。ティアは興味深そうに耳を傾けていたが説明が終わると、やってみると言って魔法を使おうとする。いや、そんなに簡単にできたら苦労しないぞと教えようと言葉を発している途中で、、、、、、、
あははは!嘘だろ、、、魔法使えちゃったよ。
「今、自分可哀想とか思いましたよね?ほんとにそう思いますか?元々、ギルマスである貴方の仕事ですよね?当たり前ですよね?それでもまだ文句でもありますか?」
絶対零度の眼差しとはこの事を言うのだろう。ワシよりこのギルドのギルマスにピッタリではないか!?ワシは知ってるんだぞ!ニールの奴、裏のギルマスって呼ばれてるだろ。裏のって…普通のギルマスよりカッコいいじゃないか!!羨ましいっ
ワシが黙々と書類の山を整理していると、何やら下が騒がしい。たまに騒がしい事もあるが冒険者同士の喧嘩というのがオチだ。だが、今回は荒事のような騒ぎではないようだ。気になる。非常に気になる。断じてこの書類の地獄から抜け出せるからとかじゃないからな?ほんとだぞ!?2割くらいは……
「なぁ、ニール。下が少し騒がしいぞ。念のためワシが見てくるぞ。」
「何言ってるんですか。早く仕事して下さい。手に負えない事であればギルド職員が呼びにきますよ。なので、心配せず手を動かして下さい。」
「いや、しかしだな…ここはギルマスとしてだな、状況把握しないとだろ?」
「……本音は?」
「……もう、書類を見たくないからだ」
だって仕方ないだろう?机には書類の山が3つもあるんだぞ。ずっと書類と睨めっことか何が嬉しくてするか。
「はぁ。仕方ありませんね。少し様子を見に行きますかね。」
「おう。」
ニールと共に階段を下りていくと、だらしない顔でにやけている者たちが多数いた。なんなんだ!?
「いったい何の騒ぎだ?」
ギルド全体に聞こえる声で問う。そして、皆の視線の先にいたのは……
「おや、エリックさんではないですか。」
すぐさまニールが視線の先にいた人物に声をかけた。この騒ぎは騎士団長であるエリックが居たからだったのか?それにしては、騒ぎ方が違かったような?エリックにむさ苦しいような冒険者達が大勢ニヤケていたってのか?怖いわ!!そして気持ち悪いわ!!
「久しぶりだな。ローブさん、ニールさん。元気だったか?」
エリックがこちらに気づいて挨拶をしてきた。すると、ちょいちょいとエリックを引っ張っている手が見えた。
「知り合い??」
「ん?あぁ!そうか、ティアは知らないんだったな。この2人はこの冒険者ギルドのギルマスとサブマスだ。」
どうやら、手のあるじに説明しているようだ。いったい誰かと見てみると……
そこには、小さな女の子がいた。とても可愛らしい容姿をしており、ワシとニールを交互にチラチラ見ている。うん、可愛いな。
「ここじゃなんだし、ニ階に来るといい。勿論、その子も連れてな。」
「いいのか?じゃあ遠慮なく、お邪魔させてもらおう。」
もちろん、構わないとも!むしろ歓迎する。これで書類から逃れられるのだからな(笑)ベティに登録用紙等を持ってくるように頼んだ。
エリックと女の子が階段まで歩いてきた。どうやら、女の子は自分で階段を上るようだ。大丈夫か?大人からしたら普通だが子供となるとかなり高いと思うが…
女の子は一段一段気をつけながら上り始めた。このギルドにいる全員がオロオロとした様子で、見ている。下手したら落ちそうで怖いな。抱っこした方がいいかと思っていたが、一生懸命上っているのを邪魔するのはな…なんて言うか親心?みたいなのが目覚めてしまいそうだ。そんな風に思っていると、女の子がそろそろ上りきりそうだ。
「(が、頑張れ!!あと少し。もう少し!)」
ついに上りきった。
「おぉ!!」
思わず声を出してしまったがワシだけじゃないようだ。この場にいる者達が同じように声を上げたので、何倍にもなった "おぉ!!" が響いた。
あちこちから褒められて嬉しかったんだろう。女の子は階段の上からふにゃりと笑った。
「えへへ。ありがとうなの。」
少し照れくさそうに言いながらのその笑顔は反則だろ!!
「(か、かわいい…)」
かわいいの言葉に限る。あんな孫が切実に欲しい…
いかんいかん、とりあえず部屋へ案内せねば。
「あー、そろそろ部屋へ入ろうか。」
ワシらが階段を上りそう言うと周りの冒険者達は「ブーブー」と声をあげていた。仕方ないだろう!あいつらは無視しよう。それがいい。
部屋へと招き、2人がけの椅子にエリックと女の子を座らせ、ニールとワシが2人の前に向き合う形で座った。
「では、まずは自己紹介からするか。」
そう言ってワシ、ニールの順で挨拶をした。女の子もその後に挨拶をしてくれた。名前はティアというらしい。幼子とは思えないほどはっきりとしている態度に少し驚く。思わず頭を撫でてしまった。
ふと、横をみると……なんと!!あの、ニールが微笑んでいるではないか!作られた笑みではなく、心からの笑みを浮かべているではないか。ワシは今、物凄くマヌケな顔をしてるんじゃないだろうか。
「お、おい。ニール!お前が微笑むなんてどうした!?」
同じように思ったんだろう。エリックの奴も似たような事を言っていた。
「なんですか?お二人とも?なにか言いましたか?」
うぉぉ…ニールの奴め、威圧を掛けてきよったぞ。そして笑っているようで笑ってない目…恐ろしいわ!エリックとワシは縮こまってしまった…
そんなワシらを気にせずベティは登録の続きを始めた。お前のメンタルは鋼か!?
その登録用紙をみて、気になった部分があったのでティアに聞いてみた。
「ティア、属性だが全属性とは分からなかったから書いておるのか?」
すると返事は違うときた。属性とは本来1つか2つであり、稀に3つの者が生まれてくる。しかし、3つの者は本当に稀であり国に数人しかいないと言われている。だから、ティアの親が子供に夢を見せるために嘘をついたのだろうと思いエリックに聞いてみた。すると、エリックは言いにくそうに口を開き、ティアをモーリーの森で保護をしたのだと言った。これには流石に驚いた。黙って聞いていたニールとベティも小さく声を漏らした。こんな可愛い子を…これは詳しく聞く必要があるな。エリックに後で話そうと伝える。
とにかく属性を調べないことには登録も出来ないからな。ニールが説明をし、ベティが水晶を用意している。仕事が早いな、おい!
ティアは水晶に手を置いた。そうしたら何が起こったと思う?赤、青、黄、緑、白、黒と色が次々に変わり、水晶が眩しすぎるほどに光りだした。これには焦ったエリックがティアに手を離すように促す。だが手遅れだったのだろう。見事に水晶が割れた。これには声がすぐには出なかった。ティア以外のワシら3人は信じられないとばかりの表情をしていた。
ティアは状況が読み取れてないのか疑問形で「ごめんなさい?」を言う。ふむ、可愛い。いやいや、そうじゃないだろう!
「ま、まさか本当に全属性なのか?だが、、、」
ワシが1人ぶつぶつと呟いていると、ニールがもう一度確かめようと新しい水晶をベティに用意させた。この水晶、めちゃくちゃ高いんだぞ?
再びティアが水晶に触れると…あら不思議、ものの数分前の出来事がもう一度(笑)現実逃避しかけたぞ。
まぁ、魔法が使えるかは別だもんな!一応魔法が使えるか聞いてみる。やはり、使えなさそうだな。使ったことがないとなると…属性の説明をした方がいいだろう。簡単に説明してやる。ティアは興味深そうに耳を傾けていたが説明が終わると、やってみると言って魔法を使おうとする。いや、そんなに簡単にできたら苦労しないぞと教えようと言葉を発している途中で、、、、、、、
あははは!嘘だろ、、、魔法使えちゃったよ。
296
あなたにおすすめの小説
義弟の婚約者が私の婚約者の番でした
五珠 izumi
ファンタジー
「ー…姉さん…ごめん…」
金の髪に碧瞳の美しい私の義弟が、一筋の涙を流しながら言った。
自分も辛いだろうに、この優しい義弟は、こんな時にも私を気遣ってくれているのだ。
視界の先には
私の婚約者と義弟の婚約者が見つめ合っている姿があった。
婚約破棄されなかった者たち
ましゅぺちーの
恋愛
とある学園にて、高位貴族の令息五人を虜にした一人の男爵令嬢がいた。
令息たちは全員が男爵令嬢に本気だったが、結局彼女が選んだのはその中で最も地位の高い第一王子だった。
第一王子は許嫁であった公爵令嬢との婚約を破棄し、男爵令嬢と結婚。
公爵令嬢は嫌がらせの罪を追及され修道院送りとなった。
一方、選ばれなかった四人は当然それぞれの婚約者と結婚することとなった。
その中の一人、侯爵令嬢のシェリルは早々に夫であるアーノルドから「愛することは無い」と宣言されてしまい……。
ヒロインがハッピーエンドを迎えたその後の話。
愛する夫にもう一つの家庭があったことを知ったのは、結婚して10年目のことでした
ましゅぺちーの
恋愛
王国の伯爵令嬢だったエミリアは長年の想い人である公爵令息オリバーと結婚した。
しかし、夫となったオリバーとの仲は冷え切っていた。
オリバーはエミリアを愛していない。
それでもエミリアは一途に夫を想い続けた。
子供も出来ないまま十年の年月が過ぎ、エミリアはオリバーにもう一つの家庭が存在していることを知ってしまう。
それをきっかけとして、エミリアはついにオリバーとの離婚を決意する。
オリバーと離婚したエミリアは第二の人生を歩み始める。
一方、最愛の愛人とその子供を公爵家に迎え入れたオリバーは後悔に苛まれていた……。
どうして私が我慢しなきゃいけないの?!~悪役令嬢のとりまきの母でした~
涼暮 月
恋愛
目を覚ますと別人になっていたわたし。なんだか冴えない異国の女の子ね。あれ、これってもしかして異世界転生?と思ったら、乙女ゲームの悪役令嬢のとりまきのうちの一人の母…かもしれないです。とりあえず婚約者が最悪なので、婚約回避のために頑張ります!
愛する夫が目の前で別の女性と恋に落ちました。
ましゅぺちーの
恋愛
伯爵令嬢のアンジェは公爵家の嫡男であるアランに嫁いだ。
子はなかなかできなかったが、それでも仲の良い夫婦だった。
――彼女が現れるまでは。
二人が結婚して五年を迎えた記念パーティーでアランは若く美しい令嬢と恋に落ちてしまう。
それからアランは変わり、何かと彼女のことを優先するようになり……
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
【本編完結】転生令嬢は自覚なしに無双する
ベル
ファンタジー
ふと目を開けると、私は7歳くらいの女の子の姿になっていた。
きらびやかな装飾が施された部屋に、ふかふかのベット。忠実な使用人に溺愛する両親と兄。
私は戸惑いながら鏡に映る顔に驚愕することになる。
この顔って、マルスティア伯爵令嬢の幼少期じゃない?
私さっきまで確か映画館にいたはずなんだけど、どうして見ていた映画の中の脇役になってしまっているの?!
映画化された漫画の物語の中に転生してしまった女の子が、実はとてつもない魔力を隠し持った裏ボスキャラであることを自覚しないまま、どんどん怪物を倒して無双していくお話。
設定はゆるいです
魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します
怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。
本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。
彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。
世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。
喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる